夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

『鬼平犯科帳 血闘』

2024年05月18日 21時43分56秒 | Weblog

鬼平犯科帳 血闘」は時代劇に“新たな希望”を灯すことができる ...

  これまで二代目・中村吉右衛門など幾度も映像化されてきた池波正太郎のベストセラー小説

「鬼平犯科帳」シリーズを吉右衛門の甥である十代目・松本幸四郎主演で新たに映像化された

劇場版。2024年1月放送のテレビスペシャルから続く本作は、鬼平こと長谷川平蔵の過去と現

在を交差させながら描かれる。若いころの平蔵を幸四郎の息子である八代目・市川染五郎が演

じている。

 長谷川平蔵のもとに、彼が若いころに世話になった居酒屋のおまきがやってくる。密偵にな

りたいと申し出るが、平蔵はそれを断る。だが、おまさは平蔵が芋酒屋主人と盗賊の2つの顔

を持つ鷺原の九平を探していることを知り、独断で探し始めるが…

 テレビドラマ同様の出演者は、本宮泰風、浅利陽介、山田純大、久保田悠来、柄本時生、仙

道敦子、火野正平。劇場版ゲストとして、志田未来、北村有起哉、松本穂香、中井貴一、柄本

明が出演している。

 現在の松本幸四郎は中村吉右衛門に似せているのか、似ているのか、似てきたかの表情が見

られた。若いころより、かなり貫禄が出てきた。殺陣もさすがの迫力。いいよなあ、時代劇と

思える作品。これまでの鬼平犯科帳シリーズに詳しいわけではないが、十分楽しめた。

 


『ミッシング』

2024年05月18日 20時47分52秒 | Weblog

石原さとみ“覚悟の現場”を涙ながらに振り返る「ずっと体調も悪くて。でも……」 注目作「ミッシング」特別映像公開

 とある街で起きた幼女失踪事件。あらゆる手を尽くしても見つからないまま3ヶ月が過ぎた。

沙織里(石原さとみ)は娘の美羽の帰りを待ち続けるが、少しずつ世間の関心は薄れ、焦って

いた。夫の豊(青木崇高)との温度差もあり、夫婦げんかが絶えない。頼りになるのは、事件

を取材し続けてくれている地元のテレビ局記者・砂田(中村倫也)ぐらいだった。

 その取材の映像で、娘の失踪時に人気アイドルのライブに行っていたことが明らかになると、

沙織里はネット上で“育児放棄をしている母”との誹謗中傷を受ける。世間に好奇の目で見られた

り、偽善のチラシ配りと晒されたことで、沙織里の言動は徐々に過剰になっていた。

 一方、砂田には局の上層部との意見があわず、視聴率獲得のために沙織里の弟の圭吾(森優作)

をも世間からの関心を煽るような取材をするよう指示が下る。圭吾は、事件の当日に美羽と最後

にいた人物だったのだ。のらりくらりとインタビューに答える圭吾は、その印象がよくなかった。

 それでも、沙織里は“ただ娘に会いたい”という強い思いで世の中にすがり、訴え続ける。その

先に、光を見つけたい…と。

 

 石原さとみは、『ヒメアノール』を監督した吉田恵輔のファンで、監督の作品に出演すること

を熱望し続けた。この作品は、出産後に初めての石原さとみの主演作となった。母になった今だ

からこそできた、そう語る渾身の一作。

 この映画のチラシのコピーには“失くしたのは、心でした。”とあるが、前半の石原さとみの演

技はその言葉そのもの。喚き、嘆き、悲しみ、嗚咽して、毒を吐き、粗暴。その不安定な心情を

“母”としての立場で演じている。夫役の青木崇高が不器用ながらも妻を支える役どころを好演し

ている。中村倫也の記者としての立場も、社会人として辛いところだ。ネットの嘘の情報に振り

舞わされるのも怖い。そして、行方不明さがしのチラシを作るのもわかってはいるが、生活の負

担だ。