
「修学旅行」が終わって、先日、定期検診へ行ってきました。
11泊12日の長旅をしたにもかかわらず、幸い経過は良好とのことです。とはいえ完治の望めない宿痾。要するに中国観察を本格再開できるような「小康状態」への回復を順調に続けているということでしょう。
極めて遺憾なことながら、担当医は当ブログの読者です(笑)。もちろん中国情勢に特段の興味があるという訳ではなく、以前うっかりブログを書いていることを口にしてしまったら、当人がやったのかどうかはわかりませんが、名前でググられて発見されてしまいました。患者である「御家人観察」としてチェックしている模様。
……であるため、
「奈良で歩き過ぎたとはどういうことですか」
「小樽へ行く電車で爆睡するほど疲れていたというのはなぜですか」
と今回もいくつか突っ込まれてしまいました。orz
――――
……あ、「医者」とか「主治医」とか「担当医」といった呼称にもクレームがつきました。私よりずっと年上で、温厚で、柔和な微笑をいつも口元にたたえているような人ですから、もちろん「ぞんざいな呼び方をするな」という意味ではありません。
「『医者』や『主治医』では何だかロボットのようなので、折角ならもう少し人間くさい呼び方にして下さい」
「では『N山先生』ということで」
「『先生』は嫌です。それから『山』も余計です」
「それじゃ、『N医師』ではどうですか?」
「ああ、そのくらいが丁度いい」
ということで一件落着。
――――
今回はそのN医師から、
「もう少し歩いても大丈夫でしょう。毎日1万歩を上限にして下さい」
と、新たなお許しが。でも1万歩くらいなら今までもフツーに歩いているんだけど……と書くとまたN医師に突っ込まれてしまいますね。
「ウォーキングをしてもいいですか?」
私は「墨堤徒歩行軍」を再開したくてウズウズしているのです。
「それはまだ時期尚早。もう少し我慢して下さい」
と、そこまでの規制緩和には至りませんでした。
――――
この日、帰路に靖国神社に立ち寄りました。帰京報告のようなものです。もちろん遊就館茶室で海軍カレー&海軍珈琲&零戦もたっぷりと楽しんできました。
……と、ここからが本題です。拙宅を出るとき快晴で気持ち良く冷え込んでいたので、
(今日なら、あるいは)
と思って、カメラを持参することにしました。果たせるかな冒頭の画像の通り、見事な「まぼろし富士山」を拝むことができた次第。
「まぼろし富士山」というのは配偶者と私の間だけで通じる固有名詞のようなもので、靖国神社の大鳥居の脇にある田安門の交差点、その歩道橋の上から市ヶ谷方面を望んだときに、靖国通りの向こうに夕闇を背景に浮かび上がる富士山のことです。
このビューポイントは以前にも紹介したことがありますが、「幻」たる所以の第一は期間限定であること。秋から春にかけての時期で、湿度が低く快晴のときのみ鮮やかなシルエットを見ることができます。
見える時間もかなり限られます。今時分ですと、16時頃に行っても暮色に染まり出した空があるばかりで、富士山は影も形もありません。そこで遊就館茶室で30分ばかり時間をつぶしてから再び赴くと、ようやく「まぼろし富士山」に会えるのです。
しかしながら、17時を過ぎるともう暗くなってシルエットの鮮度も失われますから、観賞時間は30分から1時間弱くらいではないかと思います。「幻」なのです。
――――

「まぼろし」を冠せしめた第二点は、いうまでもなくその姿があまりに幻想的であることによります。
恐らく早朝にこの場所へ行くと、冠雪したすがすがしい山容に接することができるかも知れません。それはそれで良いのですが、私はやはり夕刻を推します。
街が暮れていく時間帯にあのシルエットを見せつけられると、東京も富士山に見守られているんだなあ、という気分になって、しみじみしてしまうのです。
……もっとも、あいにく私には飲酒の習慣がないので、「さあ一杯ひっかけて帰るか」ということにはなりません。
でもまあ似たような心持ちで帰途に就きますから、つい日本橋人形町に寄り道して、晩飯代わりに天保八年創業という老舗甘味処のふんわりした「玉子ぞうに」を賞味したりしてしまいます。
(´々`)y━・~~~
| Trackback ( 0 )
|
|
わたしはそこの社員ではないのですが、社員はだれも知りませんでしたw
視角はもっと狭いのですが頂上のでこぼこラインでわかりました。
富士山が見えるところで育ったので。(エッヘン♪)
大鳥居脇の歩道橋からみえるのは知りませんでした。今度行ったら登ってみます。
それにしても奇麗な夕焼け! 富士山バンザイ
N山先生、、、、「孫中山」先生ということでどうでしょうかw
あ、御家人さんが嫌か
お、中央線沿いからも見えるんですか。丘の上ということもあるんでしょうけど、市ヶ谷あたりは結構穴場があるかも知れませんね。
それにしても田安門歩道橋から眺める夕刻の富士山は本当に「幻」めいています。30分前は空しかない場所に、日没前後になると写真のような富士山が短時間だけシルエットを浮かび上がらせるのです。靖国通りは市ヶ谷駅で折れてしまいますけど、田安門のところからまっすぐ伸びていけば、延長線上に富士山があるんだなあ、と考えるのも楽しいです。
都内の富士見といえば、首都高速3号線から東名にかけて、夕焼けに染まった富士山に向かって突っ走る下り車線もパノラミックで感動的です。
またすぐに旅に出られるようですが、寒さ厳しき折、あったかくしてお出かけください。
「年越し蕎麦」は、他にネットでヒットしないような隠れ店とかあるんですが名前がうろ覚えで…、それとかき入れ時で混雑するので、ホテル等で尋ねてみてください。
そういえば、御家人さんの修学旅行編「どんだけ、オレさま」は羨望のまなざしで拝見してましたが、近ごろのなんとかいう中共の野戦軍司令官のオレサマぶりには、ったくどんだけ憤懣やるかたないことか!日本人のひとりとして座して死を待つなんてまっぴらゴメンなので、私もひたすら末端でできることをやって行く所存です
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。