あいつだ

FATAL INTUITION
２０１５年
韓国
１０９分
サスペンス
劇場公開（2016/04/16）



監督：
ユン・ジョンヒョン
脚本：
ユン・ジョンヒョン
出演：
チュウォン：ジャンウ
ユ・ヘジン：薬剤師 ミン
イ・ユヨン：霊能力者 シウン
リュ・ヘヨン：ウンジ



＜ストーリー＞
最愛の妹・ウンジを養うため必死で働く兄・ジャンウ。だが、ある日ウンジが遺体となって発見される。ウンジの救魂祭で不審な男を見掛けたジャンウは、その行方を追うが…。

証拠もない、痕跡もない
手がかりは彼女の「予知」

－感想－

町民からは「巫女」と気持ち悪く呼ばれている女シウンにしか見えない幼女の霊。
重要な場所でちょこちょこ現れるんだけれど、君は誰だね？と存在が何を示唆しているのか最初分からなかったのだが、なるほどあれは彼女達を犯人のもとへと導いて、如何にかして兄の暴挙を食い止めて欲しいと願う妹としての悲しみの表れだったんだね。

主人公ジャンウが犯人によって殺される事も予知してしまったので、何とかそれも阻止したくなったシウン。
咄嗟の行動か、験担ぎか、それとも彼女には見えたのか。
ジャンウの傷ついた手に布を巻いた事が結果的には奇跡的に彼の命を救う術へと繋がった訳だから、そう考えるとジャンウが個人行動しなかったのは正解だったと言える。
シウンの助けを借りていなかったら間違い無くバッドエンドだったでしょう。
例え皆からは煙たがられていても力になる人間ならば味方につけておくべきという教訓。

そして、無能な韓国警察には絶対に頼らず、自分達で調べ尽くして解決させるのが一番手っ取り早いという韓国映画ならではの皮肉（笑）。

人は大事なものを失うと周りが一切見えなくなるが、それが悪の道へと踏み込む切っ掛けになるのか、反対に失ったものを思い出として胸に仕舞い込み真っ当な道へと進んでいくのか、両極端な生き様を兄妹愛を絡めて上手く描写させる事にも本作は成功している。

無駄に優しさを顔や行動で見せ始める人間が要注意。
少しでも人格に疑わしき部分が見られたら目を離すなよ、と。
という事でジャンウの親戚の男はフェイク。
怪しい奴は何処かしらで決定的なボロを出すものなのよ、それを見逃しちゃダメだ。
今回は“癖”だね。

今作のそこそこ可愛い女優図鑑

犯人によって惨殺されるジャンウの妹ウンジ。
お兄ちゃんの為に職場に弁当を届けてくれる心優しい妹さん（ミニスカから覗かせる生足が綺麗）。
変人扱いされているシウンに対しても健気に接します。
シウンは余程この時の事が嬉しかったんだろうかね、ウンジが殺害される未来が見えたのに救ってあげられなかった事を悔やんで、兄ジャンウの協力依頼に応えてあげたんだと思うなぁ。

評価：★★★☆
１６／０８／０５ＤＶＤ鑑賞（新作）
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レンタル開始日：2016-08-02
メーカー：ファインフィルムズ

オフィシャル・サイト（日本語）