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やり方を覚える、のワナ

一般に一行問題などと言われる算数の問題があります。

例えば、「A君が3歩で行く距離を、B君は4歩でいき、A君が5歩動く間にB君が4歩動く」などという条件を読むだけで、ああ、あれね、みたいな感じになる問題のことです。

で、算数の基本ができていない、まだ基礎が充分でない、という判定になると、こういう問題をたくさんやらされる。

そして「やり方を覚えなさい」と言われることが多いようです。

しかし、これは子どもをもっとできなくする可能性があります。

例えばこの問題で言えば、歩幅の比はA:B=4:3である、ということで比をひっくり返さないといけないのだが、理屈を考えずにただひっくりかえす、ということを覚える、ようなことが起こりうるわけです。

そんなあ、と思ってはいけません。

子どもたちは、「できなきゃいけない」「覚えなきゃいけない」と思っているのです。だから、そういう覚え方をしてしまう。その結果としてもちろん○はもらえないから、また自信を無くしてしまうということなのです。

なぜ、この比はひっくり返すのか、後ろの比はひっくり返さないのか、をやはり良く考えさせる必要があるのです。

例えばA君が3歩で行く距離は240cmであれば、A君の1歩は80cmになる。B君の1歩は240÷4=60cm 30秒間にA君が5歩動けば・・・、とまあ、最初は時間がかかるでしょう。でも、そこを考えさせないと意味がないのです。

で、覚えさせるために、似たような問題でしかも数字をちょっと変えた問題をたくさんやらせる、みたいなことがありますが、これはもっとまずい。

余計なことを考えず、マシンのように解くようになるから、何の役にも立たない、と言ってもいいでしょう。

なぜそうなるのか、ということをしっかり考えるようにならないといけないのです。

時間がかかっても、それをやるのが一番の早道です。

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