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戦場のヴァルキュリア第10話『吹雪の夜』の感想レビュー

2009年06月08日 13時21分37秒 | ギアス他カテゴリ分け終了済み作品
イーディもっと言ってあげて!出来ればスージーの分も!
(^~^)
と、次回予告を見ながら思ってしまいましたが、原作の鉢合わせイベントが良い感じにアレンジされていたので、今までの中でもかなりポイントの高いエピソードになっていたと思います。

偵察に出たウェルキンとアリシアが山小屋の中でドキドキイベント、というのはニヤニヤでしたし、そこから一転して帝国軍兵ミヒャエルとの対峙に持って行ったのも、ギャップが上手く作用して緊迫感が出ていたかと。
合間にロージーとイサラの行動を差し込んだだけでなく、ヤンのセリフで上手く言語化した辺りはかなり親切だったと思います。
イサラにはまだまだツラく当たるロージーですが、ウェルキンに対しては十分に信頼を寄せている様子も端的に表現されていて上手いなと思いました。

結局、負傷していたミヒャエルを救ったのは、敵であるアリシアだったわけですが、兵士である前にパン職人、敵である前に人間同士、と、連続して見せていたのも効果的でしたね。

ミヒャエルに銃弾を撃ったのは、敵ではなく味方だった、というのも衝撃的でした。
脱走兵だから覚悟はしていただろうとは思いますが、味方に撃たれたミヒャエルなら、ウェルキン達と鉢合わせした時、すぐに信じる事が出来なかったのもやむを得ないかなと思います。
リアルな戦争モノなら、問答無用で手榴弾を投げ込むなり、銃を乱射する場面なのかもしれません。しかし、なんとか生き延びたいと思いつつも、いっぱしの人間になりたいと考えて軍に身を置くことにしたミヒャエルは、メンタリティ的には自国を守るために立ち上がった義勇兵程ではないにしろ、戦争や殺し合い自体を好き好んでしているわけでは無く、極限状態で負傷しているからこそあの様な行動をとらざるを得なかったと考えても違和感はないかと。
むしろフィクションという前提で、戦争の悲惨さを描くための盛り上げ方としてはドラマチックで良かったと思います。
母親にもらった時計を無意識に触る様子には、彼が家族を愛する普通の青年であることを連想させますし、アリシアの介護にそんな母親の優しさを思い出していたりしたのかもしれませんね。
冷静さを取り戻し、自分の死期を悟ったミヒャエルは、見ず知らずの他人であるウェルキン達に自分の生い立ちを話して、自らの生きた証を残そうと最後の力を振り絞りました。
手榴弾のピンを戻すという行為そのものが、彼が兵士から1人の人間へと立ち還る為の一種の通過儀礼的なものとして描かれたようでもあり、印象的でしたね。
母親にも会えず、無念の死ではありますが、戦争によって失いかけた人間性を最後に取り戻せたのはせめてもの救いだったと思います。
それはアリシアの人間としての優しさがもたらした結果であり、国が違っても人と人が分かり合えるという証明でもあった訳で、いつか戦争で苦しむ人をなくしたいとするウェルキン達の理想にも関わってくるという意味で重要だったと思います。

ミヒャエルを弔い、下山したウェルキン達を、帝国軍の隊長が見逃すというシーンを入れたのも、帝国軍の中にも血の通った人間がいると言うことを上手く表現していて良かったです。
死なずに助かり、ミヒャエルの言葉で見逃す展開を予想していたので、ミヒャエルの死と共に隊長の出番自体が無くなってしまうかと思いましたが、捜索中だった事を踏まえても、懐中時計を見てミヒャエルだと気付いた辺りに、部下の1人1人に対して個人として向かい合っている雰囲気が感じとれて良かったかと。
しかし、そんな相手であっても、いざ戦場であいまみえれば戦わざるを得ないわけで、使い古された状況ではあるものの、戦争モノ特有のやり切れない悲惨さが上手く表現されていたと思います。

アリシアが孤児であることが語られ、ウェルキンも今は両親ともいなくなってしまいましたが、第7小隊のメンバーとの絆は家族同然のものとなっているようで、最後が少しホッと出来る終わり方になっているのも良かったです。
ウェルキンの戦争を終わらせたいという決意は、もっと早い時期からしっかり描いていた方が良かったとは思いますが、今後の激戦を前にして2人の思いは公私共に強まったはずですし、物語的にも意外と重要な回になったかもしれませんね。

次回、第11話、『招かれざる客達』

いよいよ姫様登場ですね。
まさかのドレスアップとイェーガー&セルベリアの登場に、どんなシナリオ展開になるのかドキドキです。
イサラも着替えているようですし、スージーやイーディ達のドレス姿がある事に期待したいです。



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