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終末領域のネメシス1巻の感想レビュー(ライトノベル)

2013年09月09日 11時27分57秒 | ライトノベル・小説
このライトノベルがすごい!文庫のラノベ、『終末領域のネメシス』(吉野 匠先生原作、木村樹崇先生イラスト)が発売中です。
表紙は、ヒロインの玲奈と主人公の冬輝。
14歳にしては大人びた表情&スタイルの玲奈ですが、そっけない態度とは裏腹に冬輝にベタ惚れなギャップが初々しいですのうw
体の線が丸見えなピチピチのボディスーツで戦ったりするあたりも(・∀・)イイネ!!

お話的には『住民全員が不自然なくらい市外へ出ない&それを奇妙だと思わない』という事実に疑問を抱いた主人公・冬輝が、ひとりで市外へ出てみると、そこは既にウイルス生命体“ネメシス”によって汚染されていて…という、人類絶滅寸前×学園バトルラブコメ展開です。

ネメシスに感染しない「インフィニタス適合者」と呼ばれる少年少女達だけが戦いに参加できるものの、物量的にも戦闘技術の習熟度的にも完全に足が出ている状態からのスタートということで、かなりの絶体絶命感がありました。
子どもだけが戦うことに対する設定付けとしてはオーソドックスですが、彼らに頼ることしか出来ない大人の苦悩についても劇中で言及されており、そこに驚異的な戦闘能力を持つ冬輝が現れることで、わずかながら希望が見え始める…というシチュエーションが燃えますね。

なぜか記憶喪失かつ、異能持ちである冬輝ですが、状況に戸惑いつつも、全体を俯瞰&推測して考える冷静さを持っていて、最後まで余裕を失わずに行動できる完璧超人タイプだったでござるの巻。
こんな15歳が現実にいたらちょっと嫌wな気もしますが、死と隣合わせの戦場では、とても頼り甲斐のある戦士として周囲の期待を集めてしまうのもうなずけるところかと。
ぶっちゃけ、最近流行のチート主人公だろ!という印象が強かったのですが、終盤のイベントで彼が能力を持つに至るまでの経緯が語られると、一気に物語の方向性が掘り下がるので要注目かと。
展開はかなり唐突だった気もしますが、たまたま強力な異能持ちだった主人公が無双して終わり!みたいなありきたりなまとめ方にならなかったのは良かったと思います。

バトルでは、学園最強を謳われていた玲奈と冬輝の対戦が先に描かれることで序列がかなりわかりやすく示されていましたし、能力は低いながらも性格の良い由佳や、ロリカワイイ澪といったヒロインズから好意を寄せられるハーレムフラグもあり、ラブコメとしても順風満帆…と思わせてからの早急な状況変化がスリリングで、次々と襲い掛かってくる難題に冬輝がどう対処していくのか、興味深く読み進めることが出来ました。
意外とあっさり犠牲者がでるあたりは好みが別れるところかと思いますが、殺し合いというか、種族間での戦争を行っているわけですから、物語的には必要な演出だったかなと。

個人的には、特殊とはいえ学園モノだけに日常エピソードももっと欲しいところでしたが、非日常のど真ん中で暮らしている彼らにそれを求めるのは流石に無理だと思いますし、ゆっくりする間もなく事態が進行していく理不尽さ自体が肝となっている部分もあるので、そのあたりは次巻以降に期待かなと。
ただ、オチが意外ではあったものの、メインキャラ以外のクラスメイト達に対する掘り下げが少なかった分、なんとか皆を助けてあげて!という気持ちになりきれなかったのは残念。
冬輝自身も戦士らしく割り切りが早く感じられましたし、もうちょっと未練で葛藤するような方が人間味があって好みだった気はします。

そもそもどうして人類にインフィニタス能力が目覚めることになったのか?といった部分については謎というか次回に引っ張った部分が多かったですし、その辺りも掘り下げつつ、ネメシスサイドの組織事情も上手く小出しにしながら描いていって頂きたいところですね。



気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。


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