小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

グレゴリー・ペック「アラバマ物語」(1962年アメリカ)

2007年05月05日 | 映画
「幼い息子と娘を抱える弁護士フィンチに、暴行事件で訴えられた黒人トムの弁護の任が下る。映画はフィンチの子供たちを通して、父親の苦難や町の横暴を極めて客観的に描く事に成功しており、問題意識を振りかざさず、しんみりと心に染み入らせるものになっている。黒人弁護のストーリーと並行して、近所に住む精神異常者ブー(R・デュヴァル)と子供たちの関係も描出されるが、これが物語の終息で融合し、映画に深い余韻を持たせている(allcinema ONLINE DVD)」

グレゴリー・ペックっていうのは、にやけた賭博師や女性を自分の世界に引き込んでいくプレイボーイばかりが似合う役者のイメージが強かったが、「アラバマ物語」は、これをぬぐい去った。モノクロ作品と人間の心理描写がいい。このゆっくりしたテンポが、めまぐるしく変る現代ドラマと違って心地いい。娘のスカウトがハロウインの日に服と靴がなくなったというので、頭からスッポリ被った「ハム」のかっこうで家路につくとこなんかとてもかわいい。そこでミステリアスな事件も起こるが。

 グレゴリー・ペックはこれでアカデミーの主演男優賞を受賞したそうだ。このところ、キャサリーン・ヘップバーン「旅情」、カトリーヌ・ドヌーブ「恋路」とクラシカルな作品が面白い。


 

 To Kill a Mockingbird Official Trailer #1 - Gregory Peck Movie (1962) HD
 



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