夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

「エリザベス・ゴールデンエイジ」

2008年02月28日 14時07分37秒 | Weblog
 絶対的な権力を持つと人は゛孤独゛になるものなのか。崇高で頭も切れる。単なる飾りだけではないクイーンにあるが故に男はおののく。゛バージンクイーン゛と言われたエリザベス1世の生涯とはどういうものだったのだろう。もちろん、庶民には計り知れない感情が行き交っていたであろう…。
 ある海賊に心を惹かれるエリザベスだが、身分の違いもあり、愛し合うことはなど御法度。しかし、大戦の前にエリザベスは男性にあることを乞う。それは、永遠の秘密となった。
 真の女王が誰であるかという国内での権力争い。渦巻く陰謀。誰が敵で誰が見方なのかもわからないくらいの裏切り。権力へのこだわり。怖いです。
 ケイト・ブランシェットの迫真の演技、素晴らしい。そして、きらびやかな衣装にも注目してほしい。当時は、衣装を着替えるのもたくさんの人が必要な時代だったことを実感する。  

「いつか眠りにつく前に」(試写会)

2008年02月16日 11時43分48秒 | Weblog
 しっとり観る大人の映画。人は、ある程度の年齢になると、自分の人生を振り返るものなのだろう。゛なぜ、あのとき…゛という後悔をするかもしれない。
 重い病で、人生の最後を迎えようとしているアン。それを見守る二人の娘。混濁した意識の中でアンは、娘たちの知らない名前を何度も呼ぶ。
 24歳のアンは、親友ライラの結婚式で付き添い人をつとめる。アンは、そこである男性と知り合う。運命的な出会い。しかし、その先には悲劇的な結末が待ち受けていた。
 アンを演じるヴァネッサ・レッドグレイクとライラを演じるメリル・ストリープが語り合うラスト間近のシーンに胸をあつくさせられる。 母アンの人生を知ることで、自分の人生を見つめなおす娘たちの生き方にも視線が向けられる。
 自分の生き方に悩んでいる人も悩んでいない人も、明日に向けて背中を押されに違いない。
(2月8日、御堂会館の試写会にて)