銀幕大帝α

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天才スピヴェット

2015年06月30日 21時01分40秒 | 洋画アドベンチャー/ファンタジー
THE YOUNG AND PRODIGIOUS T.S. SPIVET/L'EXTRAVAGANT VOYAGE DU JEUNE ET PRODIGIEUX T.S. SPIVET
2013年
フランス/カナダ
105分
アドベンチャー/ドラマ
劇場公開(2014/11/15)



監督:
ジャン=ピエール・ジュネ
『ミックマック』
原作:
ライフ・ラーセン『T・S・スピヴェット君 傑作集』
脚本:
ジャン=ピエール・ジュネ
出演:
カイル・キャトレットT・S・スピヴェット
ヘレナ・ボナム=カータークレア博士
ジュディ・デイヴィスG・H・ジブセン
カラム・キース・レニーテカムセ・E・スピヴェット
ニーアム・ウィルソングレーシー
ジェイコブ・デイヴィーズレイトン
ドミニク・ピノントゥー・クラウズ



<ストーリー>
優れた発明に贈られる由緒あるベアード賞を受賞することになった10歳の天才少年、T・S・スピヴェットが、授賞式に出るためにたったひとりでアメリカ横断の旅に出る。

泣き方だけが、
わからない。


-感想-

期待し過ぎた、かな。
結局の所、家族の再生をテーマにした作品なんだけれども、感動所が今ひとつ私は掴めなかった。

一卵性双生児の弟が銃の暴発で死んでしまった事を引き合いに出し、主人公のスピヴェットがどれ程に胸の内で苦しんでいたのかを、スピーチやTV番組の出演を機に両親にも知って貰おうと決意を固めたんだろうけども、やけにあっさり受け入れられて何事も無かったかのように普段の生活に戻ってしまうのは拍子抜け。
泣き所をもう少し明確に表していたら、期待通りの「感動」が味わえたんじゃないかなと思うだけに、もっと心を揺さぶられる様な効果的な演出が欲しかった。

一種のアドベンチャー的ロードムービーなお話だが、そもそもその旅に出るまでが異常に長い。
旅に入ってからも、特別冒険的な要素もなく、淡々と貨物列車に揺られながら町々を渡り進んでいくのみに留まっている為、ドキドキしたものやハラハラしたものなどが残念ながら殆ど味わえなかった。

とは云え、これが劇場デヴュー作となる主人公スピヴェットを演じたカイル・キャトレット君がとても愛らしい。
一つ一つの表情・演技が魅力的で、度々ほっこりとさせられるものはある。
キュートな彼を主役に添えた事は作品としては大正解。
この子役の可愛らしさを観る為だけに借りるのも、有りだと思いますよ。

評価:★★★
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