日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)





 四川省漢源の暴動については、続報らしい続報が入ってきていません。

 とりあえず募巨大掲示板のいつもとは違う板をのぞいていると、「誰か翻訳頼む」という声があったのでつい応じてしまいました。

 もったいないのでここにも貼っておきます(笑)。漢源暴動に関する「大紀元」の記事です。

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 ●発電所建設での強権発動に反発 四川で農民10万人が暴動 死傷者多数か
 http://www.epochtimes.com/gb/4/11/1/n705409.htm



 四川省漢源県において新中国建国以来最大規模の官民衝突事件が発生した。政府による強制移住措置と官僚の密室作業に反発した漢源県の農民数万人が瀑布溝発電所の前で座り込み、同発電所の稼動を阻止しようとしたところ、これを排除しようとした武装警官隊と衝突。死者並びに多数の負傷者が出たことで憤激した農民と地元の学生約十万人近くがデモを行い、県政府庁舎に押し掛ける騒ぎとなった。当局は緊急措置として数万の武装警官を同地区に投入、これによって再び官民衝突の事態となり、死者多数及び重傷数名が出たという説もある。事態の拡大を防ぐべく、現地の交通及び通信は遮断され、インターネットも管制下にある。

●強制移住への抗議を武力弾圧

 香港・台湾メディアと博訊網の報道によると、衝突が起きた原因は、当局が大型水力発電所(&ダム)を建設するのに伴い、地元農民を強制移住させようとしたところにある。四川省漢源県では330KW級の大型水力発電所・瀑布溝発電所が建設中で、このために県都及び数カ村の住民約十万人を移住させる必要があった。政府は発電所建設を請け負うデベロッパーとともに関連作業を進めてきたが、十万人を養う肥沃な良田を山と峡谷しかない不毛の地と見立てることで補償額を第2類から第5類に引き下げ、14年前の基準に基づいた補償額で農民を移住させることとした。首を立てに振らない農民に対しては公安(警察)、武装警察を投入して逮捕するなどした。

 関係筋によると、農民たちは現在居住している土地は肥沃であるため生活を成り立たせることができたが、移住先はトウモロコシにしか適さない痩せた土地であり、従来の生活レベルを維持することは不可能だという。また、県都の住民は移住した先で現在と同じレベルの新居を購入する際にその半額を負担しなければならないが、なぜそんな理不尽な事態になったかといえば、主に農民たちに支給されるべき補償額の一部が、官僚たちの懐に入ったためだと言われている。

 こういった状況に対し、県全域の民衆はまず連名により関係部門への陳情を実施。さらに数日前の発電所前での座り込みが今回の衝突の導火線となった。これは10月27日夜、四川省大渡河の河畔に位置する漢源県の農民5~6万人が、警察の警戒線を突破して発電所に殺到、工事の進行を妨げたというものである。

 香港紙『蘋果日報』(Apple Daily)は同県青富郷の農民李氏が31日に明らかにした話として、青富郷以外にも、近在の大樹鎮、順河郷など瀑布溝水力発電所によって影響を受ける土地の農民5~6万人が、水曜(10月27日)の夜に発電所前に集結し抗議活動を行ったとしている。このとき村民たちは、

「貪官汚吏を打倒せよ!」
「毛主席万歳!」

 などと書かれた横断幕を掲げ、発電所建設工事の停止を迫った。夜になると気温が2~3度まで冷え込むなか、農民たちは2晩続けてその場にとどまり抗議を続けたという。

 李氏によれば、このとき多数の武装警察及び機動隊(防暴警察)が続々と現場に到着し、抗議活動に参加していた70~80歳とおぼしき老婆が警官隊の阻止により負傷したのを契機に、30歳前後の農民が武装警察と衝突、その際に警察隊の投げたレンガによって死亡したという。

●十万人が政府庁舎を襲撃

 続いて28日、29日の二日間、憤激した農民と学生たちは10万人近い規模によるデモ行進を行い、死亡した農民の遺体を掲げて県政府庁舎へと押しかけ、施設を手当たり次第に破壊するなどした。県政府はこのため通常の業務ができなくなり、当局は武装警察数万名を投入。鎮圧の過程で武装警官7名が負傷したが、漢源県全域で県政府への反感が高まっていることから、負傷者は同県内の病院を避け、隣接する甘洛県の病院へと搬送された。

 関係筋によると、漢源県は現在商業活動がいまなおストップした状態にあり、学校では学生の授業ボイコット、商店は店を閉じたままで、市場もストライキを続けている。事態の拡大を恐れた当局は現地への交通、通信を遮断し、インターネットについても管制を実施。県都には多数の武装警官が検問を設けたり巡回するなどして警戒に当たっており、事実上の戒厳状態となっている。当局は群集を利用して国の重点プロジェクトの進行を妨げた少数の煽動者や政府庁舎を襲った不法分子には厳しい処断を以て臨むとしている。

 なお、瀑布溝は漢源県内に位置し、大渡河における最大規模の水力発電所となる予定で、建設プロジェクトは2002年12月15日に中央政府の承認を受けている。計画によれば、このダムの完成によって漢源県の県都全域とこれに隣接する数カ村、耕地約44000ムーが水没することとなり、9万人余りが移住の対象となる。(完)

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 さてこの事件、冒頭に書いた通り続報らしい続報が入ってきていません。というのも、当局が警官を大挙動員して漢源県を封鎖してしまっているのです。

 こちらから県内にも入れませんし、県内から出てくることも禁止というものです。

 それでも何とか包囲の輪をくぐって抜け出てきた農民に、「大紀元」が取材しています。

 http://www.epochtimes.com/gb/4/11/1/n706046.htm

 特に目新しい情報はありませんが、警官隊は農民との衝突において警棒で殴打し、催涙弾を放ったと語っています。また死者は30代の男性と70歳を超えた老婆の2人だそうです。

 唯一注目できるのは、農民は当局が妥当な措置をとらなければ、北京に陳情(上訪)する肚を決め、いま1世帯10元ずつのカンパを集めているところだという点です。




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