
Eric Johnson もお気に入りの若手ブルーグラス?バンド
マンドリン、フィドル、ギターという編成はブルーグラス出身であることを窺わせますが、サウンド的にはポップでコンテンポラリーなアコースティック・ミュージックという印象で、本作ではブルーグラスはエッセンスとして加味されている程度です。三人で取り分けるヴォーカルはかなりフォーキーですし、ドーグ・ミュージックやケルト・ミュージックからの影響も強く感じられます。
オープニングの "Smoothie Song" は本作中唯一のインストゥルメンタル曲で、クールな展開はほとんどドーグ・ミュージックの世界です。実はこの曲の PV にはある大物ゲストがダブル・ベースで出演しています。私は予備知識無しにこの映像を観たので「まさか!」という感じでしたが、ネット検索でそれが事実であることを知りました。ブルーグラス・ファンで彼の名前を知っている人は少ないと思いますが、実は HR/HM ファンにはお馴染みの Robert Trujillo なんですねぇ。そう、現 Metallica のベーシストです。どういう接点があったのでしょうか、ホントにビックリです。興味のある方は AOL Music のサイトでこの PV が視聴できますのでご覧になってみてください(こちら)。本作での私のお気に入りは "This Side" です。ギターの Sean Watkins がリード・ヴォーカルを取るこの曲は暖かい雰囲気に包まれていてアコースティック・ミュージックならではの心地良さを満喫できます。前述の AOL Music では "This Side" の PV やスタジオ・ライヴも視聴できますよ(特にスタジオ・ライヴはお薦めです!)。
私自身 Nickel Creek を聴き始めたのは最近のことです。EJ も Nickel Creek のファンであることは 2002年6月のインタヴューで知りました。特にマンドリンの Chris Thile については "He's great." って言ってましたね。何といっても 13才でソロ・アルバムをリリースしたという天才プレーヤーですから彼が唸るのも無理はありません! Chris Thile については NINO さんのブログで詳しく取り上げられているので興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか(こちら)。そうそう、書き忘れていましたが、プロデュースは当ブログではお馴染みの Alison Krauss です。
Nickel Creek は一般の洋楽ファンにも受け入れられやすいサウンドだと思います。夏の暑い季節、爽やかなアコースティック・ミュージックの風を感じてみませんか?
Nickel Creek Official Website:
http://www.nickelcreek.com/