日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)





 マスコミによる扱いは小さいながらも、知る人は知っている李長春発言について当ブログでは以下のようにエントリーを2本書きました。

 ●李長春に説教されながら、その靴を念入りに舐めていた面々。(2009/03/31)

 ●続・李長春のゲンメイに平伏する「下請け」各社。(2009/04/02)

 今回は2本目の「続・李長春」に寄せられたコメントとそれに対する私のレスをここで済ませてしまいます。要するに「今回のエントリー=前回のコメント欄」ということで。物臭ですみません。m(__)m

 まずは頂いたコメントから(ありがとうございます)。



 ●Unknown(民す党) 2009-04-02 21:02:28

 詳しい解説、ありがとうございます。

 専門用語の「中共語」が意味する内容や、ニュアンスの説明は、中国語を知らない人にとって、驚きです。

 笑っている場合ではありませんが、1行目から大笑いです。


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 ●Unknown(Unknown) 2009-04-02 22:30:39

 こんばんは。

 このニュース、BS世界のニュース中国編で見たんですが、中国側が片手握手にたいして、両手で握手して、更に腰を低くしてへこへこしてるどっかのうすらハゲじじいがいました。

 どこの新聞だーって思ってみてたんですけど、名前までわかんなかったのが残念。

 でもテーブルの中央あたりにすわってたので、中国様のお気に入りなのかな。


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 ●時事通の…… (いとのこ(久々に)) 2009-04-02 23:38:55

 「厳命」部分を日本人に晒したのは、自説勝利宣言のつもりでも実際は少なからぬ日本人に「なんじゃそりゃ(怒)」の念を生ましめるだけなんじゃないの、とか思うんですが。

 少なくとも、ここや三橋氏のようなところに集う、一部で呼称されてるいわゆる「熱湯浴」にとっては格好の突っ込みどころでしょう。

 衰退しつつある日本のマスゴミに痛恨の一撃くれに来ただけになるような気がしてます。


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 ●Unknown(90) 2009-04-03 00:16:31

 こんばんは。

 李長春と言う人はマスコミがシナに友好的な報道をしたら、日本の世論が好意的になると本当に信じているのでしょうか。実際はマスコミの報道より、身近にシナ人の犯罪を感じたり毒餃子と言うような個人レベルで生命の危機を感じたりするから嫌われているのに。

 もしかして政治家レベルでも個々のシナ人の行動が日本人に反感を持たせていると分らないのでしょうか。不思議です。


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 ●Unknown(たぬき) 2009-04-03 07:01:00

 いつも興味深く読ませていただいております。

 今回の件は、出席した報道各社、すべてが中国様に土下座しにいった…とまではいえないのではないかと思います。

 各社とも北京に支局を持っている関係上、お誘いがあったら無視はできないのは間違いないところです。北京にすり寄りたい社もあるでしょうが、そうでない社でも、ある意味、記者を人質に取られているようなものですからね。無下にすると何されるか分からない。「よくて」取材ビザ取り上げとか更新しないとか…そういうことを平気でする連中ですからね。そうでなくても、記者ってのは人脈を作るのが最大の仕事みたいなところはありますから、ご招待がかかれば行くでしょう。

 その場で、ホストがなんか言ってた。そしたら、そりゃあ聞くことにはなりますわね。

 ただ、「厳命」された内容を押し頂くのか、とりあえず聞きとどめておくのか、聞きはしたたけど知ったこっちゃないと相手にしないのか…それは各社、各人の考え次第でしょう。だから「すべてが中国様に土下座しにいった…とまではいえない」と。

 時事電は事実を淡々と報じているようですが、あまりにばかばかしくて報じるまでもないと判断した社もあるでしょう。中には御家人さんのいう「中共語」の変換ができず、そこまで深刻に受け止めなかった社もあるかもしれない。逆に「こんなバカなことをいってまっせー」と世間に訴えようとして報じた社があったとしたら、それはそれで(個人のブログやコラムで書くならともかく)ストレートニュースとしてはどうよと思いますしね。

 だから、この件を報じたかどうかで判断できるものでもない。

 現時点でどうこうではなく、今後の各社の報道をもって、どの社が押し頂いたか、どの社がばかばかしいと相手にしなかったのか、どの社が共産党政府との関係を考えて慎重に間合いを計ったか…などを検証すべきでしょう。

 どうせあの国のことだから、今後もギョーザや尖閣のように日本国民を嫌中に追いやる活動をしないはずがないのですから。そのとき、各社がそれぞれどういう報道をするか、ですね。



 私のレスは以下の通りです。


 >>民す党さん

 こちらこそ、情報ありがとうございました。今回の「世論を作る」云々は、外交部の対日担当者とかではなく、中共政権の宣伝工作部門の元締めである李長春の口から出たところに大きな意味があると思います。御指摘の通り、笑っている場合ではありません。


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 >>Unknownさん

 中国メディアというのは序列には非常に厳密です。党の重要会議が開かれた際などにも、列席者の順番は党内序列に沿って明記されます。それを踏まえて考えると、中国新聞社電の「テレビ朝日、共同通信、朝日新聞など日本の主要メディアを……」というのは、あるいはこの3社が中国のお気に入りなのかも知れません。あくまでも邪推ですけど。


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 >>いとのこさん
 >>90さん

 中国というのは日本人の感覚ではちょっと考えられないようなやり方を平然とやってのける国です。大きなニュースにならないレベルでのゴリ押しとか集中豪雨的攻勢などの積極的な浸透策を施しておいて、機が熟したとみるや表向きに強い態度で臨んできます。

 その結果が、いま現在の状況です。在日外国人数は国籍別でみると中国がトップに躍り出ていますし、いまなお中国人が留学生などの形で陸続と日本にやって来ては居座ってしまう(留学生として来日すること自体は少子化で定員割れが深刻な日本の大学にも責任があります)。

 そして、それを背景に以前はミニコミ紙程度だった「中文導報」がそれなりの規模となり、チャイナタウンのある諸外国がそうであるように(たぶん中国の政策としてやっているのだと思います)日本を代表する華字紙に成長して、新華社もその報道をしばしばマトモなメディア扱いで引用するようになりました。

 池袋では中華街構想が中国人によってぶち上げられて従来の商店街が迷惑しています。同様の試みが行われたものの、それをはねのけたのが仙台市ですね。昨年の長野における聖火リレーで中国人が大動員されたことについても、違和感や嫌悪感だけではなく、強い危機感を持って考えるべき性質のものです。

 日本人がそれに対し反感を持つかどうか、なんてことは、浸透度が一定の段階に達してしえば中国には関係ないのです。そんなことお構いなしに従来のやり方を一段と強化しつつ、どんどん既成事実を積み重ねていくことでしょう。

 要するに、ふと気付いてみるともう、のっぴきならない状況になっている。……というカタチを現出せしめるのに中国は非常に秀でています。

 人だけはたくさん持っていますからどんどん送り込む。その結果、日本人のコミュニティに入り込むのではなく独自に固まってチャイナタウンが生まれ、それが成長してメディアを持つ一方、組織化されて一種の圧力団体へとなっていく。

 最近では米国やロシアやイタリアなどで地元民との間に軋轢が生じています。いや米国では立派な圧力団体になっていますね。チベットのことは言わずもがな。

 ですから今回の、

「良好な世論を作るよう努めること」

 という李長春発言に「なにそれ」とか「本気かよ」と呆れたり笑ったりしているだけだと非常に危険なのです。

 今回のことで日本人の対中嫌悪感が一段と高まるかも知れませんが、マスコミの扱いの小ささからみてもそれは一時的なことで、例えば北朝鮮のミサイル問題や総選挙など、他の大きなニュースが幅をきかせてくる中で、日本人の興味は他の方向へ転じ、李長春発言は忘れ去られていくでしょう。しかし、日本人が忘れてしまっていても日本に対する中国の攻勢、中国の浸透はより広く深く続いていくのです。

 日本人の反応などお構い無しに行われたのが李長春発言です。元締めの李長春が日本に乗り込んでそれを公言していい段階になった、という中国当局の現状認識なのでしょう。

 これに対し、国民が反発するのであればそれを汲み取って即座に「ふざけるな」と報じるのが本来のマスコミの役割であるように私は思うのですが、現時点においてはその気配がなく、そもそも李長春発言の重大さを国民に積極的に知らしめることもしていません。

 これではマスコミはどちらの味方なのか、わかりません。マスコミに対しアメとムチを以てそこまで手なづけておいて、そろそろよかろうと見切った上で行われたのが李長春発言ではないかと考えています。


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 >>たぬきさん

 いつも駄文にお付き合い頂きありがとうございます。m(__)m

 さて、仕事の上でのことですから、招かれれば出て行くのは当たり前のことだと私も思います。ことに相手が大事な取引先であれば、それ相応のポストの人間を出向かせて誠意を見せる、というのもごく自然なことです。同業他社も招かれているのであれば、商売敵に負けたくないという気持ちも強く働くことでしょう。招宴されて相手のスピーチを大人しく聞くというのもマナーであります。

 チャイナネット(中国国際放送局電子版)が報じたように、

「日中関係の安定発展を促進することは、両国国民の共通の願いで、メディア分野の歴史的な責任でもある」

 と席上の各メディアの代表たちが応じたのも外交辞令とみていいかも知れません。ただし、

「良好な世論を作るよう努めること」

 という李長春の非常識きわまりない発言に対しては、前回の文末で紹介したように、サーチナの編集者が中国側の記事を報じた際に付記したような、常識的な反応を行うべきだと私は思います。

 別にその場で反発して空気を白けさせなくてもいいのです。招かれたのは首脳クラスで記者ではありませんから。しかしマスコミはメディアである以上、報道を以てその非常識ぶりを衝く必要があるのではないか、というのが私の考えです。それをしなければ「外交辞令」が公式回答になる訳で。

 特派員が人質にとられているという点は欧米のメディアも同様ではないでしょうか?日中記者協定なるものが実在するのであれば、それが日本メディアの対中報道への足かせとなっていることを日本国民にはっきりと明示すべきでしょう。政府に手を回して官房長官、あるいは「政府高官筋」に李長春発言についての談話を出させるという方法もあります。

 それら一切を商売上回避したいというのであれば、もはや公器として終わっていることになります。

 ともあれ、マスコミ各社の首脳が李長春と会見したことはベタ記事で報じても構わないでしょうが、最低でも時事通信のように、その場で李長春による日本人の感覚に照らせば非常識な発言が行われたことには言及すべきです。その上で、そのニュースが古びてしまわないうちに、社説でなくても論評記事や一面の隅にある名物コラムでその非を鳴らすのが、メディアとしてあるべき姿勢ではないでしょうか。

「あまりにばかばかしくて報じるまでもないと判断した社もあるでしょう」

 というメディアがもし実際にあるのであれば、それは中国に対して余りに不勉強という点で、すでにプロとしての能力を有していないとみるべきではありませんか?

 「今後の各社の報道をもって」という紳士的な、あるいは呑気なことを繰り返してきたからこそ、現在の状況があると愚考する次第です。また上に書いたように、小さな扱いで報じられたニュースなど、所詮はその直後に出てくるホットな話題に押し流されて、国民はその重大な事実を簡単に忘れてしまうことでしょう。

 だからいま、すぐに別枠の記事でこの異様な事件を報道するべきだと思うのです。それをしないのであれば「土下座」同然じゃないか、というのが私の考えです。

 中共政権とはいかなるものか、ということ。あの信じ難い価値観を奉じた異質な国が日本の隣にあり、日本に対しても日本人にとっても好ましくないアクションを倦むことなく続けてきたばかりか、いよいよ公然とやり始めたこと。……それらを国民に知らしめることは日本のマスコミの大事な仕事のひとつであり、それこそが日中両国の真の友好(中共語ではなく)に寄与するものだと思います。

 少なくともここのような、素人がやっている弱小・色物系のブログが止むに止まれず書いてしまうようでは、日本のマスコミが国民にとって健康的に機能しているとは思えません。「2ちゃんねる」の反応の激しさはともかく、その話半分程度だとしても、国民の意識とマスコミとの乖離は非常に深刻なものになってきているというべきではないでしょうか。

 この機を捉えてリアクションしないことについて、「まあ今後の報道ぶりで判断しようじゃないか」という姿勢で臨むのであれば、日本侵食の時間を相手に与えることにもなり、いよいよ中国の思惑通りとなることでしょう。


 ――――


 もしマスコミ各社が中国の余りに特殊で異質な「個性」、そしてその対外伸張政策の野心をもはや隠さなくなってきていることを認識した上で敏感に反応することなく、この問題の重要性を認識した国民もまた「今後の各社の報道をもって」という態度をとるのであれば、粘着力に欠ける性質の私は絶望するほかありません。

 ここからは余太話。仮に闘志が残っているのであれば、私は「弱小・色物系」という基本路線を放棄し、皆さんのお智慧も拝借して当ブログの閲覧数を飛躍的に伸ばすことに血道をあげます。その一方で、「2ちゃんねる」などで積極的に情報発信していくのみです。一小市民しかも素人である私にとっては、そのくらいのことしかできませんので。





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