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僕の学校の暗殺部2巻の感想レビュー(ライトノベル)

2012年11月30日 18時37分22秒 | ライトノベル・小説
ファミ通文庫のラノベ、『僕の学校の暗殺部2 たぶん個人的な事情』(深見 真先生原作、ふゆの春秋先生イラスト)が発売中です。
最近の深見先生と言えば、TVアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」の脚本でのご活躍が話題ですね。
両シリーズとも、銃撃戦を含むハードな暴力表現や、シリアスで重いシナリオ展開が楽しめるので、未見&未読の方は要チェックを♪

表紙は、新ヒロインの詩舞(しいま)。
コンパクトな射撃姿勢とは裏腹な、ダイナマイツなお胸が目を引きますのうw
お話的には、零士が所属する暗殺部に、他校の暗殺部のエースであった詩舞が編入してくることになって…という、新たな出会い展開です。

射撃だけではなく、高度なCQC技術の持ち主でもある詩舞がチームに加わることは、間違いなく戦力アップに繋がる…と思われたものの、彼女ひとりを残して暗殺部仲間を皆殺しにした敵、「かげもず」の正体は全く掴めず、と、いるか人間と、それを排除しようとする人間たちとの攻防は正に一進一退。
正袈裟高校以外の暗殺部の存在や、それを取り巻く状況の掘り下げが進んだことで、お話の舞台がかなり広がった分、今後の展開がより楽しみになってきましたね。

ぶっちゃけ、メインヒロインが1巻で◯んでしまうという、ボーイ・ミーツ・ガール要素ありの作品としてはかなりの離れ技をやってのけた暗殺部シリーズなので、今巻でも、いつ、誰が死ぬかとハラハラさせられっぱなしだったわけですが、前巻とはまた違った角度からの意外性&異常性が盛り込まれていたので、新鮮な驚きがありました。
裕佳梨を失ってからも戦い続けてきた零士の、戦士としての精神的な成長も加わったことで、全体的に甘えや生温さが消え、ますます雰囲気が引き締まった感がありましたし、如何にもプロらしく振る舞う姿が、高校生らしからぬニヒルな格好良さを醸し出していて良かったと思います。

いや、深見先生と銃の組み合わせの時点で、セックス&バイオレンス描写に期待しまくるのは自分だけでは無いと思うのですが、今回もエロ&グロ描写に気合いが入っていてヤバかったです。
なんというか、全体的に量が多めとかではなくて、要所にピンポイントでえげつない殺し&拷問がサラッと行われたりするのでインパクトが大きかったですね。
いるか人間の異常性については、前巻でも十分に描かれていたわけですが、今回はその一段階上の敵がいろいろと仕掛けてくるのが怖かったなと。
人間が完全に玩具or食料orモルモット扱いですからね(汗)

いるか人間側にも、組織的な派閥や、各地域での役割分担的なものがあるらしいことは仄めかされていたように思いますが、体力や戦闘技術だけではなく、知能までが脅威となってしまうとは、ますます手が付けられなくなって来ましたね((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル

それに対抗するための鍵となるのが、チームメンバー同士の連携プレイだったわけですが、基本的にお荷物だった前巻とは違い、零士が如何に油断なく、効率良く速やかに敵を抹殺するかを考えながら行動していたのが印象的でした。
もっと破滅的に、自分が死んでも構わない!ぐらいの勢いになってしまわないかと心配だったのですが、オビにもある「死者は適切に埋葬しなければいけない。」の言葉通り、死という虚脱感に苦悩しつつも、少しずつ心の整理をつけながら作戦に当たる零士と、さり気ない距離感でそれを見守る部員たちとの関係に心温まりました。

さて、詩舞については、初めから問題となっている部分がハッキリしていて、そこをどうクリアすれば良いのか?という物語的な方向性がしっかりしていたので、展開がとても把握しやすくて良かったです。
零士と、近しい人を失ったもの同士で傷を舐めあっていく…みたいな展開になるのかと予想していたのですが、そんな単純なラブコメ寄せにせず、あくまで仕事仲間として信頼関係を築き上げていく過程が丁寧に描かれていたのが、リアルっぽくて良かったと思います。
…俺もキリンのぬいぐるみになりてぇなぁ(マテw

また、もうひとりのヒロインというべき芽未海ですが、ある意味、完全に詩舞を食ってしまったレベルの大活躍でしたね。
某シーンの演出に、これにゴーサイン出したファミ通文庫すげぇなぁ!と思ったのは自分だけではないはず(*´Д`)ハァハァ
直前のイラストは、(肌色部分多めとはいえ)特にエロエロしい感じではなかったですが、それが逆に妄想力を掻き立てるというか、これは零士が取り乱すのも無理は無いw
登場の仕方が如何にも!でしたし、事件と関係があるのも間違い無いだろうとは思いましたが…ちょっと北島さんのところに弟子入りしてくるわ!(土下座)

思い出そうとして思い出せずに悩んだのが詩舞だったのに対し、忘れているという事実すら知り得なかったのが芽未海だと考えるとなんとも対称的ですが、それぞれが最後にどの様な結末を選ぶ、もしくは与えられるのか、とても余韻の残るエンディングで良かったです。
あえてラノベの定石を外すというか、キャラそのものよりも、それを取り巻く環境への対応や人物との対話といった部分を掘り下げることで、読者自身に色々と想像させるのが、本シリーズ流という気がしますね。

既に来年に向けて色々と準備されているとのことですし、新刊ともども、活躍の場を広げられている深見先生の動向にも注目していきたいと思います。


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。


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