謂れなき 危険な花と 凌霄花(のうぜんか)
昔、凌霄花には毒があると聞いていた。
誰に聞いたかは定かでない。
無害だと知ったのはごく最近だ。
花にはなんの罪もない。
謂れなき 危険な花と 凌霄花(のうぜんか)
昔、凌霄花には毒があると聞いていた。
誰に聞いたかは定かでない。
無害だと知ったのはごく最近だ。
花にはなんの罪もない。
封筒の 宛名に「氷室」 風渡る
以前、「氷室」という町に住んでいた。
冬の寒さは半端なかった。夏が涼しいと期待したが、暑さは街中と変わらなかった。
日光には天然氷の氷室が何ヶ所かある。
雲白し 蝉けたたまし 沛雨まえ
「しぐれ前」にしたかったが、季重なりになるので、「沛雨」という季語でない言葉を見つけてきた。
台風の影響で、毎日激しい夕立だ。
夕立前に様々な蝉が一斉に鳴く。
悲鳴のように聞こえた。
待ちきれず 昨日食した 鰻かな
魚屋さんが、昨日鰻を届けてくれた。
土用なのに市場が休みになるから、一日早く持ってきたとのこと。
家人たちはいつ食べても同じと言っていたが、やはり土用に食べるべきだった。
夕方から土砂降り、降り止まない。
足伸ばし 水面の風と アイスティー
元イギリス大使館別荘では、スコーンと紅茶が楽しめる。
湖水を渡る風に吹かれて、紅茶を飲むのはとても気分が良かった。
目の前はこんな景色が広がっていた。