あしたのジョー

１０年／日本／１３１分／青春スポーツ・ドラマ／劇場公開
監督：曽利文彦
原作：高森朝雄、ちばてつや
主題歌：宇多田ヒカル『Show Me Love(Not A Dream)』

出演：山下智久、伊勢谷友介、香里奈、香川照之、勝矢、モロ師岡、西田尚美、杉本哲太、倍賞美津子、津川雅彦、加藤浩次

＜ストーリー＞
野性のケンカ屋・矢吹丈とエリートボクサー・力石徹の宿命の対決を描く。
＜感想＞
これも原作漫画読んでない。
ＴＶアニメも観た事ない。
けど大まかな設定、流れは知っている。

何故か？

パチンコを打つからさ。
打つべし！打つべし！！

まぁなんだ、パチンコでいう力石ゾーンに入ると大チャンスな様に、相手がノーガードのジョーにパンチを放ってくると大チャンスって訳だ。
親善試合で力石も倒したその必殺技。

クロスカウンター。

相手の顔が物凄く歪むほどの破壊力。
丹下段平も思わずびっくりぱちんこだ。

そういや香川照之さん、完全に成り切っていましたなぁ。
何処からどう見ても段平のおっつぁんだった。
特殊メイクの力ってスゲェ。
「立て！立つんだジョー！！」
実際に言うには小恥ずかし名セリフだが、言いきった香川さんの顔は実に晴れやかだった。

スゲェって言えば、力石を演じた伊勢谷友介。
ジョー戦の前に過酷な減量をして計量する際のガリッぷりには思わず自分の目を疑った。
ＣＧじゃねぇよな？
見てはいけないものを見た様な感じ。
ホラー映画のワンシーンにでも出てきそうじゃね？
試合のシーンになると普通に戻っていたが、出来ればそのガリガリのまま戦って欲しかった。
多分、おっそろしい画になっただろうなぁ。
そんな姿で戦えるのかよ！？
戦えるんです。
ひょろひょろしらながらも強いんです。
みたいな画が。

映画としてはまぁ普通かな。
別に原作ファンじゃないし。
ジョーと握手が出来なかった力石のシーンからエンディングにかけてはちょっと長い気がしたが、全体的にロマンスのロの字も無い汗臭い作品になっていたし、のどの渇きを覚えるほど試合のシーンには釘付けだった。
色んな撮影パターンを試して生まれた結果であろう、拳が体に食い込む音や形なんかが結構生々しくて面白いものになっていた。

その他では
泪橋で土下座する香里奈を山Ｐが徐に押して

「踏んでんだよ！」

と女より花を気遣う漢（おとこ）な姿かな。
ひ弱なお嬢様は引っこんでろ！みたいな潔さに痺れるじゃねぇか、なぁ？

オフィシャル・サイト

評価：★★★☆
１１／０８／０９ＤＶＤ鑑賞（新作）

にほんブログ村
レンタル開始日：2011-08-05
メーカー：TBS