日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)





 お蔭様で、私もようやく仕事納めを迎えることができました。土曜日ですし大晦日(実感わきませんw)、それに私の方が疲労困憊、といっても副業を終えるとすぐ寝つけたりまったりすることができず、毎回クールダウンする時間が必要なので、余熱を散じる意味で雑談に逃げます。

 とりあえず軽い時事ネタをいくつか。

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 まずは先日死去した汪道涵・海峡両岸関係協会会長の告別式が12月30日、上海で執り行われたとのニュース。海峡両岸関係協会というのはその名が示す通り、中共政権における対台湾窓口機関です。で、これに江沢民・前総書記が出席したのですが、ひどく衰えた様子の写真が「新華網」で使われているのは果たして偶然なのかどうか。

 http://news.xinhuanet.com/tai_gang_ao/2005-12/30/content_3990764.htm

 香港紙などで使われている別アングルからの画像だと衰えが目立たないので、わざわざ写真映りの悪い画像が使われたことにちょっと下衆の勘繰りをしたくなります(笑)。ちなみに「新華網」のニュースサイト部分の「要聞」ページでは、12月30日夜時点でこの記事の上に血色のいい元気そうな胡錦涛の写真を載せた記事が並んでいます。勘繰りたくもなるじゃありませんか。

 http://news.xinhuanet.com/politics/2005-12/30/content_3991366.htm

 ちなみに汪道涵の告別式には曽慶紅・国家副主席(党中央政治局常務委員)もわざわざ北京から出向いてきて姿を見せました。故人との関係が深いということもありますが、曽慶紅といえば胡錦涛政権における香港・マカオ問題担当者。このことから、台湾問題に関しても今後は曽慶紅が担当者になるのではないかという憶測が流れています。いやこれは親中紙『香港文匯報』(2005/12/31)がそう言っているので、ただの勘繰りではないかも知れません。

 http://www.wenweipo.com/news.phtml?news_id=CH0512310004&cat=002CH

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 ところで、前掲の胡錦涛が出ている記事は「党建設における理論研究活動を強化しよう」という集まりのものです。このあたり最近の胡錦涛はちょっと挙動不審でして、中国社会科学院にマルクス主義研究院を開設させたりもしています(『解放軍報』2005/12/27)。

 http://www.chinamil.com.cn/site1/xwpdxw/2005-12/27/content_370951.htm

 そこで思い出すのがこれです。

 ●毛沢東思想で現代中国を斬る=懲役3年(2004/12/27)

 私有財産の保有を認め、資本家が党員になれる現実は、中共の掲げる「マルクス・レーニン主義、毛沢東思想(以下略)」と相容れるものではありません。その矛盾を端的に示したのが「懲役3年」なのですが、恐らく胡錦涛はこの矛盾を解消する理屈をひねり出して、全党を引っ張っていく上での新たな指導思想を確立させようと模索しているところなのでしょう。

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 それから「新華網」の地方版「浙江チャンネル」に目立たない形で出た記事、「通知:『4.10』集団的事件の責任者を厳粛に処罰」は地味ながら注目すべきニュースです。

 「4.10」集団的事件というのは今年4月10日、浙江省東陽市・画水鎮で発生した農民暴動というべき官民衝突で、農民たちがキレた原因は工業廃水による河川の水質汚染(=土壌汚染)などといった環境破壊に当局も工場側もマトモに取り合わなかったことによります。

 土地収用をめぐるトラブルではなく公害に起因したものということで、当ブログでは「21世紀型農民暴動」などと呼びならわしていましたが、要するにその「責任者」に処罰が下された、という話です。処罰されたのは当時の東陽市トップをはじめ、現場である画水鎮のトップ、また東陽市の関連部門(環境保護局など)も対象になっています。当時の東陽市党委書記(同市のトップ)と東陽市長は現職を召し上げられています。更迭です。

 http://www.zj.xinhuanet.com/newscenter/2005-12/31/content_5943610.htm

 農民の側にも衝突の過程で逮捕者などが出ていたかも知れませんが、この種の官民衝突で「官」である東陽市当局に厳しい処分が下ったというのは特筆すべき出来事です。処分が行われるまでに8カ月を要したことは遺憾ながら、浙江省当局が各部門に対して、

「社会の安定と調和を維持することに努め、この事件を教訓として自らをよく戒め、類似した事件の再発を防ぐよう強調した」

 としている点には留意すべきでしょう。浙江省ではその後、煤山鎮(2005/06/26)、新昌県(2005/07/17)でも環境汚染を発端とした農民暴動が起きていますから、今後も「官」の責任者の処罰が行われるかも知れません。

 ●21世紀型農民暴動。(2005/07/01)
 ●またですよ21世紀型農民暴動。(2005/07/20)

 ともあれ画水鎮の一件はこうして農民側の勝利ともいえる珍しい展開になったのですが、当局がそういう展開にせざるを得ないほど現場の空気は緊張している、ということなのかも知れません。「現場」とは画水鎮だけでなく、農村の最前線といった意味です。

 あるいは、浙江省のトップである習近平・省党委書記は「太子党」(二代目)グループの一員ですから(父親が習仲勲)、その履歴に傷がついて出世が遅れるのを懸念しての措置という線もあります。

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 そして、前回の『新京報』『南方都市報』の両紙及び『百姓』誌に対する権力の介入、そして『新京報』の記者・編集者が決起してストライキに入った、というニュース。……なのですが、未だに確定情報らしきものは出ていません。もちろん中国当局が何らかの発表を行う可能性は考えられません。

 そういう中でオフィシャル的な存在となると、香港の親中紙でしょう。『香港文匯報』(2005/12/31)がストライキ(サボタージュ)が行われたことに言及しているのでこの点は事実なのでしょう。

 http://www.wenweipo.com/news.phtml?news_id=CH0512310014&cat=002CH

 ただ、それが今も続いているのかどうかは不明、というより「続行中の模様」と「終息した」という両極端の情報が出ているので確認できません。ストライキの発端となった人事(編集長らの解任)が『新京報』従業員の強い反発を受けてどうなったかについても諸説あるため、これも結論が出せない状態です。香港紙『太陽報』(2005/12/31)は「副編集長2名の解任を撤回することでストライキが終息した」としています。

 http://the-sun.orisun.com/channels/news/20051231/20051231020607_0000.html

 ところが前掲の『香港文匯報』によると、編集長及び副編集長2名の解任はすでに決定事項で、親会社である『光明日報』から4人が出向して『新京報』の要職に就く、となっているのです。ストライキについては「一部の記者と編集者によるもの」としていますが、この抗議行動にピリオドが打たれたとは書いてありません。私は唸るばかりです(笑)。

 ちなみに、やはり香港紙の『成報』(2005/12/31)によると、『新京報』の件に対してはネット世論も熱烈な声援を送ったようですが、例によって削除職人が登場しサクサクと仕事をしていった模様です。

 http://www.singpao.com/20051231/international/797919.html

 ――――

 大晦日ですからこの一年を振り返ってみますと、かなりタガが弛んできたなあ、これならもうあとひと押しかも。……といった感想が湧きます。

 以前コメント欄にも書いたのですが、中共政権はその一党独裁で広大な中国全土を統治するために、統治システムに負荷をかけてきました。余計なコストといってもいいのですが、例えば国有企業や学校や役所には必ず党委員会があります。その組織を養うだけで制度としてはコスト高だと思うのですが、そういう負荷やコストをかけて求心力を維持し続けないと、きっと中国はバラけてしまうのでしょう。あるいはバラけた姿こそ本然、なのかも知れません。

 皮肉なことに、中共政権の延命のためにトウ小平が導入した改革開放政策が統治システムにいよいよ負荷をかけることになりました。「改革・開放」は分権化と競争原理の導入を骨子としているのですから、例えば分権化が進むことで地方政府たる「諸侯」たちの裁量が拡大し、中央の求心力は低下します。「諸侯」については本来別の手段でその暴走を抑え込むつもりでいたのが、それがまだ整っていない。一方で競争原理を持ち込むのですから様々な格差が発生するのは自然な成り行きです。『新京報』の事件にしても、一党独裁制と競争原理が撞着を起こしている、という見方をしてもいいでしょう。

 その矛盾が一度沸点に達したのが1989年の民主化運動と天安門事件です。軍隊を投入した流血の弾圧によって一応リセットされはしましたが、求心力の低下は覆うべくもありません。そこで江沢民が反日風味満載の愛国主義教育をスタートさせた。そのうちに歪んだ形ながら経済成長が始まり、国民の士気もある程度回復しました。

 ……ところが最近になって、その魔法の効果が薄れてきてしまっています。経済成長の歪みの部分が噴出して都市暴動や農民暴動が頻発し、一方では「反日」が逆効果になりつつあります。社会状況が悪化し、「民」による「官」(中共政権)への不満のボルテージが高まっていく中で、「反日」がそれを後押ししている部分が少なからずあるように思います。

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 「反日」で民衆を煽ることができなくなった、下手に煽ると自分の方に鉾先が向けられるかも知れなくなった、ということです。2003年には新幹線導入反対や化学兵器問題に関するネット署名があり、珠海での日本人による集団買春事件にネット世論が一大反発を起こし、さらに西安の寸劇事件も起きています。いずれも「民間組織」主導によるもので、中共当局が表立って宣伝キャンペーンを打った訳ではありません。

 翌2004年にはやはり「民間」主導によるサッカーアジアカップでの対日ブーイングやプチ騒乱がありました。これまた当局主導ではありません(政争の存在が背後にはあったかも知れませんが)。ただこのあたりから、中共政権は「民間」による反日活動を警戒するようになります。好き勝手にやらせていたら統治システムへの負荷がいよいよ高まるのではないか、という懸念によるものです。

 折から発足した胡錦涛政権はそれ故に「民間」の活動を抑え込み、現実的な対日路線を志向しましたが、意外に強腰な日本の対応にぶつかってそれが頓挫。「反日」が踏み絵になってしまい(例えば靖国参拝停止を必ず求める、など)、対日外交における選択肢が少なくなってしまったのは、江沢民が残した負の遺産といえるでしょう。

 ●分水嶺・上(2005/10/06)
 ●分水嶺・下(2005/10/07)

 その一方、中国国内で各種の官民衝突が相次いで発生したのは記憶に新しいところです。

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 そうしたことの一切を身を以て思い知らされたのが2005年、ということになるでしょう。まずは春先の反日騒動ですが、政争の反映であるにしても、事態が予想以上に拡大し深刻化して、「反日」を掲げて政争を仕掛けた側まで青くなってしまった。それ以降はもう「民間」を使って何かさせるという江沢民時代のやり方が怖くてできなくなり、小泉首相が10月に靖国神社を参拝しても十数人による官製の「なんちゃってデモ」が1度行われただけで、民間有志の活動は徹底的に抑え込まれました。

 国内では官民衝突が止まりません。上述したように、とうとう公害問題に起因する農民暴動まで出てくるようになりました。それらを抑え込むごとに当初の胡錦涛政権に対してあった「庶民派」というイメージが薄らいでいったことでしょう。「諸侯」という単語が記事に頻繁に登場するようになったのも印象的です。中央の統制力低下を示すものに他なりません。

 打つ手がないのです。日中関係は冷却化したままのため、表向きは「反日」の看板を下ろすことができません。だからメディアには反日報道を許してはいるものの、民間有志の先走りは絶対に抑え込まなければならない。「調和社会の実現」という旗印を掲げてみせても、現実に発生した暴動は鎮圧しなければならない。広東省では農民による民主化運動が抑え込まれ、農民暴動に武警が突撃銃で掃射する事態まで起きました。

 胡錦涛政権は自然に逆らって無理を重ねている、といってもいいでしょう。でもそれをやらなければ、中共政権の一党独裁は瓦解しかねません。だから無理をする。民間の反日活動を許さないのも、暴動を武力鎮圧するのも、農民が賢くなる(民主化)のを叩き潰すのも、対日外交で譲らぬ姿勢を堅持しているのも、全てが無理です。そもそも集団指導体制による一党独裁、というスタイル自体、効率最悪の無理ではあります。それでも江沢民時代は何とかごまかすことができたのです。

 いまはそれができなくなりました。そういう大潮流が背景にありますから、トップが胡錦涛でなくても同じ結果になったことでしょう。様々な「無理」のひとつひとつが、統治システムに対する負荷を増大させていくことになります。そしてその統治システム自体がそろそろ負荷に耐えられなくなってきたのではないか、機能不全を起こし始めたのではないか、という気配を感じることができた。……それが2005年だと私は思います。

 具体的なイメージを結ぶとすれば、2つ挙げることができます。第一に、4月には限界ギリギリながらも一応展開できた「民間」による反日活動が、半年後には禁忌になっていたこと。もうひとつは汕尾市紅海湾の官民衝突です。土地強制収用に抗議する広東省の農民たちを、武装警察が突撃銃の実弾射撃で薙ぎ倒してしまった。しかもそれが全世界に報道されたというのに、中央政府は「諸侯」に対し厳しい咎めだてを行うことすらできなかった。……この2つの出来事で中共政権の2005年を象徴できると私は考えています。

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 最後になりましたが、この一年間、駄文にお付き合い下さった皆さんに心から御礼申し上げます。

 当ブログは春の反日騒動でアクセス数が激増しました。「反日バブルだ」などと配偶者と言い交わしていたのですが、その後も変わることなく皆さんの御愛顧を頂けたということに、私自身がものすごく驚いております。来る2006年の中国情勢はいよいよ面白くなりそうですが、堅実に更新を重ねつつ、皆さんと歴史的な事態の推移を眺めていけたら幸いです。

 あ、もちろん当ブログは「チナヲチ」(中国観察の真似事)であって「反中共」が主題ではありませんから、中共が潰れようがバラけようが消滅しようが、私自身が飽きない限りは継続していきます。

 それでは、皆さんにとっての2006年が、いい年でありますように。



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コメント
 
 
 
丙戌の年、新たな革命の始まりとなるか? (きんぎんすなご)
2006-01-01 01:42:07
明けオメ宜しこ。今年も特ア及び日本にとってイベントが多き年になりそうで、今から期待しております

とりあえず春先の李登輝奥の細道ツアーが、現実の事となりますよう地元神社(本当は中尊寺にでも行けば良いのですが、人混みが苦手な物で(苦笑)へ元朝参りでもいたしたいと思います。
 
 
 
禽賀新年 (福建)
2006-01-01 02:45:19
御家人先生! 謹賀新年。

ちなみに私の住んでいる所から程近い三明市で禽流感による死者が出ました。政府発表では国内で三人目だとかww



今年もお体に気をつけて、今年も歯に衣を着せぬ分析をよろしくお願いいたします。
 
 
 
上海で労働者デモ (浦東小僧)
2006-01-01 03:34:07
一昨日の晩、浦東ヤオハン近くの繁華街で

賃金不払いを不満とした100名程度の労働者

デモがありました。

横断幕掲げて「俺達の血と汗を返せ」という

ようなけっこう騒然としたものでした。

2006年を占う出来事かもしれません。
 
 
 
毛沢東とワイルド・スワン (Hiro-san@ヒロさん日記)
2006-01-01 04:40:03
御家人さんの新春は、すがすがしく靖国参拝で始まるのでしょうか。

私は中国は頓珍漢の素人ですが、「マオ:誰も知らなかった毛沢東」と「ワイルド・スワン」をロングセラーにするべく、ささやかな啓蒙活動を続けていく所存でございます。

「日々是チナヲチ」のますますのご発展をお祈り申し上げます。
 
 
 
あけましておめでとうございます (kolgo13)
2006-01-01 05:33:46
今年もいろいろと勉強させていただきます。

お仕事ご多忙の由、くれぐれもご自愛ください。
 
 
 
新年ご挨拶 (90)
2006-01-01 11:09:45
明けましでおめでとうございます。



昨年は御家人さんと靖国でニアミスしましたが、今年は自宅に近い神社に初詣ですのでニアミスはなさそうです。



またまた旧正月に向けてお仕事が忙しくなると思いますが、お体にお気をつけて下さい。
 
 
 
明けましておめでとうございます。 (merlin)
2006-01-01 11:39:45
極上の中国情報、時々飛び跳ねながらも突っ走る御家人さんのますますのご活躍を祈念して、お屠蘇で乾杯!
 
 
 
謹賀新年 (まかぼろ)
2006-01-01 12:40:12
あけましておめでとうございます。



本年も中国に対する理解をもう一歩深めるため引き続き勉強させていただきます。



追伸:

あと2年ぐらいは北京暮らしが続きそうなので、もしかしたらその瞬間に立ち会うことができるかもしれませんね。
 
 
 
民主化する東アジア (nanashiko)
2006-01-01 14:22:17
明けましておめでとうございます。



「人気紙・新京報、副編集長が復職へ、総編集長は復職ならず」

http://www.epochtimes.jp/jp/2006/01/html/d35125.html



ベトナムは、従来の日本の自民党の派閥政治を参考にして共産党を多元化し、徐々に民主化をしていきたいようです(実現するかどうかは別にして…)。

中国人も、「反日」だの「抗日戦争」だの「琉球奪還」だのと妄想をたくましくして騒いでいる時代ではありませんよねぇ。
 
 
 
あけましておめでとうございます (areare)
2006-01-01 15:38:52
昨年はいろいろ楽しませて戴きありがとうございました。今年もよろしくお願い申し上げます。

何卒長く続けていかれますように、くれぐれもご自愛下さい。

御家人さまにとってもいい年でありますように。
 
 
 
いよいよ (芋焼酎)
2006-01-02 16:37:33
明けましておめでとうございます。

1年間楽しませていただきました。

2005年はプロローグなら、2006年からいよいよ崩壊のスタートかもしれません。

今年もチナヲチから目が離せません。

益々筆の冴えを期待しています。
 
 
 
お久しぶりです。 (kyouji)
2006-01-02 21:32:05
 明けましておめでとうございます。

 最近、ちょっと巡回をサボり気味で。^^;



 今年も楽しみにしてます。

 無理しない程度に頑張ってください。
 
 
 
Unknown ()
2006-01-02 23:44:55
謹賀新年



本日靖国神社に初詣に行きました。

九段下の駅の出口で法輪功のお兄ちゃんがビラくばってますた。

2006年は支那大変動が見られる年となりますように!
 
 
 
中国株式市場の低迷 (一読者)
2006-01-03 13:38:20
2005年の日本の株式市場は40%を超える上昇。

中国の株式市場は低迷。先見性があるという

この株価の意味するところは・・・。

2006年は「いよいよの年」になるのではない

かと期待しています。

 
 
 
Unknown (ヨゴロウザ)
2006-01-04 02:25:40
新年あけましておめでとうございます。

毎回勉強になります。

みなさんのレベルがあまりにも高すぎて

コメントできない私です(笑)



今年は中共にとって激動の年となりそうですね。もう膨らんだ風船は破裂まじかか。



今年も影ながら楽しみにしております。

しかし体の方は大切にしてください。
 
 
 
あけおめ (河野羊平)
2006-01-04 02:49:05
あけましておめでとうございますw



胡錦濤の国家主席を保障しているものが、小平の遺言である以上、正統マルクス=レーニン=毛沢東主義を盛り立て過ぎると、小平路線を否定することになり、結局自らの地位の正当性を否定することになると思うのですが、胡錦濤がこの矛盾をどのようにアウフヘーベンwしてくれるのか楽しみです。



新理論の発表を待ちたいです。
 
 
 
みなさんコメントありがとうございます (御家人)
2006-01-05 08:42:21
みなさん、明けましておめでとうございます。



>>きんぎんすなごさん

 今年は見所満載になりそうですね。思えば一昨年は当ブログか丹念に拾っていた農民暴動や官民衝突も、常態化してしまって、去年はショボいものはスルーするようになってしまいました(笑)。私もまずは桜の季節に李登輝氏の来日、という一大イベントを期待しています。御高齢ですから靖国参拝もあるかも知れません。



>>福建さん

 HNを見てとっさにコレラを思い浮かべてしまって申し訳ありません(笑)。今度は鳥フルで死者、しかも死後一週間経ってから発表ですから怖いです。台湾政府も神経質にならざるを得ず、人から人への感染例だと確認されれば金門の「小三通」を当分封鎖するそうですね。御注意のほど、くれぐれも。



>>浦東小僧さん

 繁華街で横断幕を掲げて百名内外がデモ行進をしたなら結構見応えがあったかと思います。恐らく未申請の非合法デモてしょうけど、警察は阻止しなかったのでしょうか?旧正月が近いから出稼ぎ者も必死ですよね。上海でこの種のデモが頻発しているようなら仰る通り今年は大荒れになるかも知れません。



>>Hiro-san

 先日散髪に行った際、床屋の親爺が『マオ』を読んでいるということで盛り上がったのですが、その意外な浸透ぶりには驚きました。書店でも中国の悪辣ぶりを描いた書籍のコーナーが目立つようになりましたね。日本人の対中感情悪化は日中関係が密接になった証(私見)、という分析が中国側から出て来ないものでしょうか。……いまの政治状況では無理でしょうね。ちなみにお察しの通り元日は靖国参拝でした。



>>kolgo13さん

今年も宜しくお願いします。仕事は泣きたくなるくらい忙しいのですが、「旧正月までは死ぬな」と言われているので今日も何とか生きている次第。お互い風邪などには気を付けましょう。



>>90さん

 謹賀新年。これで足掛け何年になるのか、思いがけなくも長いお付き合いになりしまたね。どうか腐れ縁なんて言わないで下さい(笑)。2006年元日の靖国神社も若いカップルや家族連れが目立ちました。いやホントに若い男女が多くて意外でした。私はといえば、零戦を眺めてしみじみ、二の鳥居を見てしみじみ、です。昔の日本人はよくこんなものを作ったものだなあ、偉かったんだなあ、と。アジアでこの価値観を共有できる国があるとすれば、台湾ぐらいだろうと思います。



>>merlinさん

 このブログ、所詮は素人の娯楽でやっていることですからどうか余り期待しないで下さい。飛び跳ねてばかりですから(笑)。お屠蘇で乾杯、いいですね。私はつい濁り酒で挑んできた配偶者の相手をしてしまい、朝まで酒盛りをしてしまいました。



>>まかぼろさん

 そんな北京暮らしなんて明かしちゃいけません。現地からの情報発信には国安部がうるさいですから。でもあと2年御滞在なら歴史の目撃者になるかも知れませんね。いざとなったら絶対に最前線に出ちゃダメてすよ。もし変なのに尾行された気配を感じたら、とりあえず50mくらいダッシュして相手の反応をみる、これです(笑)。「国安部がうるさいから」と言ったばかりで何ですが、現地発の鮮度抜群な情報を期待しています。



>>nanashikoさん

 香港紙の報道によると、『新京報』でストライキに参加した記者は監視下に置かれているようですね。1980年代以来、当局によって「反日」が声高に叫ばれるときは内憂がよほど深刻な証です。いまや深刻すぎて官製デモすら打てなくなっているのですから、今年はいよいよ面白い年になりそうです。



>>areareさん

こちらこそ、今年も宜しくお願い申し上げます。娯楽でやっているブログなので飽きたら突然閉店ということになりますが、そうならないよう今年も中国にわが血が騒がせるようなイベントを期待しています。お互いいい一年にしていきましょう。



>>芋焼酎さん

 駄文にお付き合い頂きありがとうございます。崩壊のスタート、あれは本当にあれよあれよという間に展開していきますから油断がなりません。……以上は勤めていた会社倒産の経験によるものですけど(笑)。でも1989年の民主化運動も思えばあっという間の全国展開でした。今回は大学生が物欲に溺れていて機能的な組織として期待できそうにありませんから、どういう展開になるのか気になるところです。



>>kyoujiさん

 明けましておめでとうございます。「無理しない程度に頑張ってください」という温かい御言葉が心に沁みます。肝に銘じてマイペースでやっていくことにします。



>>@さん

 元日も九段下で法輪功がビラを配っていました。中国国内では「北京市のジニ係数が0.5を突破」とか「廉価労働力を売りにできるのもあと5年」などという研究者による警告が相次いでいます。いま中共政権は、すごーく負荷をかけて何とか安定を演出しているのだと思います。そうやって締めつけていた力が弛んだとき、あるいは統治システム自体が負荷に音を上げて崩れ始めたときにどうなるか楽しみです。官vs民という対立軸で言うなら、例の広東省の農民を武装警察が突撃銃で掃射してしまった事件で一線を超えてしまったように思います。今年は農民の武装化がトレンドになるかも知れません。



>>一読者さん

 株価のことは私にはわかりませんが、2006年は社会状況がいよいよ悪化すると思います。失業問題あたりが引き金になるかも知れません。例えば、相次ぐ炭鉱事故とその背後にある官民癒着に頭を抱えた中共政権は現時点までに大小5000カ所以上の炭鉱を閉鎖したとしていますが、それによって失職した炭鉱夫とか、関連事業で食っていた人間はどうなるのでしょう?素朴な疑問ですが、シャレにならない問題だと思います。昨年4月の反日騒動で当局が力づくでデモを終息させたあと、5月4日(五四運動記念日)のデモ再発に備えて上海の総領事館前に通じる道路は何とコンテナを持ってきて封鎖されていました。当局の措置が大袈裟だったのか、そうしなければならないほど「反日」をタネ火とする爆発、つまり「官」に対する「民」の怒りのポテンシャルを恐れていたのか。今年はそのあたりをより明確にみることができるだろうと思います。



>>ヨゴロウザさん

 こちらこそ、皆さんのコメントで勉強させて頂いていますのでどうか遠慮なさらないで下さい。ただ時間的余裕がなくて十分にレスをつけられないことが多く、申し訳ありません。中国は今年はかなり動きそうです。いや私ではなく古い付き合いの風水師がそう申しておりました。蒋経国の墓所鑑定を任されるなど、「Dr.コ×」などは足元にも及ばぬ正統派の実力者です。私の親より年上なのですが妙に政談の波長が合いまして今でも電話で緊密に連絡を取り合って時局について長話に興じたりしています。ちなみに日本のバブル崩壊と「失われた10年」、それから自分の病気についてピタリと当てました。中共政権下では「封建迷信」扱いされる風水ですが、「去年より今年の方が荒れる」という予測には期待大です(笑)。



>>河野羊平さん

 実は胡錦涛の科学的発展観や調和社会の実現というのは格差の是正を目指しているという点において、トウ小平の「先富論」をもやんわりと否定しています。マルクス・レーニン主義&毛沢東思想との摺り合わせも問題なのですが、トウ小平思想についてもこの点に的を絞って衝かれると痛いことでしょう。あるいは、新理論や調和社会の実現などよりも早く戒厳令が敷かれるかも知れません。……て突飛な展開ですけど、最近の『解放軍報』を読んでいると、ふとそんなことを思ったりします。

 
 
 
皆さん流石に期待してますね (でんすけ)
2006-01-05 08:53:24
あけましておめでとうございます。



大掛かりな人事も行われ胡錦濤側もやっと…という気配も。

こうなると独走化も進み、内圧も更に高くなり…いよいよでしょうか。

記念の60周年(執念?)も過ぎ、立ち上げるイベントも益々うさん臭くなるのは必須。

(内部の連中も流石にしらける?)

五輪前の悪あがきが見物かもしてませんね。
 
 
 
御家人さん待ち…に小ネタを (でんすけ)
2006-01-10 09:29:51
某ヤフで拾ったシンプルで趣(?)のある小ネタを見掛けましたので挙げさせて頂きます。

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日本に報道規制を要求 中国「対中批判多すぎ」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060109-00000116-kyodo-int

【北京9日共同】中国外務省の崔天凱アジア局長は9日、北京での日中政府間協議で「日本のマスコミは中国のマイナス面ばかり書いている。日本政府はもっとマスコミを指導すべきだ」と述べ、日本側に中国報道についての規制を強く求めた。

 メディアを政府の監督下に置き、報道の自由を厳しく規制している中国当局者の要求に対し、日本外務省の佐々江賢一郎アジア大洋州局長らは「そんなことは無理」と説明したという。

 日本側によると、崔局長はまた、小泉純一郎首相の靖国神社参拝問題や日本国内での「中国脅威論」の高まりなども挙げ「(日中間にあるのは)日本が起こした問題ばかり。中国は常に守りに回っている」と批判した。

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ポカーン・・・ですね。

寝言としては見事すぎて困ってしまうくらいです(笑)。



今更被害者ぶってもなぁ・・・です。

まぁ、連中にしてみれば”発言した事実”さえ作れば国内に堂々と報道できますからね。



それにしても報道規制を要求ですか。

言論の自由や報道というものの”建前”さえも喪失した社会の代表らしい発言です。

骨の髄まで マスコミ=政府の報道機関 と信じて疑わない姿には笑いさえおぼえます。

(NGワードは愛国教育(反日教育)でしょうか?(ニヤニヤ))
 
 
 
御詫びです・・・ (でんすけ)
2006-01-10 11:53:48
”報道規制要求”の記事は2006年1月9日のコメントに挙げて頂いた方がいらっしゃったので、御手数ですが上記の私めの記事の削除を御願い致します。
 
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