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算数で解き方を書かせる学校の狙い

最近は国語ばかりでなく、算数の記述も多くの学校で出題されるようになってきました。

算数の記述というのは、要するに解き方を説明せよ、ということなので、式を書いたり、グラフや図を書いたりしながら、正答を求めていくわけですが、学校としては2つの狙いがあります。

算数の問題はレベルをあげると、解くのに時間がかかります。したがって、問題数は少なくなる。問題数が少なくなって、答えだけに○をつけていくと、平均点が非常に悪くなる傾向になります。数が少なくて問題が難しいわけだから、これは仕方がない。

しかし、そうなると差がつかないということになる。同じできないでも、多少の違いはあるはずで、じゃあ、それを見せてもらおう、ということで記述式にする。つまり部分点をつけて差を広げる、ということなのです。

もうひとつの狙いはやはり自分の論理をしっかり組み立てているかを確認する。表現力があるか、というところも記述式では明らかになるから、子どものいろいろな素養が見られることになります。

例えば、字。

普通に答えだけを書いている分には、そう差がつくわけはないが、記述式の答案を見れば、丁寧に解いているかなどは、一発でわかる。

したがって、その狙いに合わせた対策を考えていく必要があります。その第一歩は式を書くこと。

式さえ書いていれば、最低の説明にはなっているわけで、まずはそこからしっかりやれるようにしていきましょう。

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楽に力がつく方法はないのか?
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場合の数の問題
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確認する作業

問題を解いているうちに、条件を見間違えたり、割る数と割られる数を取り違えたり、ことミスの原因というのは山ほどあります。

で、今のうちは、「ああ、間違えた」でそれほど大した問題ではないが(そんなこともないですが)、しかし、こと入試ということになれば「本当にもったいない」話になってくる。

入試では当然のことながら同点が何人もいるし、合格点に1点足りなくても不合格になるわけで、だから1点をコツコツ積み重ねないといけない。

そうなるとやはりミスをしない子が合格しやすいわけで、そういう問題の解き方というのを早くから身に付ける必要があるわけです。

で、その根本は「確認する」ということでしょう。

問題の条件に下線を引くのは、もう一度確認するためなのです。(しかし、線を引いただけで、後から見ない子はたくさんいるし…。)

式を書きなさい、と言っているそばから、筆算を始めているし。(その計算がまた合っているかどうか、確認することもなく突き進んでいるし…。)

できる子、だって実は良く間違えるのです。

しかし、それを修正できる能力がある。途中で気が付いて、あ、ここは違う。危ない、危ない、と直して進める。

だから最終的に点数が安定するわけです。

これからは問題を解くときに、どうやって確認するか、というルーティンを身に付ける必要があります。ルーティンをやってもミスは出るのだが、それでも最小限にとどめるために、やり方を考えていきましょう。

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第226回 楽しく勉強する
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6月29日の問題
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しつこく考える


中学受験の対策として、どうしてもたくさんの問題を解く、という練習方法が使われていると思います。

しかし、そうなるとわからなかった問題の検討が十分できないことが多い。わからないから、答えを見よう、解説を読もう、これは良いのです。

しかし、その結果としてまだよくわからないまま、先に進んでしまったとすれば、その問題にかけた時間が水泡に帰すことになるのです。

なぜならわかっていないから。

これは本当にもったいない話だと思うのです。別に課せられた問題をすべてやらなくとも、一問でも多く理解できれば良いのです。中途半端にわかっている問題が増えても力にはならない。その意味ではやはりしつこく考える、という態度が重要でしょう。

量をこなせばいい、と考えてはいけません。本当によくわかった問題が一問でも増えれば、それが合格に導いてくれます。

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立体に関する問題
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制服
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狙う子

5年生のときから、ここに入りたいと思って、勉強している子がいます。

そう思った理由はいろいろあるでしょうが、そんなことはどうでもいい。とにかく、本人がそう思ったことが大事なのです。

前々からお話をしていますが、目標が明確になれば。解き上げなければいけない問題も明確になるし、自分が到達しなければいけないレベルもはっきりする。

ここに行くために勉強するんだ、ということが決まれば、具体的な目標が細分化してきまるのです。偏差値にしろ、できる問題のレベルにしろ、具体的なイメージがはっきりすれば、その目標を達成するために何をしなければならないかということも、自然にきまってくるわけで、それが5年生のときからある、というのはやはり勉強に対するモチベーションが違うでしょう。

「僕は~に行くんだ」
と言い出したら、それはやはり暖かく受け止めてあげることが大事。

そこがある意味スタートポイントと言ってもいいでしょう。

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学校の魅力
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6月27日の問題
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作業する問題の増加


最近、作業する問題が増えています。

資料を読んでグラフにする。資料から平均を求める。あるいは場合の数でもかなりの数を書き出させてみる、などなど。

で、これは単に知識にとどまらずに、自分で考える力を試すためだ、という風にかんがえられていると思うのですが、実はどうも事情が違うらしいのです。

最近の子どもたちは塾で、受験対策をする。その対策は長年塾が研究に研究を重ねてきている分、かなり効率化されているところがある。

逆に言えば、地道な作業はあまりさせていないから、中学に迎えたときにその作業ができない子が多いのだそうです。

だから、ちゃんと出来る子をとるようにしよう、という話らしい。

良く図形の問題をやるときに、子どもたちはまずプリントの図形に書き込むでしょう。もう一度別の図を書いている子はあまり見たことがない。

そんな作業は無駄だ、と言われているのかもしれないが、実はそんなことはない。もう一度書くことで情報が整理されて、アイデアが浮かぶことだって多いのです。

ということなので、作業をいとわないようにするのが大事です。じゃないと、こういう問題にひっかかってしまいますから。

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水溶液に関する問題
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速さに関する問題
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7月の模擬試験


いろいろな塾で、7月に夏休み前の模擬試験があると思います。もうこの時期は、一応すべての範囲の勉強は終えているので、どこを出しても良い、ということになっているから、いよいよ本番モードに入っていくことになります。

これは受験をした方が良いし、その結果を踏まえて夏休みの勉強を組み立てることが大事です。

つまり、どの教科の、どの範囲を補強すればいいのか、絞り込む材料にすれば良い、ということなのです。ところが実際はそういう風にはあまり使われない。

むしろ9月との比較ばかりが強調される。夏休みでどのくらい出来るようになったか?

しかし9月の成績はきっとそれほど上がらないでしょう。

なぜか?

夏休みの勉強でさらに混乱することが多いからです。

いろいろなことを復習して、いろいろなことを覚えていくわけですが、まあ完全ではなく、うろ覚えの段階だから、かえってミスが出やすい。

それが少しずつ模擬試験の受験を重ねることで、定着していって秋も深まるころに、安定した力になっていくわけです。だからあまり7月と9月を比較しても意味がない。

それよりも、夏休みに何を勉強すべきか、具体的に絞り込むようにしていった方が良いでしょう。

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この前やったばかりじゃない?
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6月25日の問題
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長い目で見ていよう

「先生のおかげで合格できました。」と言われるのですが、しかし、同じ指導をしていても合格していない子もいる。

つまりは、やはりその子が自分でがんばった、ということが合格の一番の勝因なのです。

逆に言えば、自分でがんばらないと合格はしないものだ、とも言える。

親が引っ張って、詰め込んで、何とか合格させよう、と思っても、結局本人がやらないとできるようにはならない。

だから、どこかで「これは子どもの受験だから」という諦観が必要なのです。

特に幼い子の場合、親が何とかしなければいけない、とつい思いがちになってしまいますが、いつまでも幼いわけではない。やがて大きくなるわけだから、そこからがんばったっていいわけです。

今何とかせねば、というよりは、「長い目で見ていよう」と考えた方が良いかもしれません。

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もう一度やったときに、できないといけないという感覚
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慶應を出る選択
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学校別特訓でやること


いろいろな塾で学校別特訓が行われます。

でもいったい何をやるのだろうか?と思われるかもしれません。まず、一番多いのは問題演習。つまり、プリントです。

なんだ、またプリント?と思われるかもしれませんが、しかし、このプリントを作るのが大変。過去10年、20年の出題傾向から考えた演習問題を作っています。

過去の学校別模擬試験も大事な題材。

これは、学校や塾によって異なりますが。学校別模擬試験をやっている塾はその問題を演習問題として使います。傾向も同じだし、その時のデータもあるので、何を間違えるといけないか、を中心に指導してくれるでしょう。

基本的に問題演習が中心になり、解答の仕方、問題用紙の使い方なども含めて、指導してくれるところが多いと思います。

いずれにしても、出そうなところを中心に演習形式で勉強するのが学校別特訓の授業ですので、秋以降スケジュールに合わせて受講すると子どもたちのモチベーションも上がっていきますから、夏休み以降はこの授業を中心にするのが一番良いわけです。

ただ、すべての学校に学校別特訓があるわけではない。むしろある学校の方が全体からすれば少ないでしょう。それ以外の学校は、まあいろいろな切り口でまとめられる。

女子付属校、女子受験校なんていうのは結構大きなくくりになるでしょうが、でもそうなると、自分の第一志望に合うプリントをやるかは確実ではない。

その分、家で過去問をやった方が良い、という場合もあるので、学校別対策はやはり家庭でまずしっかり組み立てるのが良いと思います。

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時間を計るのはまだ先
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6月23日の問題
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同じ指導法でも


当然のことながら結果に違いは出ます。ある子にとってはうまくいく方法でも、別の子にとってはうまくいかない。効果がない、ということも十分あり得るでしょう。

兄弟だったり、親戚だったり、あるいは知り合いだったり、いろいろな話を聞いて、何とかウチの子にもやらせてみようとは思うものの、そううまくいくものではないのです。

一番大事なのことは「できること」に注目すること。

つまりできないことはいくらやろうとしてもできないのだから、それを考えるのはある意味無駄。

それよりは今やれること、今できることを「ていねいに」やることです。

できなかった問題があるのなら、それをていねいにやり直す。でも、全部の問題が復習できる時間がなければ、別にできるものだけやればいいのです。

元々もできないのだから、そんなことをクヨクヨ考えても仕方がない。

優先順位を決めて、できることをやる。その積み重ねでしか子どもの力は伸びないのです。

合格するための方法論は子どもの数だけある、と思った方が良いでしょう。だから、ウチの子にはこれがいい、という方法でがんばればいいのであって、誰が何をやろうと、どうでもいい、のです。

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第225回 縁が見つかる子
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図形の移動に関する問題
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暗記テキストの盲点

各塾とも、理科社会や漢字の暗記テキストを用意します。

もちろん、これは良く出る知識を覚えてほしいから、という事で宿題になったり、小テストが繰り返されたりするわけですが、案外こればかりにかかわってしまうことが多いのです。

しかし、暗記テキスト通りの入試問題はまずあり得ない。

つまり文章があって、その中に出てくる問いの答えが覚えた知識であるということが判断できなければいけないわけです。

ところが覚えなきゃ、と思うばかりに暗記テキストにずっと関わっていて、問題演習が進んでいないとこの力が養われない。

だから常に入試問題をやりながら、並行して覚えていく、ということをやらなければなりません。

入試問題をやっていると、良く出る問題というのは繰り返しやるから、自然に覚えることも多い。常に問題演習と合わせて暗記テキストの勉強をしていくと良いでしょう。

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容積に関する問題
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6月21日の問題
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