年内に書いておかなければならないでしょう。これが最後のお当番、①番の釜当番です。 まず、給食献立表で、調味料の計算をしておきます。献立表には、メニューと1人分の分量が記載されています。我校ならば、×620で調味料の計算をし書き込みます。2釜で調理する場合は、1/2の分量も計算しておきます。野菜などは、当日配送されたものを全部使います。例えば、同じ野菜が2種類のメニューに入る場合は、メインの献立の分量を量り、そちらの分量を確保するようにします。残りを汁物に入れます。野菜なども廃棄量を上乗せした分量が配送されてきます。その日の天気、作業前の気温、室温、チーフが測定した水道水の塩素残留濃度を記入。作業中の数値も記入。 物資の到着時間もすべて記入します。主に調理担当者が、出来上がり量を計算して記入します。
朝は、調味料室の鍵を開け、調味料室内のアルコール消毒をします。検体の袋、(2釜で調理する場合は①②のシールを貼る)温度計の消毒、検体保存冷凍庫の温度をチーフに報告 食器洗浄機の水を張ります。熱風殺菌庫から調理道具を用意します。シャーレ、杓など。使わない調理器具はなおします。今日使うボールなどは、職員、10組、給食室などの小ボールも一緒にセットする。食器を生徒が取りに来たときに1~5(6)に並ぶようにセットします。給食室用のお盆に、食器とお箸、お玉などをセット。サンプル用、用務員さん用のお盆に、サンプル、用務員さんの食器と、味見用のボール、お玉、トングを用意し、先ほどの温度計、検体用の袋をセットしておきます。サラダなどがあるときは、水きり用、押し用たらいなども熱風庫の中に確保しておきます。
給食献立表の他に、作業動線図調理室の見取り図が書いてあって、材料の通り道、下処理から作業台、スライサー、釜までの道筋を書いておくもの。
作業工程表下処理、下処理補助、裁断、釜当番補助、釜当番の名前を記入。肉の解凍がある場合は、解凍した水槽を消毒する担当者の記入(下処理)、卵がある場合は、割卵時間の開始時刻、揚げ物がある場合は、揚げる人、(衣をつけて)入れる人、湯がきものがある場合は、担当者名、湯がき開始時間、湯がき温度、放冷温度、終了時間など… 果物がある場合は、担当者、消毒時間、配食した人。サラダがある場合は、仕上げ時間 汁物は、最終温度と担当者と仕上げ時間など…これらのすべてを調理をしながら記入していきます。
給食保存食管理簿その日のメニューはすべて検体に取り、-30度の冷凍庫に保存食として保存しておきます。例えば、管理簿には、パン(1)牛乳(1)バター(1)コーンクリームシチュー(1)コーンクリームシチュー(2)ミックスフルーツ(1)と記入し、それぞれ検体を取った人の名前と時間を記入します。検体は2週間経った翌日の12時に廃棄することになっています。管理簿をさかのぼり、2週間と1日前の日付の検体を下処理に出し、廃棄し、廃棄日と時間と名前を記入します。検体の冷凍庫は、上と下に分けてあって、探しやすいように区分されています。
この4つの書類をもとに、ミーティングでは、それぞれがする仕事の指示をします。まず、献立表を読み上げ、切り方、調理方法を伝えます。釜の場所を確認します。(1番で湯がきもの、2番でサラダの仕上げ、3番4番で汁物の仕上げ、6番で揚げ物など) 当番の確認をします。釜当番補助が湯がき&サラダの仕上げ、当番が揚げ物、4番が油入れ、5番が水槽の消毒など。工程表に沿って指示をだします。明日の献立を読み上げ、今日使っている器具、出して洗わなければならない道具などの確認を補助の人にしておきます。
調理開始 まず、手洗い・消毒をし、調味料の計量から始めます。油があるときは、フード、換気扇をつけ、点火します。時間をタイマーでセットしておきます。すべての調味料の計量が終わったら、釜当番補助にもう一度検品してもらい、間違いがないかどうか確認してもらいます。
湯がきものがあるときはお湯を沸かしたり(当番補助と連携しながら)下処理から上がってきた野菜を切ったり、ゴマを炒る場合は、炒って放冷しておきます。揚げ物があるときは、10時50分から開始できるように、油の温度を調節します。12時にあげ終わるように、逆算して開始します。揚げ物を投入すると温度がグッと下がるので、最初は指示温度よりも高く温度を上げておく必要があります。出汁を取る必要があるときは出汁をとります。専用の出汁袋があって、出汁を取った後は、丁寧に削り節のごみを取り、煮沸消毒させ、乾燥させます。
調理に入ります。調味料室から検品された調味料を出して、調理に備えます。お肉などがある場合は、お肉用のザルやたらい、ボールなどを下処理のおろしておき、炒め始める時間を下処理の人に指示、お肉を持って上がるようにしてもらいます。
揚げ物がある場合は、揚げ始めます。④ばんの下処理補助の人とペアになります。
出来上がった給食は、すべて50gの検体を取ります。栄養士さんが用意してくれた学年ごとの出来上がり量を見て、ボールや食缶に配食していきます。生徒たち用のサンプル、用務員さん用を取り分けます。配食が終われば、カウンターを開け、生徒たちを待ちます。
お昼から、まず釜洗いをします。釜3つのときもあれば、6つのときもあります。取っ手をグルグル回しながら、中も外も磨くようにして洗っています。 元栓のつまみや、水道の柱、蛇口なども洗います。最後は、釜を下にひっくり返して水を切っておきます。生徒たちが返してきた食器を石鹸水を張った水槽に移し、ごみを落とし、綺麗な水槽で(ここも石鹸水)漬け込みます。洗った釜を専用のタオルで拭いていきます。カウンターを専用のバケツ、タオルで、逆性石鹸液を薄めた水で拭きあげます。(今はノロウイルスの予防のため、塩素系のピューラックスの希釈水で拭いています。)
使ったバケツ、タオルを洗い、釜を拭いたタオルは洗った後、煮沸消毒します。食器を洗う、または洗った食器を2度すすぎ、食洗機で流す準備をします。釜当番は、食器を流していき、当番補助が受けをします。食洗機、食器を置いた台車を洗い、水切りをして拭き上げます。終われば床をワイパーで水切り、カウンターの戸締り、釜のふたをしていきます。
④番から、今日のガスメーターの数値を聞き、使用量を記入、下処理から残菜量を確認、記入。他、すべての記入項目のチェックをし、釜当番補助に、書類を引きつぎします。
ふ~、これで釜当番の一日は終了です。
その他、衛生管理チェックリストというのがあって、毎日チーフが記入します。本日の調理員氏名、体調チェック、手指の怪我の有無などを確認します。調理中に外部の人が調理室に入った場合や、室温、塩素の残留数値など、衛生に係わるチェックを毎日細かくしています。
これが、5人で回っている仕事のすべてです。抜けているところもあると思いますが、思いつき次第追加していこうと思っています。改めて書いてみると、自分自身の仕事を振り返るようで、とてもためになります。この仕事を覚えるまでに、かなり苦労しましたこれからは一つ一つを確認しながら、よりスムーズに仕事が進むように頑張っていきたいと思っています。 読んでいただいてありがとうございました。