銀幕大帝α

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FEAR X フィアー・エックス

2015年08月07日 12時32分27秒 | 洋画サスペンス
FEAR X
2003年
デンマーク/カナダ/イギリス/ブラジル
91分
サスペンス
劇場公開(2015/01/27)



監督:
ニコラス・ウィンディング・レフン
『オンリー・ゴッド』
脚本:
ニコラス・ウィンディング・レフン
出演:
ジョン・タートゥーロ
デボラ・カーラ・アンガー
スティーヴン・マッキンタイア
ウィリアム・アレン・ヤング
ユージーン・M・デイヴィス
マーク・ホフトン
ジャクリーン・ラメル
ジェームズ・レマー




<ストーリー>
何者かに妻を殺害され、犯人を捜すため警備員になった夫・ハリー。ある日、容疑者が向かいの家に潜んでいることが分かり…。

-感想-

バックミュージック一切無しで話が進む、とてつもなく静かな作品。
この辺の拘り方は、その手の演出を好むニコラス・ウィンディング・レフン監督らしさが出ていて自分的には好印象だった。

時折挿入されるイメージ映像的な描写は、主人公の悲しみや不安、怒り等を間接的に表現しているのでしょうか。
次に繋がる映像としては効果的に作用されていて、斬新さを感じました。

かなり良いと思います。
但し途中までは。

復讐はしないと誓い、ただ何故に妻は殺されたのかを知りたく、犯人の影をビデオテープ内の映像や現像されたフィルムを手掛かりにしながら、執拗に追い続ける主人公の姿には物凄く引き込まれるのですが、え?そんな形で終わりなの?とキョトンとさせられる締め方に余り納得がいかない。
満足感が得られない。

警察内部で起きた不祥事は幹部の連中が揉み消しちゃうってのは良く聞く話ですが、本作がまさにそれ。
結局妻が殺された真相が殆ど暴露されないまま、主人公が泣き寝入りして、そのままエンディングに突入しちゃうので、主人公同様にモヤモヤとした気持ちしか残らなかった。

主人公が犯人を殺さないと言っているので、別に復讐シーンなんかは必要なくてもそれはそれで良いのだが、話が動き出す切っ掛けとなる「妻の死」の真実位は必要最低限の範囲で描いて貰いたかった。
主人公も鑑賞者も誰もが1番にそこが知りたいのに、無造作に闇の中に葬り去られてしまっては余韻にも浸れず、どうリアクション持てば良いのか困り果ててしまうだけですし、後半に唸る程の味付けがあれば、全く違った感想が抱ける作品になったかもしれないと思うとかなり残念な結末。

評価:★★★
15/08/07DVD鑑賞(準新作)
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メーカー:アサルトワン

情報
<トーキョー ノーザンライツ フェスティバル2013>

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