銀幕大帝α

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ニュースメーカーズ

2010年03月05日 02時34分22秒 | 洋画アクション
NEWSMAKERS/09年/ロシア・スウェーデン/103分/劇場未公開
監督:アンダシュ・バンケ
出演:アンドレイ・メルズリキン、エフゲニー・ツィガノフ、マリヤ・マシュコーヴァ

<ストーリー>
武装強盗団と警官が、激しい銃撃戦や互いにTVを利用した情報戦を繰り広げる。
<感想>
アメリカ映画を香港がリメイクしたら傑作になった『コネクテッド』という映画が最近あったけれど、それを逆にしたらどうなるか。

本作は香港映画ジョニー・トー監督の傑作サスペンス・アクション『ブレイキング・ニュース』をリメイクした作品。

基が良いだけに、変に手を加えなければまず失敗はしないでしょう。

幸運にもアメリカじゃなくロシアがリメイクした所がミソで、変にアレンジせずストーリーは据え置きにしているものの、銃撃戦に迫力を増している部分が好感触。
冒頭約10分間もの市街地での撃ち合いは『ヒート』を彷彿させる興奮度強!!

余計なものを入れたがるアメリカではなく、ロシア映画らしい?ほぼ完コピ具合が上手い方向に行き着いていて、忘れかけていたオリジナルを思い出させる点でも十分な楽しさを味わえました。

只、余計なものは入れてなくても、入れるべきものを省いている事が残念。

オリジナルにはあったエレベーターを縦割りで見せる斬新かつ緊張感漲る場面がない!
あれが一番のウリのはず。
肝心なウリを完全無視したロシアはある意味大胆。

ここぞの所がしっかり出来ないのがいかにもロシアらしい・・・(笑)。

まぁそれを一番印象付けたのが、人物の描き方。
凄味があった女性指揮官が只のお調子者に成り下がり、強盗団主犯格と殺し屋の絆の描写が大雑把になったせいで、ラストでのやりとりが薄味になってしまい、全く印象すら残らなくなってしまっている。

アクションが大胆になった分、人物描写に欠陥が生じた感じですが、これはオリジナルを観てこその感想。
人物の描き方に工夫が施され、感情移入を持たせる事がジョニー・トーだからこそ出来る技であり、他国の無名監督にそれを真似しろという事自体が無理。
そう考えると、このリメイクは人物の繋がりとサスペンスを排除した、ロシア独特のアクション映画として観るべきかも。
何にせよオリジナル未鑑賞の人ならばそこそこ楽しめる作りになっているので安心して手を出して下さい。

関連作:『ブレイキング・ニュース』(オリジナル)

評価:★★★
10/03/04DVD鑑賞
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2 コメント

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Unknown (せつら)
2010-03-25 19:53:31
ヒロ之さん今晩はエコーさせてもらいます。

序盤の市街地での銃撃戦や突入してからの銃撃戦など
は見応えがあったのだけど市民も警察も犠牲者が出て
いるのにあの指揮官のあの態度はどん引きでした
正直ラストは撃たれればよかったのにと思ったよ
後ヒロ之さんの言われるように人物描写がいまいちでしたね
強盗犯が立てこもってからのやりとりは正直なにこれって
思ったよ
返信する
>せつらさんへ (ヒロ之)
2010-03-28 14:15:25
序盤の銃撃戦はオリジナルを超える迫力で、かなり興奮しました。
けど、あの女指揮官は何でしょう。
出てくるたびに不快にさせられました。
あれは物語の面白味を妨げてしまっていますね。

オリジナルでの立てこもりはかなり見応えあるんですよ!!
けど、本作ではなんか薄っぺらくなってしまっていました。
中盤辺りから失速してしまったような感じですね。
返信する

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