
TRUE LEGEND 蘇乞兒/10年/中国/115分/格闘技アクション/劇場公開
監督:ユエン・ウーピン
出演:チウ・マンチェク、ジョウ・シュン、ジェイ・チョウ、ミシェル・ヨー

<ストーリー>
妻の兄・ユアンに息子を奪われ自身も瀕死の重傷を負ったスー。自責の念に駆られて深酒に溺れた彼は、“武神”と“ヒゲ仙人”に出会い“酔拳”の修行を開始する。
<感想>
酔拳といえばジャッキー・チェン。
ジャッキー・チェンといえば彼をスターダムにのし上げたユエン・ウーピン監督作の『ドランク・モンキー/酔拳』なのである。
その作品でジャッキーの師匠のモデルとなったスー・サンを主役に置いて撮られたのが本作。
弟子を主人公にして酔拳の技を取得するまでを撮ったユエン・ウーピンが、今度は師匠を主人公にして酔拳を身につけるまでを撮ったという訳。
そこそこにアクションを堪能出来る作品になってはいる。
序盤の五毒邪拳を操る義兄ユアンとの剣技から手拳へと流れを変えながらの対決、そして一度は敗れ去ったスーが復活し、再びユアンと激闘を繰り広げる中盤、乞食へと成り果ててしまったスーがリング上で外国人プロレスラーと中国人の誇りを賭けて戦う終盤。
どれも戦いの時間が長く、且つ、人間の限界を超えたカンフー技を惜しみなく炸裂させるので、時を忘れて夢中にさせる面白さがある。
特に秘奥義となる酔拳を発動させ、逆立ちで高速スピンさせながら気を解き放ち、圧倒的力で勝利へと導いていく様は鳥肌モノ。
只、その酔拳そのものを取得した過程なるものが描写に現実味が無く、またあやふやな感じで時過ぎれば体得していたとなっているので、どうにもしっくりこない。
ヒゲ仙人と武神は気がふれたスーによる幻影となっているが、だとしたら幻影に教えて貰ったのではなく、スーが1人稽古で自然に身に付けたって事?
んな馬鹿な。
ユアンとの死闘の後、何の説明も無く酔拳使いになっているスーだが、妻を亡くした事で酒に溺れて、その事で天性の優れた武術と融合して酔拳マスターになっちゃったの?
適当過ぎる。
取得する所が一番肝心なはずなのに、余りにもいい加減。
ここはもっと納得出来るような修行方法なりを描いて欲しかった。
跳んだり避けたりは昨今のユエン・ウーピンらしいワイヤー多用の現実離れしたもので若干苦笑してしまうが、緩やかな構えから力強い打撃へと移り行く出演者自身によるカンフーアクションには現実に近い凄さがあり、ワクワクさせる点では見栄えは良い。
全体的には楽しめる作品なのだが、腑に落ちない点もある故に強く褒められない所が残念。
オフィシャル・サイト(日本語)
参考:『ドランク・モンキー/酔拳(1978)』
評価:★★★☆
11/12/11DVD鑑賞(新作)


にほんブログ村
レンタル開始日:2011-12-09
メーカー:ツイン
監督:ユエン・ウーピン
出演:チウ・マンチェク、ジョウ・シュン、ジェイ・チョウ、ミシェル・ヨー

<ストーリー>
妻の兄・ユアンに息子を奪われ自身も瀕死の重傷を負ったスー。自責の念に駆られて深酒に溺れた彼は、“武神”と“ヒゲ仙人”に出会い“酔拳”の修行を開始する。
<感想>
酔拳といえばジャッキー・チェン。
ジャッキー・チェンといえば彼をスターダムにのし上げたユエン・ウーピン監督作の『ドランク・モンキー/酔拳』なのである。
その作品でジャッキーの師匠のモデルとなったスー・サンを主役に置いて撮られたのが本作。
弟子を主人公にして酔拳の技を取得するまでを撮ったユエン・ウーピンが、今度は師匠を主人公にして酔拳を身につけるまでを撮ったという訳。
そこそこにアクションを堪能出来る作品になってはいる。
序盤の五毒邪拳を操る義兄ユアンとの剣技から手拳へと流れを変えながらの対決、そして一度は敗れ去ったスーが復活し、再びユアンと激闘を繰り広げる中盤、乞食へと成り果ててしまったスーがリング上で外国人プロレスラーと中国人の誇りを賭けて戦う終盤。
どれも戦いの時間が長く、且つ、人間の限界を超えたカンフー技を惜しみなく炸裂させるので、時を忘れて夢中にさせる面白さがある。
特に秘奥義となる酔拳を発動させ、逆立ちで高速スピンさせながら気を解き放ち、圧倒的力で勝利へと導いていく様は鳥肌モノ。
只、その酔拳そのものを取得した過程なるものが描写に現実味が無く、またあやふやな感じで時過ぎれば体得していたとなっているので、どうにもしっくりこない。
ヒゲ仙人と武神は気がふれたスーによる幻影となっているが、だとしたら幻影に教えて貰ったのではなく、スーが1人稽古で自然に身に付けたって事?
んな馬鹿な。
ユアンとの死闘の後、何の説明も無く酔拳使いになっているスーだが、妻を亡くした事で酒に溺れて、その事で天性の優れた武術と融合して酔拳マスターになっちゃったの?
適当過ぎる。
取得する所が一番肝心なはずなのに、余りにもいい加減。
ここはもっと納得出来るような修行方法なりを描いて欲しかった。
跳んだり避けたりは昨今のユエン・ウーピンらしいワイヤー多用の現実離れしたもので若干苦笑してしまうが、緩やかな構えから力強い打撃へと移り行く出演者自身によるカンフーアクションには現実に近い凄さがあり、ワクワクさせる点では見栄えは良い。
全体的には楽しめる作品なのだが、腑に落ちない点もある故に強く褒められない所が残念。
オフィシャル・サイト(日本語)
参考:『ドランク・モンキー/酔拳(1978)』
評価:★★★☆

11/12/11DVD鑑賞(新作)


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レンタル開始日:2011-12-09
メーカー:ツイン
確かにカンフー映画だ!て言える作品ではないかもしれませんね。
仙人辺りの話もファンタジックな感じですし。
そもそもワイヤー使い過ぎなので、そこからして現実味がないですものねぇ。
なんか勿体無い作品になっちゃったなぁていう想いはしました。
もちっと現実味あるカンフー映画なのかと思ってましたが、なんか有り得ない描写てんこ盛りで、しかも肝心の酔拳が終盤だけという、これでいいのか?と思える点もちらほらと。
あ、私も奥さん好みです。
あと因縁の復讐劇だけじゃなくてラストに外国人をもってきちゃうところが中国だなあと(笑)
奥さんは永作さんに似てましたねー
なんかねぇ酔拳を取得したっていう部分がなんか中途半端なんですよねぇ。
もうちょっと納得いくようなものにして欲しかったです。
中国映画、特にこういったカンフーものには何故か外国人が登場してきますね。
ブルース・リーの映画からそうでしたが、もうこれが当たり前なんでしょうかねぇ。
本作は、レンタルDVDにて、鑑賞しました。
ヒロ之さんの仰るとおり、全体的には楽しめる作品なのですが、腑に落ちない点もあり、少し残念でしたね。
物語面に関しては、展開が唐突だったり、やや詰め込み過ぎかなあ~って感じはしましたが、細かいことを気にしなければ、それなりに、楽しめました。
それにしても、スーサンの奥さん役の女優さん、永作博美さんに似てお綺麗な女優さんでしたね。
アクション面に関しては、ワイヤー&CGを多用はしているのですが、主人公のチュウ・マンチェクは、肉体ポテンシャルが高く、動きがパワフル且つリズミカルで、己の肉体を駆使したアクションが、しっかりとしていたので、予想していたよりも、楽しめました。
完全にCGやワイヤーに頼りきっていないところに好感が持てました。
アンディ・ウォン戦も、ハイレベルなカンフーバトルで、とても見応えがありましたが、後半からのブレイクダンス酔拳が斬新で、カッコ良くて、最高でした。
ウィンドミル、エアートラックス、ヘッドスピンなどのブレイクダンスの超人的な技を織り交ぜながらの変幻自在の酔拳がカッコ良くて、「酔い」しれました^^
やはり、この辺のアクロバティックなアクションは、ユエン・ウーピンならではですね~。
監督としてはともかく、武術指導者としては、ユエン・ウーピンは優れた才能がありますね。
ジャッキー・チェン主演の「ドランクモンキー・酔拳」や「スネーキーモンキー・蛇拳」ときのユエン・ウーピンが構築した、京劇をベースにしたアクロバティック且つリズミカルな立ち回りは、芸術的で、素晴らしいものがありましたね~。
あと、トニー・ジャー&ジージャー共演作品の「トム・ヤム・クン2」とドニー・イェン主演作品の「特殊身分」とジョーイ主演の「琉球バトルロワイアル」の予告編を、インターネットで、見ましたが、「トム・ヤム・クン2」は超絶アクション&危険なスタント満載で、「特殊身分」は、「導火線」同様に、激しいガチアクション満載で、「琉球バトルロワイアル」はジャッキーアクション+XMA(トリッキング)を融合した華麗なアクション満載で、どれも、カッコ良かったですよ。
もし未見でしたら、是非インターネットで、予告編の動画をチャックして下さいませ^^
それでは、失礼致します。
コメント有難うございます。
面白い作品ではあるのですが、仰るように腑に落ちない点が少しあるのは残念ではありました。
しかし、ワイヤーを駆使したアクションと、そうでないアクション、どれもが見応えありましたね。
ジャッキーの酔拳とはまた違った形になっていたというのも新鮮味があって良かったんじゃないでしょうか。
ユエン・ウーピンが構築したワイヤーアクションは何時見ても優雅で美しく楽しませてくれます。
多少やり過ぎな部分もありますが、まぁそれでもあの神懸り的な動きは素晴らしいですよ。
「トム・ヤム・クン2」の予告編上がってましたか!
他の2作品は恥ずかしながら初耳ですが、どれもアクションが凄そうで面白そうですね。
是非、検索して見てみようとおもいます。
情報、有難うございました!