ひだまり

あなたの心に暖かいおひさまの光がさします様に

さあ、歩き出そう

2016-09-28 07:12:50 | 第六章・螺旋状に上昇する意味


手術を経験して、一年が過ぎました。尊敬する神父様方のお一人に、2年は無理をしてはいけないという、アドバイスをいただき、ゆっくりと自分を見つめている毎日です。

ブログを、書こうとするのですが、書く意欲もわかず、人との繋がりもストレス曲線(不安・怒り・身体症状・うつ状態・錯乱)の中で考えていることにも気が付かず、心の中で引きこもっているような状態です。

その最中にある出来事で、愛について考察していこうと考えるようになりました。それでも時間だけは、ずるずると過ぎていきました。がんの再発も転移もないという、折角いただいた人生、無駄に過ごしていくのかと思いつつ、何事にも意欲がわきませんでした。

そんな折、久しぶりに師へ電話をかけさせていただきました。私の質問に丁寧に答えてくださる師のなつかしい声に、安心感を久しぶりに味わい、電話を切りました。

少しずつ湧き上がってくる気づきの中で、生きている意味を考えている最中に、前向きに考え方が変わっていることに、驚きました。一歩足が前に出た感じです。

欝々と日々を過ごしていた事、私がやる気をなくしていた事を、改めて深く理解する事が出来ました。

そんな折、近くに住む前司教様にお会いする機会がありました。1時間ほどの時間の中で、穏やかに接してくださるその姿は、愛そのものを体感させていただいたようです。

‘すごい、こんな方にこれまでお会いしたことがない’と叫ぶ心の声が聴こえてきました。

その日を境に、愛についての模索を始める心が、動き出しました。

今の私は、愛(神の愛)から、遠く離れています。それ感じる事が出来ただけでも、本当に良かったと思います。少しでもお会いした前司教様の様になれたら、これからの私の人生は、意味のあるものに変わるのかなとワクワクしてきました。

さあ、また私らしく、ゆっくりと歩もう。


ブログランキングに参加しています。ワンクリックお願いします。
人気ブログランキングへ






反抗期

2016-09-05 16:43:45 | 第六章・螺旋状に上昇する意味


私の息子は、30代中頃でやっと私に反抗しています。

本当は、反抗する大事な時期があったのでしょうが、私には反抗することがありませんでした。最初は、どうしたらよいか戸惑いましたが、今は内心喜んでいます。

もう1年半経つのですが、会話をすることもなく、日々が過ぎ去っています。大学を、卒業して我が家に帰ってきたのですが、10年ほど家に引きこもっていました。

私たちは、息子のことを明るいニートと呼んでいました。ただ静かに自分の部屋に閉じこもり、好きなことをして時間を、過ごしていました。

ある時期、部屋から出てきて就職活動を始めました。最初にアルバイトに出かけた社長さんが、本当に良い人で、息子をかわいがっていただきました。

慣れない人との関係も、徐々に上手くなり、私たちを安堵させていました。途中、数社退職をして、現在の会社に就職しました。いろいろな仕事を体験しているようです。

数日前、京都に社員旅行に出かけていきました。

帰ってくると玄関に私たちにお土産を、数個買ってきていました。それも姉の家族にまで同じように買ってきているのです。こういう心使いも出来るようになっていたのです。

お休みの日、出かけた先から買い物袋をぶら下げて帰ってきました。そのまま部屋へ直行して、大好きな缶ビールを開ける音が聞こえてきました。

自分で稼いで、そして食べていけるようになった息子を、誇らしく思います。

私の理想を押し付けて、挫折して立ち直ることに時間がかかりましたが、今息子は自分の生きたい様に生きています。けして私の考えていた理想の仕事(司法関係)ではなく、普通の仕事ですが、毎日楽しく過ごしているようです。

仕事の一つに営業もあるようで、主人に報告している話が聞こえてきました。大きな病院の系列の一つに、飛び入りで行き、仕事が取れた事、またその病院の系列全体で契約していただくようになったとの内容でした。

私は、うれしさを押し殺して、耳を傾けていました。

息子が、中学3年生のころ、悩み苦しみ私は心理学の勉強を、始めました。その実りを今味わう事が出来て、本当に幸せです。自立していく息子の反抗期は、私に安心と安堵を与えて頂きました。

苦しみを乗り越えた後の、ご褒美かな。



ブログランキングに参加しています。ワンクリックお願いします。
人気ブログランキングへ