歩かない旅人

 彼がなした馬鹿げたこと・・・彼がなさなかった馬鹿げたことが・・・人間の後悔を半分づつ引き受ける。ヴァレリー

アメリカンフットボール、日大の度を越した卑劣な反則騒動

2018-05-23 11:36:51 | 産経ニュースから記事を拾う

 

 

     

  

   日大フットボール部の宮川選手が記者会見をしました。こういう運動部関係の人間関係が好きな人もいますが、理不尽さまかり通るあの苛めに近い関係の中、特にアメフトのように監督の指令通りに動く場合、命令されたら、それを黙って言う事を聞く選手が良い選手とされています。

   個性を出すことは監督に嫌われていじめられます。出世欲満々で自己保身の塊みたいな権力志向の強い内田監督が、ネットで叩かれています。この監督は日本人なのでしょうか。こういう反則を平気で実行に移す神経は、フェアプレイで世界に信頼のある日本人チームとは大違いです。

   会見に臨み、頭を下げる日本大学アメリカンフットボール部の宮川泰介選手=22日午後、東京都千代田区(川口良介撮影) 

  会見に臨み、頭を下げる日本大学アメリカンフットボール部の宮川泰介選手=22日午後、東京都千代田区(川口良介撮影)


   長い記者会見で宮川選手、最大の誠意を見せたと思っています。監督の命令でやったのにもかかわらず、そのことを拒否できなかった自分自身の弱さを責めて謝罪しています。しかも顔をちゃんと出さなければほんと意味での謝罪にならないなどと、伊佐木好い日本人をここに見ました。

 

 

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 産経ニュース・平成30年5月22日掲載分

 【日大悪質タックル選手会見】
監督らから「クオーターバック潰せ」と指示 反則の選手が説明、謝罪

 

  アメリカンフットボールの日本大と関西学院大の定期戦で日大の選手が関学大の選手を悪質なタックルで負傷させた問題で、けがをさせた日大の選手が22日、東京都内で記者会見し、

  内田正人監督やコーチ側から「相手のクオーターバック(QB)を1プレー目で潰せ」などと再三、反則行為を指示されたと説明した。

   会見に臨む日本大学アメリカンフットボール部の宮川泰介選手=22日午後、日本記者クラブ(川口良介撮影)  

  日大の選手は宮川(みやがわ)泰介(たいすけ)選手。同日、実名を出し、顔の撮影にも応じた上で記者会見に臨み「けがをさせてしまった選手、ご家族、関西学院アメリカンフットボール部と関係者の皆様に大きな被害と多大なるご迷惑をおかけしました」と謝罪した。

   宮川選手によると、宮川選手は反則行為をした5月6日の試合の前から、内田監督らから「闘志が足りない」「辞めて良い」などと実戦練習から外され、日本代表への参加辞退を求められたという。

 

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  産経ニュース・平成30年5月22日掲載分より

 【アメフット】
日大選手自ら会見 なぜ危険反則 焦点は監督指示の有無 解明進むか

   監督による指示はあったのか-。アメリカンフットボールの試合で日本大選手の悪質な反則行為で関西学院大選手が負傷した問題は、反則を犯した日大の守備選手自らが22日の記者会見で、なぜ危険なプレーに及んだのかを説明することになった。

   日大選手の代理人弁護士によると、監督やコーチからの指示の有無、具体的なプレーの状況についてもできる限り明らかにするとしている。選手は周囲に「『(反則を)やるなら出してやる』と監督から言われた」と話しており、本人の口から具体的な経緯が明かされるかが注目される。

   日大側はこれまで、関学大アメフット部に提出した回答書で「監督の指導と選手の受け取り方に乖離(かいり)が起きていたために反則が起きた」と説明。

   19日に辞任した内田正人前監督も、取材に対して詳細や見解を明らかにしてはいない。しかし、日大の現役部員からは「僕らは本当のことをわかっている。怒っている部員はいっぱいいる」と内田氏らの対応に不満が出ている。

    日大アメフット部の内田正人監督=19日、大阪国際空港

     日大アメフット部の内田正人監督=19日、大阪国際空港


   関東学生連盟から暫定的に対外試合の出場禁止処分を受けた日大選手はU-19(19歳以下)日本代表にも選ばれた有望選手。

   関学大側も「過去の試合でルールを守っていた選手がなぜ突然、意図的で危険かつ悪質な行為に及んだのか」と指摘し、内田氏からの指示があったのではないかという疑念を抱いている。

   警察へ被害届が出されながら、なお説明責任を果たさない指導陣の対応に失望し、日大選手は記者会見を決意したとみられる。(田中充)

 

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 【アメフット悪質反則】
負傷選手父親「激しい怒り。刑事告訴も検討せざるを得ない状況」

 

  日大の宮川泰介選手の記者会見を受け、関学大の負傷選手の父親、奥野康俊さんが関学大を通じて出したコメントは次の通り。

   激しい憤りを覚える。監督やコーチが最初から自分の息子をけがさせようとしていた。絶対に許されないことだ。

    

  このような指示を出すこと自体があってはならないことだし、さらに強制し、追い詰めるやり方は社会のルールを全く逸脱している。こうしたことが学校の中で起きていること自体が信じられない。

   被害届を取り下げる準備もあったが、今回の会見を見て刑事告訴も検討せざるを得ない状況だ。24日の日大からの回答を待って家族・本人・関学アメリカンフットボール部とも相談して結論を出したい。

  日大選手(宮川君)は自分のしてしまったことを償い、再生していただきたい。勇気をもって真実を話してくれたことに感謝する。

 

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【主張】 産経ニュース・平成30年5月23日 付
日大選手会見 スポーツ界最大の悲劇だ

 

  日本スポーツ界最大級の悲劇である。行き過ぎた勝利至上主義や上意下達など、大学運動部の悪(あ)しき部分が凝縮し、噴出したものだ。到底、看過できるものではない。

   アメリカンフットボールの定期戦で関西学院大の選手を負傷させた日大の宮川泰介選手が会見を開き、関学選手側に謝罪するとともに、悪質なプレーが監督やコーチの指示によるものであったことを明確に説明した。

    

   これほど悲痛な会見を見たことがない。「顔を出さない謝罪はない」と自ら語ってカメラの放列の前に立ち、深々と頭を下げた。質問者の目を真っすぐに見ながら、必死に言葉を選び続けた。

   何より許せないのは、アメフットを愛し、日本代表にも選ばれた選手に「アメフットが好きではなくなった」「この先、競技を続ける権利はない」といわせたことである。監督、コーチらが寄ってたかって1人の選手を追い詰め、危険なタックルを強要し、選手生命を奪おうとしている。

   宮川選手は、関学選手を負傷させた加害者であるとして何度も謝罪の言葉を重ねたが、一方で彼は日大アメフット部の被害者でもある。その罪は、首脳陣の方がはるかに大きい。

   反則による退場後、事の重大さに泣く宮川選手に、内田正人前監督は「相手のことは考えなくていい。周りに聞かれたら『おれがやらせたんだ』といえ」といい放ったのだという。

   ところが社会問題化後は指示の有無について明言せず、「いろいろな臆測に対応し切れない。心外だ」とまで述べていた。

   内田氏は監督を辞任したが、大学の実質ナンバー2である常務理事の職は続行する。教育に携わる資格があるのか。日大は相当の決意をもって大学や部のあり方を見直さなければ、社会的存在意義さえ問われる。

   関東学生アメリカンフットボール連盟の15大学は21日、この問題を受けて共同宣言を発表し、「日本のフットボールが将来も存続し得るか、極めて強い危機感を持っている」と懸念を示した。日大は「判断できない」として名前を連ねていない。日大こそ、極限の危機感を持つべきである。

   宮川選手は、十分に反省している。痛いほど、それは伝わった。なんとか彼が、競技を続ける方策はないだろうか。

 

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   関学大の負傷選手の父親、奥野康俊さんが大阪維新の党の議員さんだったという事は、日大も飛んでもない問題を大きくしています。もう問題がここまで大きくなったら日大はとんでもない代償を払ったと思いますがこれは犯罪行為に近い事件です。

   この事件を切っ掛けに同じようなタイプの運動部も多いのではないでしょうか。そういう人間の裏の面の嫌なところはこの日本にもいっぱいあります。しかし嫌なものを見せられました、日大の首脳部の見える社会は狭い範囲すか見えなかったのでしょう。

   体育会系の理不尽な縦社会のこういう傾向を日本人は今まで許してきました。しかしもう時代遅れの、感じが仕出しましたが、相撲の世界や、高校野球の世界にも、内部的にあるでしょう。粗っぽいただ経過のあらすじを新聞から抜粋しただけですが、今日あたりの一番騒いでいる事件です。