銀幕大帝α

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イングロリアス・バスターズ

2010年05月17日 21時10分58秒 | 洋画アクション
INGLOURIOUS BASTERDS/09年/米/152分/劇場公開
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ブラッド・ピット、メラニー・ロラン、クリストフ・ヴァルツ、ミヒャエル・ファスベンダー、イーライ・ロス、ダイアン・クルーガー

<ストーリー>
ユダヤ系米国人の秘密部隊のナチス撲滅計画と、ナチスに家族を殺された女性の復讐が、ヒトラーが出席する新作映画のプレミア会場で交錯する。
<感想>
タラが戦争映画?

製作が発表された時にどんな映画になるんだろうと色々予想してはみたが、蓋を開けてみれば、全ての予想を覆す戦争映画なのに戦争シーンが全くない、まさにタラらしいイカした作品になっていました。

タラ映画といえば、延々と続く無駄話が有名で(そこにまた面白さを感じるのだが)、はっきり言ってストーリーに全く関係ないものばかりだった。
しかし、その無駄話が終わった後に突如始まる大惨事にガツンとさせられるのが醍醐味。

ダラ~としていたのがドカンッとする

みたいな(笑)。
この切り替えが絶妙で、またそれに快感を覚えるのも確か。

さて、本作でも冒頭と、中盤で当たり前の様に長話が始まるのだが、これが意外と奥が深く、更に珍しく物語と関係している話内容なので、いつもの様にダラ~と聞いていると大切な部分を聞き逃してしまうので要注意。
会話の中に細かい心理合戦みたいなのがあり、実に面白かった。

聴き入った後に案の定な大惨事。

痛快過ぎる。
やっぱりタラは話の持って行き方が上手い。

時系列を組み合わせた物語展開、笑っちゃう程グロい描写(バットでナチ兵の頭をブッ飛ばすイーライ・ロスのワンカットシーンが最高。ぴくぴく痙攣している兵士が実に素晴らしい)、足フェチ監督らしいダイアン・クルーガーの傷口をブラッド・ピットが指で執拗にグリグリする等、何処をどう切ってもタラ印全開。

一般受けはちと難しいかもしれないが、タラを娯楽映画の師匠と崇める私としてはお腹満腹・・・にはならなかったんだ、これが。
欲を言えば、爽快さが欲しかった。

映画館炎上シーンにしろ、ラストでの件にしろ、もう一歩踏み込んだぶっ飛び感が、ね。

イェイ!!!!

と感じるカタルシスを求めてしまうのは欲張り過ぎか。

因みに英語セリフ以外は全て字幕という吹き替えも味があって良いですぞ。

面白くなかったら全額返金?
タラ映画にそれはないでしょ。

オフィシャル・サイト(英語)
オフィシャル・サイト(日本語)

評価:★★★★
10/05/16DVD鑑賞
クエンティン・タランティーノ 戦争アクション クリストフ・ヴァルツ ティル・シュヴァイガー マイク・マイヤーズ サミュエル・L・ジャクソン R15+ DVD新作
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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは♪ (yukarin)
2010-05-21 12:58:26
おお~高評価ですね。
途中、だらだらしてて眠くなってしまったんですけど最後はドカンとやってくれましたね(笑)
返信する
>yukarinさんへ (ヒロ之)
2010-05-24 22:30:58
タランティーノの映画は自然と評価上がりますね。
だって一番好きな監督さんですから。
あの会話に眠気を誘われる方も多いと聞きますが、私は逆に聴き入ってしまいます。
会話の中身はくだらないけど、またそこにトリビアみたいなのを発見してニヤってなっちゃうんですよ~。
返信する
イーライ! (Puff)
2010-07-02 18:39:10
うん、私も超受けましたぁ!

イーライが良かったよね。
あのキレっぷりが素敵でした。うふふ
ドカーンドカーンと打ち鳴らしながらやってくるドキドキ感とかたまらんです。

あと酒場でやりとりも良かったなあ。
緊張感みなぎりながらもさりげに笑いを入れたり。
あと出番は少なかったけど、クリスチャン・ベルケルがバーのマスターで出ていたのは嬉しかったです。結構好きなので。

いやー、ホント映画って良いですね!
返信する
>Puffちんへ (ヒロ之)
2010-07-06 00:51:44
イーライがバットをカツン、カツン鳴らしながら出てくるシーンが良かったです。

どんな奴が出てくるのかと思いきや

イーライかい!!

みたいな(笑)。

そう!私も酒場でのやりとりが凄く好きです。
あそこのシーンは心理的なものが見え隠れしていてドキドキさせられました。

ふふ、Puffちんはクリスチャン・ベイケルさんがお気に入りなんですね。
何となくPuffちんの好みが分かってきました~。

いやはや、映画ってほんとっに良いもんですね~
返信する
TBありがとうございます (ONE OF THE BROKEN)
2011-03-08 18:00:13
個人的には全体的に漂うちょっとコミカルな雰囲気が好きになれなかった感はありますね~
基になった「地獄のバスターズ」が結構軽いノリなのでその辺を踏襲したんだと思いますが
タランティーノって軽そうで意外にシリアスなのが持ち味だと思うんで
またそういう作品を撮って欲しいです。
返信する
>ONE OF THE BROKENさんへ (ヒロ之)
2011-03-09 22:38:46
まぁそこがタラちゃんらしいかな、とは思ったんですが。
でも、戦争映画でドッカンドッカンやらずに、会話で物語に引き込ませる作りは流石にタランティーノだと思います。

会話の妙はタラにしか出来ない技ですからね。

個人的は前作『デス・プルーフ』みたいな悪趣味満載娯楽映画をもっと作って欲しいですね。
返信する
あまり (maki)
2011-07-07 11:28:05
面白くないわけじゃないんですが、タラ作品の「オレが楽しいんだぜ」な感じが苦手だったので、躊躇していたのですが、これはなかなか面白かったです
タラ監督の不思議な力技みたいなものは感じました

面白くなかったら返金するっていってましたが、ほんとに返金された人っているのかなぁ
返信する
>makiさんへ (ヒロ之)
2011-07-08 23:38:22
タランティーノの作品は独特な癖がありますからねぇ。
私は彼の世界観に魅せられている1人ですけどね^^
セリフの妙が素晴らしいです。

どうでしょう。
実際返金を求めた人っているんですかね。
よっぽど好みに合わなかったら求めたかもしれませんが、1時間観ての返金でしょ?
本当に映画が好きな人なら最後まで観たくなりますよね~。
返信する
Unknown (シグルド)
2011-08-14 22:41:25
ウチのジャンルでは戦争アクションに分類されている、この作品ですが鑑賞して思ったのは戦争サスペンスというものww

戦時中のサスペンスってことでミステリー枠にぶち込んでもいいんでない?と思いましたw

SSのランダ少佐。
やっぱり目端の効く奴は沈む船から逃げるわなーと、ちょっと感心w
命拾って、資産ガッポリ、名誉少々の代償なら、
額のハーケンクロイツは安いんじゃね?と思ったり。
後でタトゥー入れて隠せよw
返信する
>シグルドさんへ (ヒロ之)
2011-08-14 23:05:20
カテゴリ別にする時、何処に置けばいいのか、ちょっと迷いが生じるジャンル映画ですね。

確かにアクションじゃないですよね~。
(私もアクションに分類しちゃってますけど)。

サスペンスが一番落ち着くかも。

なっがい映画でしたが、いつものタラ印全開で、会話で引き込ませるのは流石やなって思いましたね。

先日WOWOWでやっているのを観ましたが、ブラピのしゃくれ顔が本当に可笑しい。
あれは真似出来ん(笑)。
返信する

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