石平氏は体の割には声がでかい、しかもかなり口が悪いところを見せつけました。DHCシアターの「真相深入り・虎ノ門ニュース」という番組で、百田尚樹氏と対談中に、朝日新聞、毎日新聞の記事を非難攻撃しました。かなり口汚くですが内容は正論です。
すると、さっそく毎日新聞が抗議文とも脅迫状ともとれる、文書を配達証明付きで送ってきました。次第によっては出るところに出るという半分脅かしじみた、しかしこの文書の内容は公開しないようにという。実に間抜けな文書です。
しかし責任者は、公開番組中の発言ですし、あえて中身も公開しますと、毎日新聞の抗議書を全部読み上げました。言いたい事があるならこの番組に出てきて公開討論も辞さずという勢いに押されたのは、いまだに返事がありません。
左翼陣営が勢いのあった頃は、言いたい放題言って、メディアが後押しをし、それなりの論客がいました。リベラル新聞に目を付けられたら、社会的に葬られた時代さえありました。
時代は変わってきました。今、論戦を仕掛けられて逃げ回っているのは左側の人間ばっかりです。彼らは内弁慶で、テレビの中のぬくぬくとしたリベラル派の中だけでしか、話す機会は失われました。
今やテレビはニュースキャスターの質も落ちました。特に「私は怒っています」と横断幕を持った七人は、何に怒っているか、上念司氏やケント・ギルバート氏らに公開討論を挑まれ、逃げ回っているそうです。
すっかり、勢いをなくした左側陣営は、今やレッテル張りだけに活路を見出したかのようです。軍国主義復活だの安倍はヒトラーと同じだ、自民党はナチスだ。どれもこれも全く説得力のない戯言です
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(産経ニュース・平成29年1月12日 付)
【石平のChina Watch】
習近平政権を襲うトランプ政権という「黒船」 3つの戦い…負ければ政権崩壊も
中国の習近平政権にとって2017年は文字通り、内憂外患の年となりそうだ。
まず、その「外患」について論じたい。中国政府に降りかかってくる最大の外患はやはり、今月誕生する米トランプ政権の対中攻勢であろう。
大統領選で中国のことを「敵」だと明言してはばからないトランプ氏だが、昨年11月の当選以来の一連の外交行動と人事布陣は、中国という敵との全面対決に備えるものであろうと解釈できる。
トランプ氏は日本の安倍晋三首相と親しく会談して同盟関係を固めた一方、ロシアのプーチン大統領やフィリピンのドゥテルテ大統領とも電話会談し、オバマ政権下で悪化した両国との関係の改善に乗り出した。
見方によっては、それらの挙動はすべて、来るべき「中国との対決」のための布石と理解できよう。
そして昨年12月初旬、トランプ氏は米国外交の長年のタブーを破って台湾の蔡英文総統との電話会談を敢行し、中国の「一つの中国の原則」へ挑戦状をたたき付けた。
対中外交戦の外堀を周到に埋めたトランプ氏はいきなり、北京の急所をついて本丸へと攻め込もうとする構えを見せたのである。
人事面では、トランプ氏は新設の国家通商会議委員長と米通商代表部代表のそれぞれに、対中強硬派の面々を任命して対中国貿易戦の準備を整えた一方、
国防長官のポストには強硬派軍人のマティス元中央軍司令官を起用した。南シナ海での中国の軍事拡大を断固として封じ込める姿勢を示したのである。
おそらく政権発足直後から、トランプ政権は日米同盟を基軸とする対中包囲網を固めた上で、中国の急所となる台湾問題を外交カードに使い、習政権に強烈な揺さぶりをかけながら、南シナ海問題と米中貿易の両戦線において未曽有の大攻勢をかけていくのであろう。
一方の習近平政権は、情勢の激変に心の準備も戦略上の布陣もできていないまま、退路のない「背水の陣」を強いられる羽目になっている。
貿易戦争の展開によって中国の対米貿易が大きく後退すれば、輸出こそが命綱の中国経済は深刻な打撃を受け、既に危険水域にある経済の衰退にさらなる拍車をかけることとなろう。
そして南シナ海では、今まで「有言不実行」のオバマ政権の生ぬるさを幸いに中国の軍事拡大がやすやすと進んできたが、トランプ政権と米海軍が中国の封じ込めに本気になって当たれば、習政権の拡大戦略は頓挫し立ち往生してしまう可能性も十分にあろう。
習政権にとって政治的リスクが最も高いのは台湾問題への対処だ。ニクソン訪中以来、対米外交を含めた中国外交の土台は台湾というれっきとした国を国として認めない虚構の上に成り立っている。
トランプ政権が台湾問題を米中間の争点として持ち出し攻勢をかけてくると、中国からすればそれこそ「外交崩壊」につながる深刻な事態である。台湾問題への対処を間違えば、国内政治的にも習政権にとっても命取りとなりかねない。
結局、トランプ政権が仕掛けてくる「貿易戦争」「南シナ海の対決」、そして「台湾問題の争点化」という3つの戦いに、習政権は今後、いや応なく応戦していくしかない。
今の中国にとっては3つの戦いのすべてを制し、トランプ政権の攻勢を食い止めることはまず無理であろう。北京ができることはせいぜい、どこかで折り合いを見つけて「1勝2敗」か「2勝1敗」に持ち込むことであろう。
問題は3つの戦いの1つにでも敗退してしまえば、中国国内の経済危機・政治危機の発生を誘発し、習政権を窮地に追い込むことになりかねないことだ。「習近平幕府」にとっての「黒船」はやはり太平洋から襲ってくる。
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【プロフィル】石平
せき・へい 1962年中国四川省生まれ。北京大学哲学部卒。88年来日し、神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。民間研究機関を経て、評論活動に入る。『謀略家たちの中国』など著書多数。平成19年、日本国籍を取得。
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掴まえ所のない支那人気質に、石平氏は最も詳しいともいえるでしょう、あの文化大革命を生き残ってきた人ですから。