Mr. Mister は Pages という AOR グループで活動していた Richard Page と Steve George が Pat Mastelotto, Steve Farris と共に結成したバンドで、今回紹介する "Welcome To The Real World" は彼らにとって二枚目のアルバムとなります。1985年にリリースされた本作からは、アナログでいう B面に収録されていた "Broken Wings", "Kyrie", "Is It Love" がシングル・カットされ、次々と大ヒットを記録しました("Broken Wings" と "Kyrie" は連続全米一位を獲得!)。それに後押しされるかのようにアルバムも全米一位に輝き 80年代の洋楽シーンを代表する名盤といえるでしょう。核となるのはポップでメロディアスなロックですが、キーボード主体のアレンジに加え、カチッとした固めのリズムがアルバム全体にひんやりとした空気をもたらしているところが特徴的です。薄っすらとプログレ的な匂いを感じるのはそのせいかもしれません。本作での私のお気に入りは "Kyrie" と "Don't Slow Down" の二曲です。"Kyrie" は明るく爽やかなコーラスが印象的で、「Mr. Mister といえば "Kyrie"」というくらい有名な曲です。"Don't Slow Down" はシングル・カットこそされませんでしたが、私にとっては隠れた名曲で、"Frontiers" の頃の Journey や初期の Toto を想起させるプログレッシヴな雰囲気が感じられます。
今回レヴューを書いていて、MTV 全盛期に洋楽番組でよく流れていた "Broken Wings" の PV を思い出しました。モノクロ映像が美しかったですよね。
Mr. Mister って才能のある集団がポップスやってみましたみたいなところがありますよね。ホントただものじゃないって感じです。でも次作はこけたんですよね(笑)
Mister Misterってアレ程人気やったのに
彼らのアルバムってキチンと復刻されてないのが実に残念!手前味噌ですがRichard Pageのソロ・アルバムの記事Blogに掲載してま~す!
Richard Page のソロですか! あとで寄らせていただきま~す。
懐かしいな~、「Kyrie」の PVが見たいな~。
"Broken Wings" だと思いますぅ。何か鳥とかも出てませんでしたっけ? 僕も記憶が曖昧ですけど~(笑)。Mr. Mister の PV、どこか観れるとこ見つけたら報告しま~す。