
A HORRIBLE WAY TO DIE
2010年
アメリカ
87分
ホラー/サスペンス
R15+
劇場公開(2013/11/30)

監督:
アダム・ウィンガード
『V/H/S ネクストレベル』
編集:
アダム・ウィンガード
出演:
AJ・ボーウェン:ギャリック
エイミー・サイメッツ:サラ
ジョー・スワンバーグ:ケヴィン

<ストーリー>
連続殺人の罪で服役中のギャリックは、看守を殺し刑務所を脱獄。殺人を重ねながら逃走を繰り返し、過去を捨てて生きようとする元恋人・サラの下へ向かう。
彼女へ与えられるのは、愛か死か。
-感想-
2010年
アメリカ
87分
ホラー/サスペンス
R15+
劇場公開(2013/11/30)

監督:
アダム・ウィンガード
『V/H/S ネクストレベル』
編集:
アダム・ウィンガード
出演:
AJ・ボーウェン:ギャリック
エイミー・サイメッツ:サラ
ジョー・スワンバーグ:ケヴィン

<ストーリー>
連続殺人の罪で服役中のギャリックは、看守を殺し刑務所を脱獄。殺人を重ねながら逃走を繰り返し、過去を捨てて生きようとする元恋人・サラの下へ向かう。
彼女へ与えられるのは、愛か死か。


無理やり話の展開を分かり難くしていないか?と思ってたんだが、終盤辺りになると自分なりにきちんと内容が纏まってきたものだから、そう考えると不思議な作りの作品だ。
小ネジ一本でどうやって護送車から脱走したのか、その経緯を詳しく知りたいものだったが、ともかく殺人鬼が元カノの居場所を目指してズンズン迫ってくる。
その間、何人もの男女をナイフで殺しまくるのだが、これも全て捕まってはならぬものかという口封じの為だったのだろう。
殺人鬼は何を目的に元カノの所へと急いでいるのか、これは最後まで分からない。
自分を警察に通報し刑務所送りにした事に対する復讐の為なのか、それとも・・・。
回想シーンで二人が凄くお互いを愛し合っていた、そんな姿を何度も映し出すのだが、これがまさか終盤で活きて来るとは。
元カノが禁酒会で出会った男と親密になり新たな恋を始める訳だが、殺人鬼が近づいて来ている事を察知して男と共に掘っ立て小屋へと隠れようとする。
しかしこの終盤で、とんでもない急展開を迎える事になろうとは彼女も予想外だっただろうが、私もビックリした。
間違いなくここで現れるんだろうなと思われた殺人鬼がその通りに掘っ立て小屋へとやってくる。
何故に彼女の居場所が分かったのか、結局彼の目的は何だったのが、ようやっと全てに「そういうことか!」という納得感が生み出す演出は見事。
培ってきた愛。
例え過去の愛だったとしても、殺人鬼にとっては思い出の詰まった深い愛だったのに違いない。
その愛が彼を突き動かしたものは何か。
それは“危機”からの救出。
俺が愛した女に何をするんだ!という深い愛と熱い想いが護送車から脱走する決意を固め、行く先々で人を殺し、執念だけでこの掘っ立て小屋まで彼を動かしたのだ。
しかし彼女にとってはどうしようもない複雑な気持ちにさせられた事は確かだろう。
その男運に恵まれない彼女のいたたまれない心情が表情として浮き上がっているラストシーンが本当に秀逸だった。
評価:★★★☆

14/04/20DVD鑑賞(新作)



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レンタル開始日:2014-04-16
メーカー:アット エンタテインメント
オフィシャル・サイト(日本語)
複雑なきもちだったでしょうね
脱獄して殺人を繰り返してきていたのも自分のため。
過去の愛が幸せなものだったからこそ、応えられないものもあるというのが…。
山荘にあの方々がいるとは思わなかったし、そこへギャレックが来る理由も気がつきませんでした。
ギャリックの殺人には特に意味がなく、ただ殺すことしか考えつかないという、彼自身の猟奇的な性格なのですかね。
彼女はもちろん、見つけた時、通報した時から心はどんどん離れていく。でも同時に引きずっているという複雑な状態。
こんな恋愛モノを殺人鬼を絡めたホラー仕立てにする意外さは、この監督ならではかもしれませんね^^
その通りですね。
彼の愛にはもう応えられないというのが彼女の本音でしょう。
それでも助けに来てくれた事もあるし、なんとも複雑な気持ちであの小屋から立ち去ったんじゃないかなとは思いました。
本当に過去では幸せそうな二人でしたけれど、あんな本性を知ってしまったらねぇ、流石に愛も冷めちゃいますよねぇ。
コメント&TBありがとうございます。
彼だけが一途に彼女の事を想い続けていたんでしょうね。
彼女のほうは、ああいう彼の本性を知ってしまったので一気に熱も冷めてしまったんだと思います。
彼は人を殺してしまう一種の病気なのでしょう。
それを止めてくれた彼女の事を本当に心から感謝していたんだと思います。
それ故に、危機が迫っている事を知り、あの場所へと急いだと、そいうお話でしたね。
最後で話の全貌が綺麗に見えてくる作品でした。
コメント&TBありがとうございます。
殺人鬼の彼は監獄に入れられてからも、彼女の事は一時も忘れた事はなかったのでしょう。
愛するが故に、脱走してまでも彼女の元へ向かいたかった。
ただ、救いたいが為に。
彼の愛の深さがとても伝わってくる終盤での展開でした。