ブログ「教育の広場」(第2マキペディア)

 2008年10月から「第2マキペディア」として続けることにしました。

教育の広場、第 174号、党首討論会を聞いて

2005年08月21日 | 政治関係
         
 〔2004年〕06月21日、参議院議員選挙のための党首討論会
(日本記者クラブ主催)が行われました。折からの台風のため
に、生放送はされなかったようです。その代わりにラジオでは
当日の深夜に放送されました。ということは、私でも全部聞く
ことが出来たということです。

 それを聞いて考えたことを2つ書きます。

 第1は、民主党の岡田代表が「国民の皆様は投票に行くとい
うその義務を果していただきたい。投票に行かなければ変わら
ないのです」と、国民に「お願い」するのではなく、「要求」
していたことです。

 これは立派な事だと思います。私はかねがね、立候補者、つ
まり国民を指導する立場に立つことになる人々が平身低頭して
「お願い」するのをどうかと思っていました。今でもそう思っ
ています。

 指導者たる者、時には国民に対して「要求」をするくらいの
勇気と見識を持っていなければならないと思います。これは威
張って好いということとは違うと思いますが、ともかく、おも
ねたり、お願いしたりすることは本当の指導者ではないと思い
ます。

 ここで思い出したことは、たしかマカレンコの教育論の中で
読んだのだと思いますが、「本当の教師は生徒を信頼するが故
に生徒に要求する」という言葉です。

 その意味で、今回、岡田代表からそういう言葉を聞いたのに
は感心しました。そして、民主党を応援しようかという気持ち
になりました。私は民主党にもかなり不満で、今回はみどりの
会議を応援しようかと思っていたのですが、今回も又民主党に
入れようかと思います。

 第2は、共産党の志位委員長が、これまでもそうですが、ヨ
ーロッパの資本主義のあり方を基準にして、ヨーロッパでは現
にこうやっているから、出来るはずだ、という論法を使うこと
です。

 今回も、年金の財源として軍事費削減のほかに大企業や大金
持ちに応分の負担をしてもらう、という主張の根拠としてそれ
を持ち出していました。

 それはそれで結構で、私も賛成なのですが、共産党はでは一
体、ヨーロッパ型資本主義を生み出したのは、共産党がやれ修
正主義だとか、やれ労働者階級の裏切り者だとか言って、悪罵
の限りを尽くして罵ってきた社会民主主義政党だということを
どう考えているのでしょうか。

 それに反して、最近仲直りをした中国共産党を始めとして、
自称共産主義政党はヨーロッパ型資本主義以上の社会をつくり
出せないでいるということをどう考えるのでしょうか。

 ここまで言ってくれなければ、政党としての誠実さを信用出
来ないと思います。

        そ の 後 の 話

 前回、第 173号(モハマド君の手術)の最後に、こう書きま
した。

・・第6に、モハマド君のための基金はその後も増えつづけ
たことでしょうから、多分、1000万円を遙に越える寄付が集ま
ったことと思います。その内のいくらをモハマド君のために使
ったのでしょうか。残りはどう使うつもりなのでしょうか。
(略)

こういう基金については報告をした方が好いと思います(ど
こかでしているのかもしれません)。・・

06月18日の朝日新聞にこれに関連した記事がありました。

それは、06月17日までに2000万円を越えたこと、それは渡航
費や滞在費などには十分なこと、従って募金は6月末で締め切
ること、今後の治療方針が決まり次第募金の使途を提示するこ
と、などでした。

余計な事ですが、最後の「募金の使途」という用語法にあり
ますように、「募金」という言葉は今やこのように「集められ
た寄付金そのもの」という意味でも使われるようになっていま
す。本当は「寄付金の使途」だと思います。

(2004年06月23日発行)