夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

『駆込み女と駆出し男』

2015年05月28日 10時19分33秒 | Weblog
男性からの暴力、浮気で悩む女性たち。まるで現代の女性相談所みたいな場所が、江戸時代にもあったという捉え方でオッケーなんでしょうな。

江戸時代末期の天保12(1841)年、老中水野忠邦の「天保の改革」のまっただ中のこと。江戸時代はいまの2倍も離婚があったと言われている。そして、妻が夫と離縁する手段のひとつに、幕府公認の縁切寺・東慶寺に入ることがあった。駆込みが成就したあとは、まずは御用宿で聞き取り調査が行われる。

映画の舞台は鎌倉の東慶寺。お吟は、夫が人を殺して財を成しているのではないか、怖くなった。という理由で。じょごは、旦那が女にうつつを抜かし、生業の製鉄業を任せられたまま休む暇もない、愛想が尽きたという理由でやってきた。そこに見習い医者で駆け出しの戯作者でもある信次郎が居候をすることになる。御用宿である柏屋の主人・源兵衛は東慶寺に入山するまでの流れを説明する。


信次郎を演じるのは人気者の大泉洋。軽妙な芝居で、面白いのに格好いい。
お吟は満島ひかりが演じるが、芯があってイキだ。また、お吟の旦那を堤真一が演じる。この夫婦のあり方がなんとも言えず〝イキ〟なのだ。日本人なら、‼と思うに違いない。いい話

じょごには戸田恵梨香。自分に自信がなかったじょごがどんどん綺麗になり、生きる力を得ていく。あとは、源兵衛の樹木希林の醸し出す不思議な空気も映画の重要なポイント。

時代劇でありながら、現代にもいきるエピソードが網羅され、きづかされることもある。人のつながりを描いた秀作である。

鶴瓶噺2015

2015年05月25日 21時43分19秒 | Weblog
〝有能〟なマネジャーの面白い噺や元オセロの松嶋のおかしい噺などをたくさん。

さらに、メインは30回忌を迎える亡き松鶴師匠との思い出噺とスクリーンでの回顧。

日常を楽しく生きると、おもしろ噺がやってくるのかも。

(森ノ宮ピロティホールにて)

『脳内ポイズンベリー』

2015年05月13日 23時42分57秒 | Weblog
三十路を前に、7歳年下のフリーター・早乙女に恋をした櫻井いちこ。声をかけるのか、話しかけない
か、いちこの頭の中で会議が開かれる

よくあるラブコメ。しかし、恋愛するとき脳内ではこんなことを瞬時に考えていたのね、、と。
脳内会議の場面では、室内ワンスチュエーションということもあり、途中からは小劇場系の芝居を観ている感覚に…。芸達者な俳優が揃ったことで、いろいろな角度から観れた。

ラストシーンが前向きになる流れで展開。会話のテンポもいい。これも舞台をみてるような感覚である。特殊効果も主人公の心を表し、会話劇とのメリハリをつけている。佐藤祐市監督の手腕によるところが大きい。

自分に自信のないアラサー女子.櫻井いちこを演じるのは、真木よう子。早乙女を演じるは若手注目の古川雄輝。脳内会議メンバーを演じるのは、理性を西島秀俊、記憶が浅野和之、衝動は桜井ひより、ポジティブは神木隆之介、ネイティブを吉田羊。このキャストのバランスが作品のデキを決めた。吉田羊のネイティブ思考は、どちらかというと毒舌。ただ、毒舌の吉田羊さんは光るんですわ。神木くんも子役から立派な俳優になりました

原作は、水城せとなの人気コミックである。コミックが映像化されるとどうなってしまうのか?
確認してみては。