Keziah Jones / Blufunk Is A Fact! (1992)

2007-07-31 00:00:16 | Music > Rock/Pops
 
自らのサウンドを "Bulfunk" と形容し、独自のスタイルで活動を続けるアフリカン・ギタリスト Keziah Jones。彼との出会いは学生時代に遡ります。バンド仲間の友人が最近のお気に入りの一枚として貸してくれたのが本作でした。1992年のリリースですから、もう15年も昔になるんですねぇ。

タイトルにも含まれる "Blufunk" とは本人がブルーズとファンクを掛け合わせて作った造語。パーカッシヴにかき鳴らされるギターは "アフリカ人" いうイメージも相まってか、"全身バネ" を思わせる躍動感溢れるグルーヴを生み出しています。また Walkin' Naked Thru' A Bluebell Field" に代表される、しなやかで歯切れのよいカッティングは全身を心地良いビートで揺らしてくれます。小耳に挟んだ情報では山崎まさよし氏もそんな彼のギター・プレイに影響を受けているとのこと。



Asia / Alpha (1983)

2007-07-30 00:08:29 | Music > Rock/Pops
 
最近、今まで先延ばしになっていた "Anthologia" を入手しまして ASIA ブームが再燃しています。"The 20th Anniversary / Geffen Years Collection (1982-1990)" というサブタイトルが付けられたこのアルバムは初期の三作とベスト盤 "Then & Now" に収録の新曲に加え、当時のアウトテイクを追加したゲフィン時代のコンプリート盤です。まとめて揃えようと思っている方にはこれ以上ないお得なアルバムですね(笑)。ちなみに映画「オーバー・ザ・トップ」のサントラに提供されている "Gypsy Soul" は収録されていません(名義こそ Asia ですが、実体は John Wetton のソロ作品ですからねぇ・・・苦笑)。

そんなわけで "Astra" に続き "Alpha" です。初 Asia がこのアルバムでした。もう随分昔の話になりますが「"アジア" じゃなくて "エイジア" なんだぁ」と思った記憶がありますね(笑)。ところでプログレ・ファンには申し訳ないですが、僕にとっての Asia はやはりポップ・アーティストです。ミュージシャンたるもの様々なバックグラウンドを持っているわけで、その中の "ポップ感覚" を抽出して結晶した Asia を強いてプログレに関連付けて考える必要はないかな~と(笑)。もちろん捉え方や思い入れは人それぞれですから、これはあくまで個人的な見解です。シンプルに言うと Asia の楽曲を聴いているときは、良質な楽曲を届けてくれるバンドとしてイメージしているということですね。

"Anthologie" の目玉は何といってもアウトテイク。"Alpha" アルバムのレコーディングからも "Daylight" と "Lyin' To Yourself" の二曲が収録されました。存在そのものは知っていましたが、実際に耳にしたのは今回が初めてです。オリジナル盤の収録曲とは思い出の浸透度が異なるものの、アルバムのカラーを維持したなかなかクォリティの高い楽曲ですね。一方、オリジナル盤の本編ですが、出会いの一曲 "Don't Cry" がオープニング。Steve Howe 奏でるスライド・ギターの旋律が昇天級の高揚感を誘います。これはもう、言わずもがなの名曲でしょう。包み込むような優しさの感じられるバラード "The Smile Has Left Your Eyes"、あまりにドラマティックな "My Own Time"、どことなく荘厳な雰囲気を漂わせる "Open Your Eyes" などお気に入りのナンバーも多いアルバムです。

最後にプチトリビアをひとつ。渡辺美里さんのデビュー・シングル「I'm free」には「タフな気持ちで」というカップリング曲が収録されていまして、実はこれ "Don't Cry" のカヴァーです(笑)。



Asia / Astra (1985)

2007-07-29 00:00:59 | Music > Rock/Pops
 
Asia の初期三作はいずれも後追いで、その中でも "Astra" はもっとも後に聴いた作品です(といってもリアルタイムとのタイムラグは一年くらいかな)。キッカケは 2nd アルバム "Alpha" に収録の "Don't Cry" だったように記憶しています。あの高揚感に一発ノックアウトでした(笑)。

本来 Asia について筆を執るならば、プログレに触れず語る者など邪道の極みなのでしょうけれど、僕にとって Asia というバンドは John Wetton のウォームなヴォーカルとボッブで洗練されたサウンドが魅力だったわけで、その人脈やバックグラウンドに関してはあまり興味がなかったんです。そんな感じですから、ギターが Steve Howe 御大から Mandy Mayer に替わろうが、ASIA サウンドに対する印象はさほど変わりませんでしたね(笑)。

アルバムは勇壮感たっぷりの "Go" で幕を開けます。ドラマティックで颯爽とした曲調はオープニング・ナンバーに打ってつけですね。個人的には 2:34 からのメイン・ギター・リフにシンコペーションを効かせたアレンジが気に入っています。こういうのって、さり気ないけどセンスの良さを感じるんですよね。この曲に限らず、Mandy Meyer は素晴らしいギター・ワークを残してくれたように思います。ちなみに Gotthard 脱退後は再び Krokus に加入したそうで・・・。続く "Voice Of America" は幾重にも重ねられた美しいコーラス・パートが印象的ですね。前作には "The Smile Has Left Your Eyes" という名バラードがありましたが、それに匹敵するナンバーだと思います。とにかくキャッチーな "Hard On Me"(ラストに一瞬だけ、ケルト風のメロディが挿まれますね)、静と動の対比がドラマ性を際立たせる "Rock And Roll Dream"、メロディック・ハード全開の "Too Late"、これでもかと言わんばかりに叙情性を注ぎ込んだ "After The War" など、セールス的には不振だったそうですが、作品の完成度は極めて高いと思います。



The Power Station / same (1985)

2007-07-28 00:28:09 | Music > Rock/Pops
 
先日、何気なくテレビをつけていたらシュワルツェネッガー主演の「コマンドー」が放映されていまして、性懲りもなくまた観てしまいました。ストーリーはわかり切っているのにね(笑)。そんなだから、後半はほとんど "ながら" 状態。結局、聞き覚えのある曲が流れてきて、映画が終わったことに気付きました(苦笑)。

いきなり日常的な日記風の書き出しですが、ちゃんと The Power Station に繋げます(笑)。実は映画のラストで流れている主題歌は彼らのナンバーなんですよね。当時はサントラのみの収録だったため、長いこと入手困難な一曲だったようです。2005年にデビュー作のリマスター盤が発売され、ボーナス・トラックとして追加収録されました。ちなみに映画のエンドロールでは Duran Duran の "We Fight For Love" とクレジットされているとのこと(テレビでは本編のみしか流れず未確認)。どんな経緯があったのか気になります(笑)。

話をバンドに向けましょう。The Power Station は Robert Palmer をヴォーカルに John Taylor と Andy Taylor の Duran Duran 組、Chic の Tony Thompson の四人で結成されたロック・グループ。プロジェクト的な性格が強いものの、アルバムではロック、パンク、ファンク、ニュー・ウェイヴなど、個々のメンバーが持ち寄った音楽性を見事に融合させ、斬新かつスタイリッシュなサウンドを聞かせてくれます。T. Rex のカヴァー "Get It On (Bang A Gong)" は日本の CM でも使われていましたから、耳に覚えのある方も多いでしょうね。前述のボーナス・トラック "Someday, Somehow, Someone's Gotta Pay" は Robert Palmer に替わって加入した元 Silverhead の Michael Des Barres がヴォーカルを取っています。



Kane Roberts / Saints And Sinners (1991)

2007-07-27 22:36:48 | Music > HM/HR
 
先日の Cold Sweat の記事でも書きましたが、1991年以降は僕にとって HM/HR 空洞化の時代が続きます。1991年にリリースされた本作はまさに一年違いで後追いとなったアルバム。デビュー作はリアルタイムでしたが、2nd アルバムは、つい数年前までその存在すら知りませんでした(苦笑)。どうせ密かにリリースされたマイナーな作品だろうと高を括っていたら大間違い。共作者には Desmond Child や Bon Jovi のゴールデンコンビも名を連ねる完成度の高いアルバムでした。コマーシャルさを前面に押し出した音楽性はいわゆるアリーナ・ロックと呼ばれるスタイルで、ミックスを担当した Michael Wagener がパワフルかつダイナミックなサウンドに仕上げています。

全米トップ40ヒットとなった "Does Anybody Really Fall In Love Anymore?"(タイトル長っ!) を始め、Winger 似の "Wild Nights"、とにかくキャッチーな "Fighter"、"Rebel Heart" などクォリティの高さは折り紙つき。Alice Cooper の片腕として知られるマッチョなギター・ランボーですが、ソフィスティケイトされたサウンドとのギャップがまた面白いですね(笑)。



Cold Sweat / Break Out (1990)

2007-07-26 22:09:38 | Music > HM/HR
 
かれこれ20年以上 HM/HR を聴いてきましたが、90年代の前半は完全にブランクでした。ちまたではグランジやオルタナティヴ系のサウンドが溢れ、この手の音楽に嫌気がさしていた僕は HM/HR シーンに対する興味も徐々に失いつつあったんです。たまに80年代の HR バンドを聴くことはありましたが、ほとんどの時間はカントリーやブルーグラス、ケルト・ミュージックなど、新たに手を広げ始めた音楽にドップリと浸かっていましたね。結局、僕がリアルタイムで HM/HR を聴いていた時期は 1990年で一旦終わりを迎えることになります。あれほどハマっていた HM/HR ですが、それ以降、ハタと新譜をチェックしなくなりました。まあ今は昔の話ですけどね(笑)。

実は本記事の Cold Sweat、僕にとっては "リアルタイム" と "後追い" の境界ギリギリに位置するバンドなんです。というのも、彼らのデビュー作であり、唯一のアルバム "Break Out" はまさに 1990年のリリース。あともう少しデビューが遅ければ、すれ違いに終わっていたかもしれません。それこそ僅か一年の差で後追いになったバンドやアルバムって結構ありますもの(笑)。

このアルバムを聴いたのはおそらくリアルタイム以来です。遠い昔のことなので、すっかり忘れているだろうと思っていましたが、ところどころに聞き覚えのあるメロディが出てきてビックリ。記憶って本人が意識していなくても結構残っているものなんですねぇ(笑)。ちょっぴり懐かしい気分になりました(笑)。もとはテープで持っていたアルバムで、そのときは "やーちん" という友人に借りたんだっけ・・・("やーちん" とは誰?)。

バンドの中心となるのは元 Keel のギタリスト Marc Ferrari。Keel 時代はあまり気に留めたことがありませんでしたが、Cold Sweat では持ち前のセンスを発揮し、ブルージーなサウンドを基盤とした良質なハード・ロックを聞かせてくれます。ほどよくキャッチーでメロディックな楽曲は非常に聴きやすく、80年代のハード・ロックの良いところを上手く引き継いでいるという印象ですね。リアルタイムでは平凡なイメージしかありませんでしたが、今聴くとかなり好みのサウンドです。時の流れとは不思議なものですね(笑)。もともとは Ferrari という名前で活動していたようですが、バンド名の使用に問題が発生したため、デビューにあたり、Cold Sweat と改名することになったそうです(Thin Lizzy の曲に由来)。ちなみにデビュー前のバンドには、後に Lynch Mob に引き抜かれることになる Oni Logan が在籍していました。



Skagarack / Skagarack (1986)

2007-07-24 00:03:23 | Music > HM/HR
 
その昔、「西森マリーのロックサウンド」という FM ラジオ番組で、本作に収録されている "I'm Alone" という曲がエンディングに使われていました。当時を知る者にとっては非常に懐かしいナンバーなのではないでしょうか。またこの番組、オープニングでは Mad Max 版の "Fox On The Run"、さらには別エンディングで Project: Driver の "You And I" を流すなど、マリー女史のやたらとマニアックな選曲がウリだったように思います(笑)。ちなみに "Fox On The Run" 以外のオープニング曲が思い出せないのですが、覚えている方いらっしゃいますか?

アルバムはプロダクションのチープさが若干目立つものの、良質な北欧ハード・ポップが満載で、メロディック・ロック・ファンならずとも楽しめる好盤に仕上がっています。また 2nd 以降はプロダクションの悪さも改善し、作品を追うごとに完成度の高いアルバムを届けてくれるようになりました。個人的には、Jason Sheff 似のヴォーカルの声質も手伝ってか、Chicago の "19" や "Twenty 1" を彷彿させる 4th アルバム "Big Time" が一番のお気に入りですね。




Labyrinth / O.S.T. (1986)

2007-07-23 00:19:29 | Music > General
 
先日、世界的ベストセラー「ハリー・ポッター・シリーズ」の完結編が発売され、全世界が熱狂の渦に巻き込まれているようですね。日本語版の発売はまだ先になるようですが、いずれ世界各国で翻訳され、さらには映画化へと流れていくのでしょう。僕が子供の頃はファンタジー映画というと「ネバー・エンディング・ストーリー」がその代名詞だったように思います。"愛" や "勇気"、"希望" といった現実世界ではちょっとクサく感じる言葉もファンタジーの世界では素直に入ってくるから不思議ですよね(笑)。また映画の原作となったミヒャエル・エンデの「はてしない物語」は大人の鑑賞に堪えうる非常に味わい深い作品です。話は逸れますが、まだお読みになっていない方は一読をお薦めします!

今回はそんな "ファンタジー" つながりで「ラビリンス 魔王の迷宮」という映画のサントラ盤を選んでみました。人気や知名度こそ同時期の「ネバー・エンディング・ストーリー」に一歩譲りますが、当時はテレビでも何度か放映されていましたし、タイトルは忘れていても映画を観ればその記憶がよみがえる人も多いのではないでしょうか。キャストは魔王ジャレス役にデイヴィッド・ボウイ、ヒロインのサラ役にジェニファー・コネリーを起用、監督はマペットで有名なジム・ヘンソンでエグゼクティヴ・プロデューサーにはジョージ・ルーカスも名を連ねています。

本格的に洋楽を聴き始める少し前、映画音楽にハマっていた時期がありました(実は生まれて初めて買ったレコードはサントラ関連のシングルだったりします・・・笑)。「ラビリンス 魔王の迷宮」のサントラもその頃に出会った一枚で、当時ジェニファー・コネリーのファンだった幼なじみに貸してもらいました。幻想的なメロディのスコアは Trever Jones が担当しており、主題歌及び挿入歌はすべて主演の David Bowie が唄っています。

若い頃に聴き込んだアルバムって、久しぶりに聴いてもよく覚えているものですね。やっぱり懐かしいです(笑)。僕は "Chilly Down" という曲が好きで、よく聴いていました。David Bowie の変幻自在なヴォーカルが楽しいんです。また "Underground" のような雄大なスケールの曲も素晴らしいですね。最後にプチ・トリビアをひとつ。"Magic Dance" という曲で使われている赤ちゃんの声は、当初予定していた赤ちゃんが思うように喋ってくれず、やむなく David Bowie 本人が吹き替えているそうです。これは当時、幼なじみに教えてもらった裏話です。


※ 実は今回記事を書いていて知ったのですが「ファンタジック」という言葉は和製英語なんですね(こちら)。道理で "fantasic" が英和辞書に載っていないわけだ・・・(苦笑)。ブログを続けていると日本語の勉強になることが多いです。




Miniature Guitars (artstudio35.com)

2007-07-22 00:57:44 | Music > General
 
「フェンダー・ギター・コレクション」からの派生ネタをもう一つ。

かなり昔の話ですが Musicman Steve Morse Model のミニチュア・ギターに関する記事を書いたことがありました(こちら)。僕は eBay で落札したのですが、実はこのセラーさん、artstudio35.com というミニチュア・ギター制作工房のオンライン・ショップを開設していまして、海外オークションを利用しなくても購入ができるようです。様々なアーティスト・モデルのギターを始め、ドラム・セットまであったりします。かなり精巧な作りなので見ているだけでも楽しいですよ(多分欲しくなると思いますが・・・笑)。以前の写真の流用ですが、大きさはおおよそこんな感じです。



PayPal に対応しているので購入手続きは簡単です。ちょっと値の張る買い物ですが、興味のある方はどうぞ! 贈り物にも喜ばれるかもしれませんね。


artstudio35.com Official Website:
http://www.artstudio35.com

Bonfire / Fuel To The Flames (1999)

2007-07-21 08:09:56 | Music > HM/HR
 
ミッシングリンクを辿る旅

Bonfire:
Claus Lessmann - vocals
Hans Ziller - guitar
Uwe Kohler - bass
Chris Lausmann - keyboard
Jurgen Wiehler - drums


去年リリースされた "Double X" が僕の中ではかなりの会心作で、80年代の Bonfire とのミッシング・リンクを辿るべく、過去のアルバムを遡っています。そんな旅路の中で、またしても会心作と思えるアルバムに出会いました。

アルバムはミディアム・テンポの曲が大半を占め、疾走系のチューンは少なめですが、そんなことは気にならないくらいメロディがいいんです。名盤 "Fire Work" や "Point Blank" に比べても全く引けをとらないと思いますね。特に "Don't Go Changing Me", "Proud Of My Country", "Thumbs Up For Europe", "Heat In The Glow" あたりの高揚感は最高です。"Goodnight Amanda", "If It Wasn't For You" といったバラードは Bonfire らしいメロディでとてもいい仕上がりだと思いますし、"Daytona Nights" や "Break Down The Walls" のようなハード・ロック然とした楽曲もバッチリです。ラストをロックンロール系の "Can't Stop Rockin'" で締めるところも好感が持てる構成ですね。ちなみに "Sweet Home Alabama" は Lynyrd Skynyrd のカヴァー。想定外の選曲にちょっと驚きました(笑)。

ペンタトニックをベースとした Hans のギターは昨今のテクニカル系ギタリストに比べるとオーソドックなスタイルですが、これが逆に初期の Bonfire サウンドを彷彿させ、往年のファンにはたまらないでしょう。Bonfire って決してテクニカルである必要はないんだなぁって感じましたね。

とにかくメロディック・ハード・ロックが好きな方なら間違いなく楽しめますよ~。語弊を恐れずに言うなら Fair Warning の 2nd や 3rd にも通じる明朗かつ明快なハード・ロック・サウンドだと思います。どこかでお見かけしましたら、是非ショッピングカートへ!


Bonfire Official Website:
http://www.bonfire.de



Cobra / O.S.T. (1986)

2007-07-20 23:05:59 | Music > Rock/Pops
 
中学生の頃、「ロッキー4」(1985) や「ランボー/怒りの脱出」(1985) がキッカケでスタローンにハマっていた時期がありました。それまではあまり映画俳優というものを意識したことはなかったのですが、圧倒的不利な状況においてもそれに屈することなく敢然と立ち向かっていく主人公の姿は、当時の僕の目にひときわカッコよく映ったものです。ある種のヒーロー像をスタローンに投影していたんでしょうね。これは「オーバー・ザ・トップ」(1988) の頃まで続くのですが、実はこれらの映画の間には今ひとつ知名度の低い「コブラ」(1986) という作品がありました。

「コブラ」は興行収入的にはあまり振るわず、作品としての評価も低いようですが、僕にとっては結構思い出深い映画の一つなんです。スタローン演じるコブラの、無精ヒゲに大きめのサングラスを掛けたルックス、黒いシャツにジーンズ、そしてロングコートで決めたスタイリッシュでクールなファッションには子供ながらに憧れました。若い頃はとかく形から入りがちですからね(笑)。

さて本題のサントラですが、流行りのオムニバス・アルバムという形式はとっているものの、これといったヒット曲には恵まれず、映画同様、地味な一枚であることは否めません(苦笑)。もちろん個人的には、聴くたびに追懐の情に浸ることができる "青春のアルバム" なんですけれどね(笑)。収録アーティストは「ロッキー4」のサントラにも参加していた John Cafferty, Robert Tepper を始め、Miami Sound Machine, Jean Beauvoir, Gary Wright といった顔触れです。メイン・テーマとなる John Cafferty の "Voice Of America's Sons" は少年時代に思い描いていたアメリカを想起させる今でも大好きな一曲ですね。



スナイダーズ ハラペーニョ味

2007-07-18 00:03:16 | Food
 
先日 cherry さんのブログで「海苔わさびプリッツ」の記事を読みまして、辛味系スナックに目がない僕としては、早速興味を惹かれている今日この頃です(笑)。決して競っているわけではありませんが、僕もお気に入りの激辛スナックを一品紹介したいと思います(笑)。

以前にも記事を書いたことがあるのですが、様々なフレーバーが楽しめる海外のスナック菓子「スナイダーズ」、最近はそのハラペーニョ味に首っ丈です。ハラペーニョとはメキシコ産の青唐辛子で、緑のタバスコの原材料としても使われています。激辛系ではありますが、"ハバネロ" タイプのように舌を直撃するストレートな辛さではなく、少しずつジャブのように効いてくる遅効性の辛さです。この「スナイダーズ」も食べ続けているといつの間にか顔全体が汗ばんできます。ミニサイズではありますが、一袋食べ切ると結構なホット加減を味わえますよ。加えて特徴的なのが、ハラペーニョの青臭さがダイレクトに伝わってくる点。唐辛子を直接口にしているかのような生々しさなんです(笑)。辛党の人には是非一度ご賞味願いたい一品ですね!


SNYDER'S Official Website:
http://www.multifood.jp/snyders/

ミニチュア三線

2007-07-17 00:15:25 | Accessories & Toys
 
お気に入りのオンライン・ショップ StrapYa.com は携帯グッズの専門店。ストラップをはじめ、ミニチュアもの好きにはたまらないアイテムがたくさん揃っていて、眺めているだけでも結構楽しいです(笑)。先日の食玩ネタ「フェンダー・ギター・コレクション」でもそうでしたが、ミニチュアの世界には不思議な魅力があって、なぜか憧れてしまいます。人の心に存在するちょっとした所有欲がそうさせるのでしょうかね(笑)。

関東地方、梅雨はまだ明けませんが、徐々に本格的な夏が近づいてきている気配を感じます。そうなると心はふらっと南の島へ・・・(笑)。そんなわけで個人的にちょっと気になる夏らしいアイテムを紹介しようかな~と(笑)。





この三線(さんしん)、説明によると棹は黒檀(いわゆるエボニー)、張りは本物の蛇皮を使っているそうです。やけにリアルだと思いましたよ(笑)。いい仕事していますね、ホントに。ミニチュアもの好きは "リアルさ" にこだわりますから、こういうのってポイント高いです(笑)。ちなみにサイトの画像は URL が "sansen" でした。なんだ、読めてねぇべや(苦笑)。





The Rippingtons / Tourist In Paradise (1989)

2007-07-16 00:16:35 | Music > Jazz/Fusion
 
最近「かえるのうた」の歌詞が「ケロケロケロケロ クワックワックワックワッ」ではなく「ケケケケケケケケ クワックワックワックワッ」だと知って、ちょっと驚いている ghostwind です(笑)。そういえばこういうのって "擬声語" って言うんですよね。大昔に習ったような記憶が・・・(笑)。さらにいえば、ジャズなどでよく聞かれるスキャットにはオノマトペ(擬声語や擬態語のこと)の要素なんかもありそうですね。

それはさておき、本作はちょいワル猫 "ジャズ・キャット" のキャラクターも板に付いてきた RIPPINGTONS の通算三作目となるアルバム。彼らの代表曲である "Tourist In Paradise" を始め、躍動感溢れるナンバーが数多く収録された名盤です。トロピカルな雰囲気に満ちたアレンジも絶妙で、Russ Freeman というアーティストの底知れぬセンスを感じるところでもあります。また本作では 2004年2月に惜しくも白血病でこの世を去ったヴォーカリスト Carl Anderson がゲストとして迎えられており、タイトル曲でのソウルフルなスキャットは聴く者に強い印象を与えることでしょう。僕自身、カエルの擬声語からスキャットにつながり、ふとこの曲を思い出しました。



Rascal Flatts / Me And My Gang (2006)

2007-07-15 11:30:24 | Music > Country
 
ちょっぴり書き足りない気がしたので、もう一枚 Rascal Flatts のアルバムを紹介します(笑)。

個人的なベストが三枚目であることは前回書きましたが、"とっつきやすさ" という点では本作が一番でしょう。一般的にはコンテンポラリー・カントリーと呼ばれるスタイルですが、ほとんど "カントリー・ポップ" といった趣です。カントリー系の楽器が顔を出さなければ、ほとんどそれだとわからないでしょうね。また本作では音楽性の拡張が目覚しく、バラード系の楽曲を中心にスケール感の大きさを前面に出したアレンジとなっています。このあたりはプロデュースを手掛ける Dann Huff の好みも反映されているという気がします。今までになくボトムが効いているのも頷けますし・・・(笑)。個人的にはもう少しライトなグルーヴのほうが好きなんですが、これに関しては好みの問題ですね。

アルバムを通して聴いてみると、とにかくヴォーカルの上手さに耳が行きます。デビュー作に比べ、表現力が豊かになりましたね。コブシの効かせ方こそカントリー・スタイルですが、ロングトーンのフェイクなんかはほとんど昨今のボーイズ・グループのような感じで、結構ウネウネしています(笑)。起伏の激しいメロディもしっかりと唄えていますし、聴いていて気持ちがいいですよ。おそらくこういったヴォーカル・スタイルやメロディ・ラインがカントリー臭さを薄くしている一つの要因になっているのでしょうね。

また収録曲ですが、トーキング・モジュレーターをかけたギター・リフから始まる "Me And My Gang" や国内盤のボーナストラックとして収録されている Tom Cochrane のヒット曲 "Life Is A Highway" なんかはガンガンにロックしていてカッコいいですし(Gottahrd みたい/笑)、レゲエ調の "Yes I Do" に挑戦したり、裏の裏をかいて純度100%の疾走カントリー・チューン "Backwards" をブチ込んで来るあたり「こいつら只者ではないな!」と思わせてくれます。さすが全米ビルボード No.1 を獲得したアルバムだけあり、楽曲の質の高さは折り紙付きですぜ!

そうそう、驚くことに彼ら、ライヴではあの Boston の曲をカヴァーしているんですよ。しかも選曲が "Foreplay / Long Time" という渋さ!(笑) 残念ながらオリジナル・アルバムには収録されていませんが、DVD リリースのライヴ盤で聴くことが出来ます。かなりカッコいいですから興味のある方は是非チェックしてみてください!