きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

中国の「核心的利益論」       (2013-04.27.)

2013-04-27 14:47:32 | Weblog
中国の「核心的利益論」       (2013-04.27.)

中国の外務省の華春螢報道官は昨日(26日)定例記者会見で尖閣諸島に付いて「中国の核心的利益」だ、と明言した。これまでも「核心的利益に準ずる地域」とは言って来たが明言したのは初めてである。

中国にとって、「核心的利益」とは「どんな代償を払っても譲歩出来ない事を表す強い言葉」で、温家宝首相がニュヨークで演説した際に「中国は友好を重んずる一方で原則も重んずる。『国家の核心的利益』を揺るぎなく守って行く。主権、統一そして領土保全の問題に付いて、中國は決して譲歩も妥協もしない。」と言っている。

中国幹部の言は、特に、国民の動向には神経を尖らしている、少し弱気の発言をすれば、「弱気になったのではないか」との批判が浴びせられるから、常に強気の発言で強行姿勢をあらわにする。それは、「漢奸タブー」による中国の歴史的なトラウマが係わっているからだと思います。

今回中国が習近平国家主席に政権が変わり、早速全国人民代表者会議で、国家主席の立場から「中国の夢」と言う言葉を使って、演説を打った。

しかし、問題は、上海の長江の岸辺に、数万頭もの腐敗した豚の死体が上流から漂着したと言う事実である。

その画像が、ネット上に流れ5億人の人が見て、現体制の腐敗を連想させるものであった。
習新体制は「海洋強国」の実現と並んで役人による綱紀粛正を前面に押し出している。

だが、この習政権の号令もむなしく、聞き入る全人代、代議員の内90人が18億人民元(2千8百億円)以上資産を持つ億万長者に属していて腐敗の張本人達であるからだ、そして代議員と言う職権を利用して、財を成す事は当然であると思っているから、何の罪悪感も感じて居ない人たちである。

習新体制は、役人の腐敗から、大気汚染や水の環境悪化まで、招来に付いて切迫した危機感に駆られている。

先日もロシアを訪問して、尖閣諸島問題を、中国の「核心的利益問題」だと、プーチン大統領に説明したそうだが、余り関心を示さなかったと言う。

最早、中國の崩壊は時間の問題で、この様な問題の時は関わらない方が、変な「濡れ衣」を着せられる事が無く、国民からの湧きおこる自然蜂起が体制改革に繋がり、自然と周りの援助や、手助けが必要に成る時期を見守る事が、一番賢明な方法である物と思う。
(えびなたろう)