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新約 とある魔術の禁書目録10巻の感想レビュー(ライトノベル)

2014年05月11日 00時39分45秒 | ライトノベル・小説
電撃文庫のラノベ、『新約 とある魔術の禁書目録(10)』(鎌池和馬先生原作、はいむらきよたか先生イラスト)が発売中です。
表紙は、ラスボスから一転、まさかのヒロイン化に驚かされた“魔神”オティヌスと、( ー`дー´)キリッとした表情の上条さん。
か弱い奥さんを守る旦那さんみたいな構図が(・∀・)ニヤニヤですね。
新約も遂に10巻の大台に突入&鎌池先生の10周年プロジェクトも開始ということで今年も盛り上がりそうですね。

お話的には、前巻ラストでオティヌスを救うことを決めた上条さんですが、それは今まで助けあってきた仲間や科学&魔術両勢力を含む全世界を敵に回すことを意味していた…という、北欧の魔神編完結展開です。

戦闘力最強のあの人や、超巨大宗教勢力、国家や軍に先進化学兵器、果ては神様クラスの存在との12連戦バトルにテンション上がらざるをえない!
正にドリームマッチ!そしてリベンジ(゜∀゜)キタコレ!!
ここのところはややお疲れモードだった気もする上条さんでしたが、正に完全復活!!という感じで一安心でしたね。
右腕ひとつを武器にして強大な敵と対峙し、真っ向から信条をぶつけ合って行く姿だけでもいかにもヒーロー!といった感じですが、1人の女の子の未来を守るためというあたりがますます上条さんらしいですね。

魔神としての力をほとんど喪い、むしろ人間に戻って贖罪する為に逃避行を続けるオティヌスの様子が健気でしたが、上条さん以外には彼女の心変わりの理由が知られず、存在そのものの脅威性から当然のように抹殺が望まれてしまう罠。
刺客として立ちはだかる敵は、それこそ世界レベルで協力してふたりを付け狙ってくるわけですが、その所属も戦い方もバラバラなので、毎回違う攻撃にさらされながら攻略方法を探さなければならないのが辛いところですね。
ヒロインズを含む、旧知の間柄のキャラ達を相手に戦うのは、手の内がわかっている分有利な場面もあるかと思いきや、それぞれが独自に自分の技や性能を強めているのでそうは問屋が卸さないw
体中がボロ雑巾のようになるまで攻撃され、吹っ飛ばされまくる上条さんには同情してしまいましたが、どんなに傷付こうと希望を失わず、前に進み続ける姿がとても頼もしく描かれていて良かったです。
これはオティヌスじゃなくても惚れてしまいそう(*´∀`*)ポワワ

相棒と駄弁りながら規格外の強敵達と戦いを繰り広げるシチュエーションは、同じ鎌池先生のヘヴィーオブジェクトシリーズにも通じるものがありますが、男二人ではなく肌もあらわな女の子との旅路なので潤いがありますねw
急速に縮まっていく二人の絆が初々しくて良かったですし、特にオティヌスの方は上条さんに惹かれている描写も多くて良いイチャイチャっぷりでした。
初めてにして唯一の理解者ということでそうなってしまうのも無理は無かったと思いますが、上条さんを意識すればするほど、自分の問題に巻き込んでしまったことを辛く感じてしまう様子が切なかったです。
刻一刻と崩壊の危機を迎えつつある自分の体への恐怖よりもむしろ、体を張って命がけで自分を守ってくれる上条さんが傷付くことを嫌がるオティヌスからは、前巻で見せた禍々しさは全く感じられませんでしたし、神にすらなった彼女が人間である上条さんによって肉体的にも精神的にも救われるという流れもとても印象的でした。
世界中から大罪人と認められる彼女をただ許すのではなく、きちんと責任を取らせるために同行する上条さんと、そんな自分が救われてしまってもいいのかと葛藤するオティヌス。
二人の旅の終着点が見逃せませんね。

12連戦で満身創痍の上条さんでしたが、それだけのことをする価値のある戦いだったと思いますし、改めて各勢力の頭首たちに対してその存在を印象付けられたのは間違いないかと。
クライマックスのイベントを考えれば、一般の人々にまで顔が売れてしまったんじゃないかなぁ?とも思えましたが、冗談抜きで地球すら揺るがす存在と闘いながらそれに勝利し、実現不可能だと思われた奇跡を現実に巻き起こす、神話の勇者もびっくりするレベルの英雄的行為を成し遂げた上条さんが新たな紛争の火種となってしまわないかちょっと心配だったり。
演説リレーとイラストで最高に盛り上がるクライマックスシーンの舞台裏では、新たな戦いのステージが開幕秒読み段階になっているみたいで+(0゜・∀・) + ワクテカ +
まだまだおぼろげな状況ですが、今度は敵ではなく頼もしい仲間としていろいろな人に支えられつつ、黒幕的な存在達の思惑を阻止して頂きたいところです。
また、あとがきも超ボリューム&各ラウンド毎の演出意図が明かされて目からうろこでした。
作家さんの手のひらの上でイイ感じに踊らされるのも、ラノベ読みの醍醐味ですのう(;゜∀゜)=3ムッハー


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。


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