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銀幕大帝α

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うつせみ

2008年06月21日 13時12分39秒 | 韓国ロマンス
3-IRON/04年/韓国・日本/88分/劇場公開
監督:キム・ギドク
出演:イ・スンヨン、ジェヒ、クォン・ヒョコ、チュ・ジンモ、チェ・ジョンホ

<ストーリー>
暴力夫により軟禁されていた妻が、留守宅を渡り歩く不思議な男と出会い、恋に落ちる。
<感想>
コメントし辛い程の美しい世界を見せてもらった。
ギドク作品は元々セリフが少ない事で有名だが、テソクを演じたジェヒはラストまで全く喋らなかった。
表情と演技だけで、愛と悲しみを見事に表現出来た訳だ。
また、イ・スヨンも同じくラストまで全く喋らない。
発した言葉は二つだけ。
「愛している」「ご飯出来たわよ」これだけなのだ。
彼女もまた、夫の暴力によって悲しみの殻に閉じこもるヒロインを、表情だけで見事に観客に伝えきっている。
だから、二人が映っている場面にはセリフが無い。
自然音とモーター音だけなのだ。
それでも、しっかりと二人の感情が画面から伝わってくる。
これも全てギドク・マジックなのか?

相変わらずの低予算ながらも、ギドクが撮ると、金がかかった映画より数倍も美しく、優雅で奇麗だ。

影のように生きてきたソナ。
そしていつしか、二人の間に障害が生じたとき、今度はテソクの身に変化が訪れる。

言葉を無くし、影になる。

世界から彼の姿が消えたとき、二人の間に本当の永遠のが生まれた瞬間だった。
傑作!!

オフィシャル・サイト(日本語)
オフィシャル・サイト(英語)

評価:★★★★★
08/06/20DVD鑑賞
キム・ギドク ロマンス・ドラマ イ・スンヨン ジェヒ ゴルフボール 暴力 永遠の愛 住居不法侵入  ヴェネチア国際映画祭 DVD旧作
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