以前N主任には、鰻弁当の販売日には高価な商品な故に「十分注意してね」と話し合ったことがあった。
昨日のお昼だった。インターフォンで厨房に「お客さんから電話です」と連絡が入った。お客さん?・・・Fさんとお互い顔を見合わせた。丸ちゃんはもう固まっている。仕方なしに電話にでたおいらはやっぱり!うな重のご飯が硬いとの内容だった。
丁重にお詫びを告げ、返金での解決に応じてくださった。住所と氏名を告げられたので、これは本物のクレームと判断。直ぐに訪問させて頂く旨を告げ店長に報告したのだった(N主任は休み)。
店長はご飯を自ら試食し、許容の範囲内と判断したが「今から行って来ます」と述べ、レジで現金を準備して出かけたのだった。主任が休みだったのでおいらも同伴する旨を伺ったが「私だけで行ってみます」と。
食品を扱う商売は難しい。それはお客さんの主観に左右されやすいから、避けようがない事柄なのかも知れない。ただ、クレーム処理は「夜討ち朝駆け」が鉄則、時間が過ぎれば過ぎるほど「ボヤ」が「大火事」となることから、昨日の対応は正しかったと思う。
ただ、Fさんは「なぜ厨房のパートが電話に出なくては?」と暗に丸ちゃんの頼りなさを指摘する。「でもね、Fさん。これが大火事になってしまい、そのお客さんが怒って厨房に来られても我々は逃げ隠れできないしね!」と問題を共有してもらった。
はぁ・・・ボヤで済んで良かった。