
電撃文庫のラノベ、『花×華(3)』(岩田洋季先生原作、涼香先生イラスト)が発売中です。
表紙は浴衣姿の花。
劇中でも金魚すくいのシーンがありますが、夏っぽくて良い感じですね。
花火大会とかで、女子の普段とは違った装いにグッと来た経験のある男性読者の方も多いんじゃないかと。
お話的には、前巻のエピソードで撮影した作品の編集作業が続く中、夏休みらしいイベント&ドキドキハプニングが発生して…という、ラブコメ色強めの展開です。
夕とふたりのはなの三角関係が中心に描かれるのは今までと同じですが、自分からふたりの為に何かをしたいという気持ちが強まってくる夕の姿が印象的でした。
今まで、どちらかと言えば、撮影がまずありきで、ふたりの才能に惹かれるor最高の表現をフィルムに残すことで愛情を表現する傾向が強かった印象の夕ですが、今回のエピソードでは演技以外の素で見せる女の子らしさに改めて惹かれる、という場面が多かった感じですね。
甲乙付けがたい美少女二人に言い寄られてキャッキャウフフ!というのが本作の醍醐味なわけですが、甘酸っぱい青春の1ページを追体験出来るという意味ではうってつけの仕上がりだったと言えるかと。
流石に都合が良すぎる部分もあるわけですが、そこはお約束ですから『据え膳シチュエーション美味しいです(^q^)』ということでむしろニヤニヤ要素w
特に、前半はイラスト的にもほとんど花のターン!なのでファン必見ですね。
心の距離は十分近付いていた夕と花でしたが、そこにある種の雰囲気と物理的な距離の要素が加わることで、一足飛びに階段を…というあたりの描写は、気恥ずかしくもちょっとリアルというか、こういう夏のドキドキハプニングがあったらいいのにな~!と思わせる魅力があってドキドキさせられました。
こんな青春時代を贈りたかったよぅ!的な意味で嫉妬せざるを得ないw
そこからズルズルとただれた関係へ…というのも個人的にはアリな気はしますが、そうはならずに華さまへの遠慮であたふたしてしまう様子がまた初々しくて健気でした。
というか、華さまマジ理不尽&受難だなぁ状態過ぎて不憫でしたね。
高校時代の親と言えば、それだけ絶対的な影響力を持っていてもおかしくはないと思いますが、特に理由なく振り回されてる感じがなんともモヤモヤさせられるというか。
父親の方も大概でしたが、これは治るとかどうこうではなくてそういうキャラとして割り切るしかないのか、なかなか和解方向に繋がりそうな気配が無い感じでなんとも…ですね。
ひょっとしたら伏線的な何かが仕込まれていたりするのかもですが、今巻だけだと特にそれっぽい理由もなく、わがままでした!というだけで終わりそうなので、読み物としてのオチ的な意味でも残念だったかも。
もっとも、華さま自身による巻き返しはありましたし、決意の強さには惹かれるものがありましたから、完全なワンサイドゲームにならずに済んだのは救いだったなと。
出番的には大きく差を付けられてしまった華さまですが、きっと次巻で大きく巻き返してくれるに違いない!と期待したいところです。
ぶっちゃけ、改めて正々堂々とフェアに戦うことを宣言する形になったふたりですが、華さまから花へラブレターまわりのセリフは、もっと終盤になってからウエイトを占めてくることになると思っていたので意外でした。
花がどうしても負い目を感じずにはいられない箇所であることは、中盤の花のセリフからも明らかでしたし、ある意味アキレス腱的な切り札になってくる部分かとも思いましたが、そういった打算的なものはとっぱらった上で争奪戦開始!というのが若者らしく、まっすぐで眩しいですね。
完全に保護者役の知佳が全くラブコメフラグ的なそぶりを見せないのが少し勿体無い気もしますが、夕とふたりのはなに焦点を絞った本作では、これが正しい布陣であるとも言えるかと。
また、やはり映像作品との絡みで描く部分が多い方が、オリジナリティという意味でベターかなという気もしましたが、今回のエピソードを踏まえて次のステージへと進んでいく3人を描く為には必要な行程だった、と考えれば問題無いかと。
それぞれがそれぞれを想いやる気持ちは、元々純粋で裏表がなく、まぎれもない本物なわけですが、それを相手に伝える為により深く相手の気持ちを考えたり、自分の心の根っこの部分と向きあおうとする姿が真摯で、温かみを感じさせてくれる作品です。
気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。

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http://mykaze.sakura.ne.jp/mt/mt-tb-sylph.cgi/11157
表紙は浴衣姿の花。
劇中でも金魚すくいのシーンがありますが、夏っぽくて良い感じですね。
花火大会とかで、女子の普段とは違った装いにグッと来た経験のある男性読者の方も多いんじゃないかと。
お話的には、前巻のエピソードで撮影した作品の編集作業が続く中、夏休みらしいイベント&ドキドキハプニングが発生して…という、ラブコメ色強めの展開です。
夕とふたりのはなの三角関係が中心に描かれるのは今までと同じですが、自分からふたりの為に何かをしたいという気持ちが強まってくる夕の姿が印象的でした。
今まで、どちらかと言えば、撮影がまずありきで、ふたりの才能に惹かれるor最高の表現をフィルムに残すことで愛情を表現する傾向が強かった印象の夕ですが、今回のエピソードでは演技以外の素で見せる女の子らしさに改めて惹かれる、という場面が多かった感じですね。
甲乙付けがたい美少女二人に言い寄られてキャッキャウフフ!というのが本作の醍醐味なわけですが、甘酸っぱい青春の1ページを追体験出来るという意味ではうってつけの仕上がりだったと言えるかと。
流石に都合が良すぎる部分もあるわけですが、そこはお約束ですから『据え膳シチュエーション美味しいです(^q^)』ということでむしろニヤニヤ要素w
特に、前半はイラスト的にもほとんど花のターン!なのでファン必見ですね。
心の距離は十分近付いていた夕と花でしたが、そこにある種の雰囲気と物理的な距離の要素が加わることで、一足飛びに階段を…というあたりの描写は、気恥ずかしくもちょっとリアルというか、こういう夏のドキドキハプニングがあったらいいのにな~!と思わせる魅力があってドキドキさせられました。
こんな青春時代を贈りたかったよぅ!的な意味で嫉妬せざるを得ないw
そこからズルズルとただれた関係へ…というのも個人的にはアリな気はしますが、そうはならずに華さまへの遠慮であたふたしてしまう様子がまた初々しくて健気でした。
というか、華さまマジ理不尽&受難だなぁ状態過ぎて不憫でしたね。
高校時代の親と言えば、それだけ絶対的な影響力を持っていてもおかしくはないと思いますが、特に理由なく振り回されてる感じがなんともモヤモヤさせられるというか。
父親の方も大概でしたが、これは治るとかどうこうではなくてそういうキャラとして割り切るしかないのか、なかなか和解方向に繋がりそうな気配が無い感じでなんとも…ですね。
ひょっとしたら伏線的な何かが仕込まれていたりするのかもですが、今巻だけだと特にそれっぽい理由もなく、わがままでした!というだけで終わりそうなので、読み物としてのオチ的な意味でも残念だったかも。
もっとも、華さま自身による巻き返しはありましたし、決意の強さには惹かれるものがありましたから、完全なワンサイドゲームにならずに済んだのは救いだったなと。
出番的には大きく差を付けられてしまった華さまですが、きっと次巻で大きく巻き返してくれるに違いない!と期待したいところです。
ぶっちゃけ、改めて正々堂々とフェアに戦うことを宣言する形になったふたりですが、華さまから花へラブレターまわりのセリフは、もっと終盤になってからウエイトを占めてくることになると思っていたので意外でした。
花がどうしても負い目を感じずにはいられない箇所であることは、中盤の花のセリフからも明らかでしたし、ある意味アキレス腱的な切り札になってくる部分かとも思いましたが、そういった打算的なものはとっぱらった上で争奪戦開始!というのが若者らしく、まっすぐで眩しいですね。
完全に保護者役の知佳が全くラブコメフラグ的なそぶりを見せないのが少し勿体無い気もしますが、夕とふたりのはなに焦点を絞った本作では、これが正しい布陣であるとも言えるかと。
また、やはり映像作品との絡みで描く部分が多い方が、オリジナリティという意味でベターかなという気もしましたが、今回のエピソードを踏まえて次のステージへと進んでいく3人を描く為には必要な行程だった、と考えれば問題無いかと。
それぞれがそれぞれを想いやる気持ちは、元々純粋で裏表がなく、まぎれもない本物なわけですが、それを相手に伝える為により深く相手の気持ちを考えたり、自分の心の根っこの部分と向きあおうとする姿が真摯で、温かみを感じさせてくれる作品です。
気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。

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