銀幕大帝α

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レヴェナント:蘇えりし者

2016年08月26日 17時10分21秒 | 洋画アドベンチャー/ファンタジー
THE REVENANT
2015年
アメリカ
156分
アクション/ドラマ/アドベンチャー
R15+
劇場公開(2016/04/22)



監督:
アレハンドロ・G・イニャリトゥ
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
製作:
アレハンドロ・G・イニャリトゥ
脚本:
アレハンドロ・G・イニャリトゥ
音楽:
坂本龍一
出演:
レオナルド・ディカプリオヒュー・グラス
トム・ハーディジョン・フィッツジェラルド
ドーナル・グリーソンヘンリー隊長
ウィル・ポールタージム・ブリジャー
フォレスト・グッドラッグホーク



<ストーリー>
狩猟の旅の途中、ヒュー・グラスはハイイログマに襲われて瀕死の重傷を負う。彼は仲間に置き去りにされた上、最愛の息子の命を奪われてしまう。

復讐の先に、何があるのか。

-感想-

吹き替えで観てたんだけど、字幕で観るのと大して変わらんね。
というのも本編の大半を占める原住民語?での会話シーンはそのままオリジナル音声&字幕表示だし、そもそも主役のディカさんが喉に怪我を負っているものだから殆ど喋らないし。
途中で気付いた、あっこの映画って余り台詞ないんだなて。

そういう点においても本作は映像で観客を魅せる内容。
しかもその映像どれもが圧巻、圧倒的描写でグイグイ画面に目が引き寄せられてしまう。

一番驚かされたのは、これ思わずTV画面を直撮りしてツイに上げてしまったんだけど(著作権問題に引っかからないかビクビクしちゃってますが)、森の中でディカさんが野生の熊さんと遭遇して襲われる場面。
めっちゃリアル。
どう観ても本物の熊さんがディカさんに噛み付いて襲っているとしか思えない迫真の完成度。
一連の流れが終わるのに5分間位は費やしてたかな、滅茶苦茶作りが精巧過ぎるものだからかなり興奮を抱いちゃって、ここだけ5回は観返してしまった程だった。

馬と共に崖からディカさんが落下していく場面も凄かったなぁ。
直後にディカさんが寒波を凌ぐ為に死んだ馬の内臓を全部取り出し、腹の中に入って暖を取る所は、こんな場所でくたばってなるものか!そんな生に対しての意地みたいなものを感じて馬と一体化している画に何とも言えない感情を抱いてしまった。

臭そう・・・。

瀕死の重傷を負っている自分を見放し、ディカさんが身動き取れない事を承知に目の前で息子を殺してそそくさと何食わぬ顔したままコミュニティーへと帰って行ったフィッツジェラルド。
こいつをディカさんの元に残した時点で、2人は敵対しているという前振りもあったから、絶対何かしでかすだろうなと思っていたら案の定やりよった。
一時は死ぬ寸前まで行っていたディカさんも流石に愛する息子が殺されるのを目にしてしまったら「ぬぉぉぉおおお!!!」と怒り爆発させて歩き回れる程までに根性で体を回復、鋭い目付きで前だけを見据えて復讐を誓うのも当然。

そこからの狂気で目が血走ったディカさんによる帰宅に向けての危険と隣り合わせな冒険展開、フィッツジェラルドがまだディカさんが生きていると知って逃げた事に怒り再沸騰、後追い復讐劇の末に両者血塗れになりながらきっちりけじめをつけさせる顛末と、全てに片がつくラストに至るまでのディカさんの壮絶な演技力には脱帽という言葉しか見付かりません。
アカデミー会員の見る目は間違っていなかったという事だわな。
こんなにも素晴らしい演技を見せられたら、そりゃ賞を獲って当たり前だろうと納得するしかなかろうて。

インディアンの襲撃を受けて弓矢でブスブス射抜かれる序盤シーンから、どうやって撮影したんだろ?と製作過程を知りたくなる描写(大自然映像も必見)がてんこ盛りだし、ディカさんの予想を超える突き抜けた演技力の高さには文句のつけ様も無しだしで、自信を持って太鼓判を押せる大傑作だった。

監督の前作『バードマン』はアカデミー賞作品ながらも内容の意味が分からないからちょっと自分的には好みが合わなかったけど、同じアカデミー賞でも本作は180度変わってシンプルイズベストな内容なので、何方でも頭を働かせずに鑑賞しつつも、観終わった時は映像・演技の見事さに心は震えているはずだ!

評価:★★★★★
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