夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

『先生!、、、好きになってもいいですか?』(試写会)

2017年10月22日 14時13分59秒 | Weblog

少女コミック「先生!」の映画化。「僕等がいた(前編・後編)」の生田斗真、「ちはやふる」の広瀬すずの共演。監督は、これまで若手俳優の青春映画を撮ってきた三木孝浩。


高校2年生の島田響は、まだ恋を知らない17歳。そんな響が初めて恋をしたのは、口下手で独特な雰囲気をもつ、世界史の教師・伊藤だった。

「先生のことを好きになってもいい?」そう告白する響だが、そんな思いは叶えられるはずもなかった。

現実的ではない内容だけに、軽い気持ちで観ることが できる。

若手の先生は女子高生からするとそれほど年齢が離れているわけではないので、恋愛の対象になりやすいかもしれないが、憧れる程度にしておきましょう。

広瀬すずのこの年齢でしか演じることができない記録的な映画ともいえる。

10月28日公開。


『ラストレシピ 麒麟の舌を持つ男』(試写会)

2017年10月18日 12時25分01秒 | Weblog

上映前に、料理研究家の土井善晴氏によるトークショーが開かれた。最近は、テレビ出演も多く若い人にも知れ渡り、たくさんの拍手で迎えられた

新幹線移動では、手作りのむすびを持参し食べるのが楽しみだが、ふんわりゆるくむすぶのにはまっているという。
また、この年になって、料理に愛情が入るとおいしいと感じるようになったなど、自身に関することが語られた。

だがこのトークショー、映画のストーリーと絶妙にいい感じで絡んできていたのである。
トークショーはマル秘なので、多くは語れなくて残念至極。

とにかく、まずはこのトークショーから掴まれて上映がスタートした。


孤児院で育った佐々木充(二宮和也)は絶対味覚をもち、「最期の料理人」として顧客の「人生最後に食べたい料理」を創作し、高額な収入を得ていた。
絶対味覚を持つ天才でありながらも、一人よがりな性格が災いし、自身の店は閉店していた。
そんなとき、中国の有名料理人から、かつて天皇陛下の料理番だった山形直太朗(西島秀俊)が作り上げたという、〝大日本帝国食菜全席〟のレシピを再現する仕事が舞い込む

〝麒麟の舌〟と呼ばれる味覚を持つ料理人が、戦時下の混乱でレシピを消失。約70年前、なぜそうしなければならなったのか、その姿を追う

監督は『おくりびと』の滝田洋二郎。出演は二宮和也、西島秀俊のほかに、宮崎あおい、綾野剛、竹野内豊など。
西島秀俊が主演扱いでもおかしくない。困難に取り組む姿に目がいく。そして、その妻を演じるのが宮崎あおい。宮崎あおいの昭和の良妻ポジションはおいしいと思う。

観賞後、何かを語りたくなるので、家族や誰か親しい人と観るのがオススメではあるが、一人でもじんわりと回想できるだろう。いいところも悪いところも含めて、昭和という時代であると受け止める。
誰かの命は誰かに受け継がれる。


勘のいい人は、あることをまず気づくことになると思うが、伏線はきれいに回収されていくので、そのことは奥にとどめながら、終盤を観賞されたい。

おそらく、これから本番の映画賞にラインアップされてくるはず。

 

(11月3日公開)


『ナラタージュ』

2017年10月09日 09時15分07秒 | Weblog

ナラタージュとは、「ナレーション」と「モンタージュ」をかけあわせた言葉で、映画などである人物の語りや回想により、過去を再現する手法。島本理生の原作はこの手法で進むが、映画も同じように進行する。

映画配給会社に勤める工藤泉は、雨が降る度に古い懐中時計を取り出し、ある人を思い出す。

 

大学2年生の春。

泉(有村架純)のもとに高校の演劇部・葉山(松本潤)から、後輩のために卒業公演に出てもらえないか?と電話が入る。

葉山は、高校時代クラスに馴染めなかった泉を救ってくれた教師だった。

卒業式の誰にも言えない葉山との出来事を胸にしまっていた泉は、葉山との再会を期に思いが募っていく。

それは、進んではいけない、禁断の恋だった。葉山は、妻との離婚が成立していなかったのだ。

葉山を忘れようと、大学生の小野(坂口健太郎)との関係を築こうとするが、その時ある事件が起こる。

 

この作品は、泉の思い、目線からの物語。

これについて、泉がそのときどう思ったか。台本を読んでも、葉山がどう思ったかという描写がほぼなく、そんな片側からの描きかたが面白いと思った。と、松本潤はあるインタビューで答えている。つまり、葉山目線では泉の捉え方とは違う考え方があったのたとも言える。

泉は思い出から抜け出せない泉が新たな一歩を踏み出す、そのきっかけとなるものは冒頭に。葉山目線でみると、泉との別れの理由が何か思い描けると思う。

有村架純はこの作品で、体当たり演技で一皮むける…と、見出しされてしまうが、濡れ場があるから体当たり演技という表現はありきたり。しかし、転機となる一本とはいえそう

監督は行定勲。10年以上、この作品を映画化することが希望だった。

観賞後は、昔とかぶることがあるわぁ、思い出ありすぎなどの感想が若い人たちから聞かれた。

 場面カット


過去ブログにおいて『わたしを離さないで』を

2017年10月06日 16時03分57秒 | Weblog

ノーベル賞文学賞を受賞された、カズオ・イシグロ氏原作の映画『わたしを離さないで』の鑑賞ブログを2011,4,6付で上げています。(のちに日本でもドラマ化されました)

イギリスののどかな田園風景とクローン人間という衝撃の内容の落差に驚き、その題材をとりあげた着眼点の凄さがとんでもないな、と思った作品です。

 

そのとき一緒に鑑賞した人には、その衝撃を共感してもらえなかったので、感じ方はそれぞれ違うと思いますが、今回の受賞ニュースを見て気になった方は、原作を読むなり、映画を見るなりでいかがでしょうか?