早朝ウォーキング中、黙々と必死で歩いていると、近づいてくる中年男性が…
ヤバいっ
刺される
と思った瞬間…
『給食ちゃん』
『とらちゃん』
説明しようとらちゃんとは推定年齢57歳。その昔、給食の仕事の前に勤めていた某医大の喫茶室に毎日380円でランチを食べに来ていた、理容室の社長である
なぜとらちゃんと呼ばれているのかは不明。私が働きだしたときは社長を始めみんなが『とらちゃん』と呼んでいて、うちの従業員と一緒に全員女子(上は60代から下は10代まで
)に囲まれながらでも平気で賄いの380円ランチを食べる、自称『未年』のちょっとオカマ
っぽいおじさんである。
その中性っぽい
性質のため、『とらちゃんとなら混浴平気』とよく冷やかされていた
ちなみに『とらちゃん』と言う名前の由来を聞いたことはないが、寅次郎でも寅吉という名前ではなくふつーに〇沢〇行…という硬いサラリーマンのような本名を持つ。
『とらちゃん久しぶり
よう分かったね?』
『歩いてるのは気付いてたけどな』
『毎朝歩いてるん?痩せたね?分からんかったわ~』
『去年の10月から5キロ痩せたよ』
『ほんまに~??嫁は??』
『まだおらん
旦那さんと歩いてるん??』
『うん、普段は夕方歩いてるねんけど、旦那が朝歩くっていうから付き合ってるねん』
ここで旦那さんと挨拶…
『給食ちゃん、髪伸びとるやん、切りにおいでよ』
『ほんまに??いいの?行くわ』
とらちゃん登場
朝起きたてでボッサくれた私の頭を見て、切ったげる…と言ってくれたのね?とらちゃんはね、私が給食の仕事を始めたときに大きな円形脱毛症が出来て、美容院に行くのが恥ずかしい私の髪を分からんように切ってくれてたのよ
ありがたかったわ
酒井法子とか藤原紀香の雑誌を見せて『この髪型にして』と無理を言い、『これは酒井法子やからな~
』とか言いながら、それでも剃刀でサラッと上手に切ってくれてた。
そこいらの美容師さんより断然上手やと思う。しかも速いし
もう5年ぶりくらいに切ってもらったけど、私の好みをよく知ってるぅ~
って感じ。顔剃りもしてくれて、ヘッドスパ、マッサージ込み
極楽でした
もちろん
タダやねん
いつも閉店時間に行って、フルコースで施術してもらいました
美容院では顔剃りとかしてもらわれへんからね~理容室、最高
ただ一つ玉にキズなのは、『前髪を短く切りやがる』ことそれを知ってるから『前髪は切らんでいいよ
』と言ったのに、『うん、ほんならちょっとだけ
』と言って、剃刀でジョリっとイカれた
まぁしゃあない
気に入ってるよ、ありがとう
(散々言うといて
)
耳鼻科カットとかはお手の物やけど、こんな美容院カットも上手に出来るとらちゃんに、誰か嫁を紹介してやって
夏休みになるとバイトしていたあの喫茶店ですよね。。。
給食さんの人脈の広さがわかりますね(笑)
p.s.刺されないで良かったね^^
てっきり
お上手なんですね。
懐かしい人に会うと嬉しいですね。
ほんとにね、そーっと寄ってくる人の気配がして思わず逃げそうになりましたよ。そんな人の顔見ながら歩いてないですからね?