歩かない旅人

 彼がなした馬鹿げたこと・・・彼がなさなかった馬鹿げたことが・・・人間の後悔を半分づつ引き受ける。ヴァレリー

朝鮮半島、北に押されている思想戦のいい加減さ

2017-03-15 00:57:37 | 産経ニュースから記事を拾う

 

  

  

 朝鮮半島による悪夢は今更ながらと言えなくもありませんが、なんでこんな国が隣にいて、一時一生懸命この国をどうにかしようと、まるで親戚のように大事に考えていた時期があったのさえ遠い昔に感じられます。

  福沢諭吉が述べていたようにこの悪友とは距離を置くべきでした。しかし朝鮮半島の元宗主国さえ感心するぐらい日本統治は、朝鮮半島を蘇らせましたが、それが却ってよくなかったとも言えます。

  

  日本は想像以上に面倒を見てくれる甘い相手だと、彼等はDNAの中にすっかり取り込んでしまって、自分も日本人の一部だとさえ考えるようになってしまいました。

  同じように日本の一部やメディアはわがことのように騒ぎ立て、日本と朝鮮は同じ民族だと勘違いし、目が覚めず、未だに南と北が絶望的に同民族国家として復活しないように、特異な民族感情を持った、友好的国交さえ難しい国だと認識できないでいます。

  

  その代表が日本のメディアで、新聞社内にも朝鮮半島から人材を取り込み、反対に取り込まれてしまったような状態になっています。彼らに朝鮮半島に関する冷静な記事など書けるはずがありません。

 

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【正論】 産経新聞・平成29年3月14日 掲載

朴大統領罷免で左派政権誕生か「反日・親中独裁政権」が半島を支配する悪夢のシナリオに現実味 

 

      

   東京基督教大学教授・西岡力

  韓国の憲法裁判所は人民裁判に加担した-。朴槿恵大統領罷免を決めた憲法裁判所決定文(通常の裁判の判決に相当する)を読んだ感想だ。

 ≪訴追の違憲性を問うべきだ≫

  12月の国会による弾劾訴追は違憲の疑いがある拙速ずさんなものだった。韓国憲法は国会が大統領を弾劾訴追できるのは憲法と法律に違反したときだけと規定している。

  つまり、国会が刑事の役割を担って起訴状を提出するのが弾劾訴追だ。ところが、国会は事実関係の調査を行わず専門家の法理の検討も経ずに「訴追案」を数日で書き上げた。その結論部分では100万人の国民が弾劾を求めるデモを行ったから「これ以上、大統領の職責を遂行するなという国民の意思は明らかだ」とした。

  

  しかし、100万という数字は主催者の左派労組などが一方的に発表した誇張で、警察発表は30万だった。このようなでたらめな訴追案を委員会で審議をせず、本会議でも討論さえ省略して3分の2以上の賛成で可決してしまった。

  与党議員約60人が朴槿恵大統領を裏切り、訴追案に賛成した結果だ。賛成に回った与党議員の多くは、直前まで訴追案にセウォル号事件が理由に入っていることに同意できないと主張していた

  

  ところが野党議員は訴追案を修正せず、逆に否決されれば全員、議員辞職をすると脅した。与党議員も訴追が否決されれば、ろうそくデモが過激な行動に出て革命的状況になることを恐れたのだ。

  弁護団の一人である金平祐・元弁護士協会会長は、国会による弾劾訴追は大統領の職務を停止させる強大な効力を発揮するものだから、事実関係糾明と法理検討が十分なされたものでなければ三権分立や、大統領の直接選挙を定める憲法に違反すると指摘。

その点で今回の訴追はまさに違憲の疑いが濃いと論じている。

  

  ところが、憲法裁判所は弾劾訴追議決手続きは国会の自律権に属し、その瑕疵(かし)に関しては争点として取り上げないとする強引な決定を行った。

  決定文では、国会の訴追は公職からの罷免を求めるもので、刑事責任を問うものではないなどの理屈を立てて、ずさんさを弁護した。しかし、その点を決定文に書くなら、少なくとも「訴追の違憲性」についての審理を行うべきだった

 ≪保守派を糾合する時間がない≫

  結果として、大統領の裁量権については、厳しく制限を加えて「職権乱用」を憲法違反と断定しながら、国会の裁量は無限に認めて、その“違憲的”な弾劾訴追をまったく問題にしないという、恐るべき偏向した決定を行った。

  ろうそくデモを主導したのは北朝鮮とつながる過激な左派勢力で、彼らは韓国の国是である反共自由民主主義体制の転覆を目標としている。

  危機感を抱いた保守派は弾劾訴追成立後に太極旗を手に街頭に出て抗議活動を展開。3月1日には30万人以上が弾劾反対を叫んでソウル中心部を埋め尽くした。しかし、その声は憲法裁判所には届かなかった。

  保守派は憲法裁判所の偏向した決定を違憲だと抗議し、今後、違憲弾劾糾弾と従北左派政権阻止を掲げて戦うと宣言した。保守派のリーダーである趙甲済氏は「5月の大統領選挙で争点を、自由民主主義体制を守るのか従北左派政権を許すのか-と設定すれば勝機はある。

   

  従北左派政権阻止に失敗すれば、体制を守るため国民抵抗権を発動して命がけの行動をしなければならない」と語る。

  しかし、保守派が期待をかけていた黄教安首相は大統領権限代行として選挙管理を行う責任があり、立候補は困難になった。保守候補をかつぐべき自由韓国党(セヌリ党が改称)も弾劾訴追に賛成した議員30人あまりが脱党して100人を切り、そのうち弾劾反対署名議員は56人しかいなかった。

   

  執行部である非常対策委員会の委員長はリベラル派の牧師で保守勢力を結集できない。

ただ、非常対策委員の一人で大統領候補として名前が挙がっている金文洙前京畿道知事は太極旗デモで熱弁をふるってきた。一部では太極旗デモ勢力を母体にした保守新党構想も語られているが、とにかく選挙まで60日しか時間がない

 ≪同盟を揺るがす「南北接近」≫

  日本では左派政権ができれば日韓関係が悪化するといった議論が盛んだが、問題は米韓同盟が崩壊することだ。左派の有力候補である文在寅「共に民主党」前代表は大統領に就任したらまず平壌を訪問すると公言している。

  

  そうなれば、2000年に金大中大統領と金正日総書記が合意した「低い段階の連邦制による統一」のための協議がはじまるだろう。

  北朝鮮が敵でなくなれば在韓米軍は存在価値を失う。文在寅氏以外の左派候補が当選してもほぼ同じことが起きるだろう。半島全体を核武装した「反日・親中独裁政権」が支配するという悪夢のシナリオが実現する危険性が浮上している。

  最悪の事態に備えて、憲法9条2項の見直し、防衛費倍増、日米同盟の核抑止力強化などわが国がなすべき緊急課題は多い。

(東京基督教大学教授・西岡力 にしおか・つとむ)

 

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  東京基督教大学教授・西岡力は終始一貫、朝鮮半島の冷静な観察者で、その書かれたものを見ればかなり厳しい見方をする方ですが、やはり私から見れば、優しい見方をされています。

  永年の付き合いでどうしても身贔屓が入ってしまうのでしょう。

  どうしても悪意を持っては見られないようですが、個人個人はさておく政治が絡んでくると、この民族は平気で噓をつき、しかもその嘘が悪徳な道徳的に許されないと言う意識がありません。

  これは南も北も、あるいはチャイナも同じかもしれません。儒教的道徳観の特長とも言えますが、約束を守らず、自分に都合の悪いことは相手の所為にして、自らの正当性を捏造します。

  

  この朝鮮半島の統一など遠い夢ですし、一つにまとまることなど昔の王朝、北朝鮮式にならなければ無理でしょう。そんな昔に戻ることを選んでも、日本にとっては関わりのないことです。そのために日本は憲法を改正し、しっかりと武装し、身を守る事をするべきです。