電撃文庫のラノベ、『灼眼のシャナⅩⅩ(20)』(高橋弥七郎先生原作、いとうのいぢ先生イラスト)が発売中です。
表紙は新しい衣装に身を包んだシャナ。
前巻で大きな転機を迎え、新しい力を手に入れた彼女ですが、その強さを感じさせるカッコ良いデザインですね。
悠二がラスボス化してからは、ますますヒロインよりも主人公的な描かれ方をする割合が高まった印象のシャナ。
個人的にはもっと萌え的な展開も欲しいところではありますが、敵味方ともに戦死者続出のガチバトル状態なのでそれどころではないワケで(汗)
特に今回は、あらすじの段階で『とある討ち手の命が儚く燃え尽きる…。』ことが明言されており、いつ、誰が死ぬのかハラハラしながら読まざるを得なかった件。
個人的には(好き嫌いの問題ですが)、見せ方的にちょっと卑怯かなという気もしましたが、演出としては大成功していたと思います。
ようやく復活したマージョリー姐さんの状況が描かれる一幕など、普通ならワクワクしてくるシーンのはずが『このタイミングで出番とか、もし死んでしまったらどうしよう?』的な先入観が入ってしまって、ずっと緊張させられっぱなしでした。
更に言うなら、『そんな風に読者をヤキモキさせることも計算の内なんだろうな~。』と、過剰な推測もしてしまうかなと。
結果としては、予測が当たっている部分もあり、外れている部分もあり、と、文章的に綺麗に落としてきているのが流石だなと思いましたが、あらすじの一文でひっぱる長さとしてはかなり長すぎた気も。
フレイムヘイズ側ではない、紅世の徒側のキャラの死が相対的に弱く感じられたのもマイナスだった気がします。
このあたりは、単純に自分の好み的な部分からの判断なので、人それぞれかなと思いますし、完成度自体は相変わらず高かったと思います。
ただそれでも、自分以外にも前巻で再起したシャナの華麗な活躍をもっと見たいと思っていた方は多かったのではないかと。
対戦カードとしては最上級のものも見られて良かったのですが、文章量の比率的にはやはり少なかったかなと。
悠二不在の状況で、主人公とヒロインの掛け合いが少なくなるのも道理ですし、各地での戦況が複雑に絡み合う様子を描写するためには必要な措置であったこともわかるのですが、やはり、今まで『孤独に耐えながらも考え続けるシャナの心情』を丁寧に描写してきたことを踏まえて、出番と見せ場を増やして欲しかった気がします。
力強さとカッコ良さ、精神面での成長は文中で必要十分に語られていますが、もうちょっとラブ的な部分が見たかったです。
初めての感情を持て余し、幼い恋心に右往左往していた彼女が、切実な愛について思い悩むようになった…という成長が見られる事自体が、既にラブストーリーの柱として機能しているのは感慨深いですがw
その分、悠二の心情や考えが改めて確認出来たり、『大命宣布』の指し示す内容が明らかにされた事は、とても印象深く記憶に残りました。
というか、新事実パネェw
フレイムヘイズも驚く、世界設定にも大きな影響を与える新事実の発覚は鳥肌モノで、シリーズ愛読者の方なら驚かされること間違いなしかと。
ここを読むだけでも、物語的に非常に大きな価値があるかと思います。
前巻はシャナ個人のキャラの魅力で盛り上がりましたが、今巻は物語の運び方で魅せつける感じだったかと。
あとがきによると、『次回は、いよいよ最終章の前編』という触れ込みですし、クライマックスに向けて、ラブとバトルの両面で益々盛り上がっていって欲しいですね。
気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。
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表紙は新しい衣装に身を包んだシャナ。
前巻で大きな転機を迎え、新しい力を手に入れた彼女ですが、その強さを感じさせるカッコ良いデザインですね。
悠二がラスボス化してからは、ますますヒロインよりも主人公的な描かれ方をする割合が高まった印象のシャナ。
個人的にはもっと萌え的な展開も欲しいところではありますが、敵味方ともに戦死者続出のガチバトル状態なのでそれどころではないワケで(汗)
特に今回は、あらすじの段階で『とある討ち手の命が儚く燃え尽きる…。』ことが明言されており、いつ、誰が死ぬのかハラハラしながら読まざるを得なかった件。
個人的には(好き嫌いの問題ですが)、見せ方的にちょっと卑怯かなという気もしましたが、演出としては大成功していたと思います。
ようやく復活したマージョリー姐さんの状況が描かれる一幕など、普通ならワクワクしてくるシーンのはずが『このタイミングで出番とか、もし死んでしまったらどうしよう?』的な先入観が入ってしまって、ずっと緊張させられっぱなしでした。
更に言うなら、『そんな風に読者をヤキモキさせることも計算の内なんだろうな~。』と、過剰な推測もしてしまうかなと。
結果としては、予測が当たっている部分もあり、外れている部分もあり、と、文章的に綺麗に落としてきているのが流石だなと思いましたが、あらすじの一文でひっぱる長さとしてはかなり長すぎた気も。
フレイムヘイズ側ではない、紅世の徒側のキャラの死が相対的に弱く感じられたのもマイナスだった気がします。
このあたりは、単純に自分の好み的な部分からの判断なので、人それぞれかなと思いますし、完成度自体は相変わらず高かったと思います。
ただそれでも、自分以外にも前巻で再起したシャナの華麗な活躍をもっと見たいと思っていた方は多かったのではないかと。
対戦カードとしては最上級のものも見られて良かったのですが、文章量の比率的にはやはり少なかったかなと。
悠二不在の状況で、主人公とヒロインの掛け合いが少なくなるのも道理ですし、各地での戦況が複雑に絡み合う様子を描写するためには必要な措置であったこともわかるのですが、やはり、今まで『孤独に耐えながらも考え続けるシャナの心情』を丁寧に描写してきたことを踏まえて、出番と見せ場を増やして欲しかった気がします。
力強さとカッコ良さ、精神面での成長は文中で必要十分に語られていますが、もうちょっとラブ的な部分が見たかったです。
初めての感情を持て余し、幼い恋心に右往左往していた彼女が、切実な愛について思い悩むようになった…という成長が見られる事自体が、既にラブストーリーの柱として機能しているのは感慨深いですがw
その分、悠二の心情や考えが改めて確認出来たり、『大命宣布』の指し示す内容が明らかにされた事は、とても印象深く記憶に残りました。
というか、新事実パネェw
フレイムヘイズも驚く、世界設定にも大きな影響を与える新事実の発覚は鳥肌モノで、シリーズ愛読者の方なら驚かされること間違いなしかと。
ここを読むだけでも、物語的に非常に大きな価値があるかと思います。
前巻はシャナ個人のキャラの魅力で盛り上がりましたが、今巻は物語の運び方で魅せつける感じだったかと。
あとがきによると、『次回は、いよいよ最終章の前編』という触れ込みですし、クライマックスに向けて、ラブとバトルの両面で益々盛り上がっていって欲しいですね。
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