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人喰猪、公民館襲撃す!

2012年05月13日 15時17分33秒 | 韓国ホラー
CHAW/09年/韓国/121分/モンスターパニック・ホラー/劇場公開(2011/10/22)
-監督-
シン・ジョンウォン
-脚本-
シン・ジョンウォン

-出演-
オム・テウン
チョン・ユミ
主な出演作:『10億』
チャン・ハンソン
過去出演作:『セブンデイズ』
ユン・ジェムン
過去出演作:『母なる証明』
パク・ヒョックォン
キム・ギチョン
<ストーリー>
10年以上も犯罪のない山奥の小さな村で、ズタズタに切り裂かれた死体が発見される。元ハンターのチュンは、人喰猪に襲われたと言い張り…。

怪獣映画史上最小スケールのスペクタクル!

<感想>

邦題からしてコッテコテのギャグムービーなのかと思って観ていたら、意外ときちんとしたパニックムービーだった。
しかも結構グロい。
巨大猪が人間を襲ってバキバキと喰う辺りは音のみの描写にも関わらずグェッてなる。
その後発見されるバラバラな遺体にもゲェってなる。
流石韓国映画だ、この辺の作りには徹底した感はある。

さてその邦題にある‘公民館襲撃’なのだが、てっきりハイライトとなる終盤に起きるのかと思いきや、中盤での見せ場として登場してきた。
この邦題にしたのは多分、親玉となる人喰猪がその全体像をじっくりと曝け出すのがこのシーンであるという、モンスター映画としての大きなポイントになっていたからなのかもしれない。
その前に少し小さめな猪は出てくるのだが、迫力的にも圧倒的にも比べ物にならない。
公民館に出現した猪の方が遥かにモンスターらしくて圧巻だった。
凄腕ハンターもビビリ、小便を漏らしながら立ち尽くしてしまうのも納得な怪物っぷりだ。

猪の造形もB級映画にありがちなチープな作りではなく、それなりに見れるモノになっている点もモンスター好きには嬉しい悲鳴。

公民館を襲撃したその後は、猪が生息している地帯へと場所を移し、ハンターと刑事と女性学者がチームを組み、ウリ坊を餌に親を誘き寄せながら決着をつけるべく戦いを挑んで行く展開へと流れていく。

2時間の大作ながらも然程飽きさせない作品になってはいます。
テンポの良さも然る事ながら、少しユーモア感覚に包まれた雰囲気が更に観易くさせている事も大きい。
恐怖と笑いのバランスが上手く保たれている様にも感じられる。

『ジョーズ』『ジュラシック・パーク』『プレデター』といったハリウッド映画のパロディ感覚な演出も面白い。

ハンターの娘が車におもいっきり轢かれて瀕死状態の中、「無免許運転がバレるとヤバイ」という理由からで藪の中に放棄され、助かるはずだったのに生きたまま喰われてしまったというシーンもブラックな空気に包まれていて苦笑させられた。
そういった場面をチラホラと入れる事で、ダレ場を極力排していこうとする製作者サイドの努力も見受けられ好感が持てました。

只一つ、村に住む常に人形を抱えた頭の弱そうな女は、本筋と何ら関係の無い存在に思えて仕方が無かったのだが、これも韓国映画流の意味の無いブラックユーモアの一つとして捉え、そんなに気にせずそっと受け流す感じで観るのがいいのかもしれないな。

オフィシャル・サイト(日本語)

評価:★★★☆
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6 コメント

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Unknown (ふじき78)
2012-05-15 09:07:39
韓国タイトルがカタカナの「ヘストテ」に見える。

ヘ んな
ス つとこどっこいが
ト っても
テ んぱっちゃう映画。

なるほど。

でも、おもろいよね。
サービス精神旺盛なんだよね。
返信する
Unknown (KLY)
2012-05-15 10:54:27
正に猪突猛進!でもこんなのに猛進されたら堪らんですなw物語の流れ的にはオーソドックスですが、この手のオーソドックスは逆に納まりがいいです。
グロあり笑いあり緊迫ありと、中々に良くできた作品でした^^
返信する
>ふじき78さんへ (ヒロ之)
2012-05-16 02:08:47
アハハ。
そこまで観てませんでした、本当だ(笑)。

ヘ ぇ~
ス げぇやん
ト うちゃん猪
テ っぺん取っちゃうゾ

映画でしょうか?

色々と要素を入れて面白くしていました。
返信する
>KLYさんへ (ヒロ之)
2012-05-16 02:37:56
ひとたまりもないでしょうね(笑)。
恐ろしい程の巨漢な猪でしたけれど、やり過ぎ感が無くてそこが良かったです。
何て事の無い一見普通の展開ですけど、色んな要素を入れた事でかなり面白い作品にはなっていました。
日本じゃこういうモンスター映画は作れないでしょうね。
返信する
こんにちは (maki)
2013-01-25 09:40:39
この率直で愚直なタイトルに惹かれてみてみたらば
面白いじゃないですか~
巨大な猪がまさに猪突猛進としてくるところ、
なかなか迫力がありました
でも、大きすぎるほどでもない、あの微妙なサイズがいいんですよね~ 十分ありえそうなの。
そしてまたあのうりぼうが…と思わせられるラストと、
合間のブラックユーモア加減が上手い具合に混ざり合って
なんともいえない味をだしているんですよね
さすがにどう退治するかは読めなかったけど、
所詮は動物、ってところがちょっと物悲しかったですね
返信する
>makiさんへ (ヒロ之)
2013-01-25 17:04:55
あはは。
タイトルがストレート過ぎますよね。
まぁ、間違っちゃいないです。
これ、意外と面白いんですよねぇ。
時間が結構長いんですけど、そこは流石の韓国映画だけあって飽きさせない作りにきちんとなっているんです。
イノシシも迫力ありました。
あんなのマジでいそうですもん。
ほんと韓国は面白い映画を作りますよねぇ。
返信する

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