きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

場当たり的汚染水対策

2013-04-07 11:42:06 | Weblog
場当たり的汚染水対策       (2013-04.07.)

東京電力福島第1原発で、地下貯水槽から放射性汚染水が、120トン(推定)が漏れだして居ると言うトラブルが起こり、そして今もなお続いているということだ。

先日は停電事故で、使用済み燃料の冷却水が止まり、温度の上昇が、再び放射線の汚染事故に繋がる事で心配されたのであるが、今回は、汚染された水の貯蔵タンクから、漏水すると言う事故で、保管方法が完全でない事が、問題になっている。

汚染された水は日々溜まり、1万3000立方メートルの貯水槽は既に略満杯で、更に地下水などの流入によって、1日400立方メートルづつ増えていると言う事だ。

福島第1原発で、現在の保管容量は33万立方メートルで2日現在の保管量は27万6000トンで、80%が既に埋まっている。そして今後に向けて、同じ様な仮保管設備として増設の計画があり、日々自転車操業の状態が続いていると言うことである。

トイレのないマンションとは、将に此のことを言うので、いずれは雨水等で埋められ、海に漏水するのである。

此れを恐れた、福島県庁では関係者が集まり“海への流出を警戒している”が東電では「海への流出する可能性は低い」と言っている。“ひくい“ か ”たかい“ かわ別にしてゼロでは無い事は事実で、地元では再汚染を非常に懸念している。

いずれにしても放射線汚染の問題は、東電は無論、行政も“鈍感”で、認識度が低すぎると思います。だから此処へきて、原発の再稼動問題がまたまた出て来ている。

原発の再稼動は、先ず、放射能汚染問題を完全に処理する事が、出来る技術が確立してこそ、其の上で、議論する事が必要で、放射能問題を放置して、再稼動しようとするから、「トイレなきマンション問題」は永遠に解決しない事に成るのだ。

そして、いずれは汚染だらけの地球になって仕舞うのである。
(えびなたろう)