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おんせん部!の感想レビュー(ライトノベル)

2013年06月08日 11時30分43秒 | ライトノベル・小説
このライトノベルがすごい!文庫のラノベ、『おんせん部!』(河里一伸原作、しまちよ先生イラスト)が発売中です。
表紙はおんせん部の部長を務める麗那先輩とメインヒロインの由香。
浴衣と美少女の組み合わせが、健全ながらもそこはかとないエロスを感じさせてくれて(;゜∀゜)=3ムッハーですねw

お話的には、幼馴染の由香に誘われ、おんせん部の部室を訪れた主人公の健吾が、温泉ならぬ温戦という競技の面白さを知り、ヒロインズの入浴姿を合法的に覗き見するべく性春もとい、青春の汗を流すというエロコメ展開です。

毎回が温泉回!というスローガンの元に作られたとのことで、全編が有名な温泉地を舞台にしたバトル展開!という見せ方がとても斬新でした。
ぶっちゃけ、女湯覗きはアニメ等でのお約束イベントとなってはいますが、それをメインにするというのはコロンブスの卵的発想でしたね。
この巻だけで3ヶ所の有名温泉地を連続で見せるというスタイルも、勢いがあって良かったと思います。
ひたすらおバカとエロさを追求しつつサービスシーン満載の内容でまとめていれば、批判は受けつつも神作品になった可能性は高かったのではないかと。

ただ、実際には浴衣がはだけるシーンでもイラストは無し、せいぜい半裸までという本文イラストがメインで、昨今の萌え系ラノベよりも露出は少なめ。
肝心なところが見えないというのは構わないのですが、カラー口絵での脱ぎっぷりがOKなら、もっとガンガンイラストを入れていくことは出来たはず。
あまり露骨なのはNGということで書かせて&描かせて貰えなかったのだろうなと思いますが、ならどうしてこのラノレーベルで企画を通したのかMOTTAINAI!
身も蓋もないですが、どうせなら、18禁レーベルで出して、毎回温戦でドキエロハプニング→戦いの後でしっぽり本番という方向でまとめたほうが楽しめたのではないでしょうか。

というか、幼馴染の女の子の裸を見てドキドキ、というのは判りますが、自分以外の男にもそれを見られる可能性があるのにそれほど気にしていない、という時点で純情恋愛モノとは呼べない気がしますし、たわし投げが得意という属性をつけるために元野球部で腰を痛めて引退した設定なのはともかく、そんな設定なのにどう考えても体力的に無理のあるトレーニングを行う←詳しく知らなかったとは言えそんな部活に真剣にリハビリに付き合ってくれたヒロイン自らが誘うという???な展開が重なったりと、ツッコミどころが多すぎかと。
中途半端にシリアスな設定を付けなくても、お色気寄せの作品ということで勢い重視で見せるやり方もあったと思います。
もっと言ってしまえば、どんな設定をつけるにしても、覗きという正真正銘の性犯罪を行うに足るだけの正当な理由や状況を、少なくとも全年齢レーベルの倫理観で用意することは出来ないわけですから、はじめから無理があったかと。
そんな中でも、主人公に共感できるような理由を上手く作り出せていれば、説得力を持たせることも出来たはずなので、いろいろ勿体無いなと。

3ヶ所温泉を回ったのも、それぞれの掘り下げが効能説明ぐらいで試合ごとの特色が見られず、イベント日以外の日常生活はノータッチと、人間関係やラブコメの進展がほとんど描かれていなかったのが残念です。
バイトもおんせんに関連した場所で行うとか、そこの美少女とヾ(*´∀`*)ノキャッキャ(´∀`*)ウフフがあったりとか、いくらでも面白く出来る要素はあったと思うのに全スルーした意味が判らなかったです。
麗那先輩の弱点に関しても、きちんと順を追って伏線設置→クライマックスで出しぬいて勝利!&2巻へ続く→3戦目のがらりと変わったルールで大勝利!にしたほうが良かったかと。
この1巻だけで3巻完結ぐらいのシリーズ物のダイジェスト版をお届けしました!というノリなので、読者がルールを把握する前に置いてけぼりにされてしまったような印象でした。

かなり『自分だったらこうするのに』的な文章になってしまって恐縮ですが、アイデアが面白そうだっただけに、肝心のエロ要素が自粛されてしまったのは残念でした。
せめてヒロインズの裸がダメなら男の娘キャラを入れてムダにエロくしてみるとか、由香以外も交えた多角形関係を取り入れて正統派ラブコメ色を強めてみるとか、バトル以外の部分も掘り下げて頂きたかったです。
そうなると、やはり18禁レーベルのほうが色々やりやすかっただろうなぁという最初の結論に戻るわけですが、2巻があるのなら、今回はこのラノレーベル随分と無茶したな!だが、それが( ・∀・)イイ!!と読者が思うような過激さで盛り上げて欲しいですね。


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。


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