シークレット・アイズ

SECRET IN THEIR EYES
２０１５年
アメリカ
１１１分
ミステリー／サスペンス／犯罪
劇場公開（2016/06/10）



監督：
ビリー・レイ
脚本：
ビリー・レイ
出演：
キウェテル・イジョフォー：レイ・カステン
ニコール・キッドマン：クレア・スローン
ジュリア・ロバーツ：ジェシカ・“ジェス”・コブ
アルフレッド・モリナ：マーティン・モラレス
マイケル・ケリー：レグ・シーファート
ジョー・コール：マージン／ベックウィズ
ディーン・ノリス：バンピー・ウィルズ



＜ストーリー＞
2002年に起きた恐るべき殺人事件。容疑者の男は逮捕されるが、FBI組織内の事情により上層部は彼を釈放してしまう。それから13年後、驚きの真相が浮かび上がり…。

13年もの間、
ＦＢＩを欺き続けた、
切ない真実とは――

－感想－

ええか、こういうのが極上のミステリー・サスペンス映画ていうんや。
同じジャンルでも昨日観たガールオンなんたらなんか、これに比べたら鼻糞やで。
話の濃密さが全く違う。

兎に角堪能した、ニコール・キッドマンに。
え？俺、何か変な事書いたか？
いーや、間違ってないぞ、ニコール・キッドマンが滅茶苦茶美しく、そしてエロい。
この人、こんなにも綺麗だったけか？て思った位。
その色気を利用した誘導尋問は優れてたね。
自分から吐かないのなら私が体と言葉で吐かせてみせるわ！みたいな。
それにまんまと引っ掛かるバカ。
クレア優秀！！

同僚のジェスの愛娘をレイプして殺害しゴミ箱に捨てた犯人。
その犯人の後姿をひたすら追い掛け続けるレイ。
調べに調べ尽くして、こいつで間違いない！とクレアやジェスに教える。
しかしジェスがやたらに「違う」と言い張る。
納得がいかないレイ。
何故そこまで否定的なのかが。

犯人は今、整形手術してこの顔になっているんだ、捕まえよう。
その必要はないわ、だって・・・

突如ジェスの口から明かされる真実。

だって、もう犯人は死んでいるから。

え？？？？ええええええええええ？？？？
俺が長年こつこつと調べ上げてきた事は何だったんだよ！！
てなるわな。
レイにとっては完全に無駄な努力だった訳ですが、なんと、この話、そこで終わらない。

ちょっとジェスの様子が気になって彼女の家にお忍びで訪問してみたら！

あーそりゃあジェスも黙っているしかないわ、と大きく納得。
犯人は死んだ（殺した）てのも大嘘。

娘が殺害された後にジェスが言ってたよね「死刑でも生ぬるい」と。
あの言葉が、実は最後に伏線となって蘇るのです。

だがレイは驚愕の状況をその目で見て、ジェスに対し諭すんですね。
そして銃を「使え」と言わんばかりに置き、黙々とスコップで庭を掘り始める。
そう、もうこの件は終わりにしよう、それがレイの想いであり、ジェスもその想いを受け止める。
シークレット＝闇に葬られるであろうレイとジェスだけの秘密。
レイには殺害された当日、ジェスの娘に付き添えなかったという罪悪感がある。
ジェスには世界で一番愛した娘がボロボロにされて殺されたという憎しみがある。
２人の想いが一致したその時、２人だけの秘密がこうして静かに作り上げれたのであった。
切なく、そして怒りと悲しみが混合したラストシーンには胸を強く締め付けられる。

評価：★★★★
１７／１０／１７ＤＶＤ鑑賞（準新作）
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レンタル開始日：2016-12-02
メーカー：キノフィルムズ

オフィシャル・サイト（日本語）

関連作：
『瞳の奥の秘密(2009)』（オリジナル）

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