Major Impacts 2 を斬る!カントリー/ブルーグラス編 (1)

2005-06-27 23:26:41 | Music > Morse

Major Impacts 2

09 - Tri County Barn Dance

Impact: Country/Bluegrass


アコギによるフル・ピッキング・フレーズが印象的な Steve 流ブルーグラス・チューン。従来のカントリー・スタイルの楽曲と異なる印象を受けるのはリズムのアレンジが SMB サウンドではなく、軽やかなウエスタン調になっているせいでしょう。全体的な雰囲気としては、三枚に分けてリリースされた Marcel Dadi のナッシュビル・セッションに近い印象を受けました(こちら)。Dave LaRue の粋なベース・ソロも聴きどころです。

Steve は過去に日本のギター雑誌のインタヴューで「この曲はカントリーっぽいですね」と言われ「僕はブルーグラスをやったつもりなんだけどなぁ」と答えたことがありました。このことからも日本ではブルーグラスという音楽の認知度は低く、カントリーと同義に語られることは日常的であるといえるでしょう。ブルーグラスをカントリーと呼んだところで、別段何かに困るといったことはありませんが、まずは Steve の意向を汲んで(笑)、ブルーグラスという音楽についてちょっとだけお話したいと思います。

もともとブルーグラスは Bill Monroe という人が・・・。いや、こういう話は止めましょう(笑)。私なりの感覚では、一般的な日本人がカントリーと感じる曲の中で、ギター、バンジョー、フィドル、マンドリンといったアコースティックな弦楽器を中心とした演奏の場合、ブルーグラスであることが多いのではないかと思います。文章で表現すると小難しくなるので、ここはやはり聴いていただくのが一番手っ取り早いでしょう。典型的なブルーグラスといえばこちらで聴けるようなスタイルになります。反対にカントリーはというと現在では非常に多様化しており、オーソドックスなものもあれば、Faith Hill や Shania Twain のようにポップスに近いもの、サザン・ロックに近いもの、ジャズっぽいもの、ブルーグラスっぽいもの、歌もの、インストもの、と様々です。つまりカントリーとは非常に広義な言葉であり、HR/HM が一括り出来ないジャンルであるようなものですね...って凄い例え(笑)。

極論ですが、私としては、カントリーと感じる音楽の中で、ある特定のスタイルをブルーグラスと呼ぶ認識でいいのではないかと思います。少なくとも私のブログでは、この程度の理解で十分話が通じるはずです(笑)。本格的に興味を持たれた方は scoop8739 さんのブログ「超ブルーグラス入門」を訪問してみてください。私のようないい加減な話ではなく、本として出版できるのでは?というほどの情報量で、加えて初心者にもわかりやすい解説がなされています。

本題に入れぬまま、長文になってしまいました。続きは次回!

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