D9の響き

Guitarを肴につらつらと・・

Pretzel Logic('74)/ Steely Dan

2008-12-27 00:18:52 | steely dan-connection
納会も終わり、私も休暇と相成りました。
大変な年でしたが、来年も更に試練が待ってるという状況には変りありませんがね。
ま、気にしてても仕方がないんで、暫し浮世を忘れて過ごしたいものです。

今日(昨日?)26日は、こちら神戸の山間部でも朝晩雪がちらつきうっすらと積もりました。
・・ん、5ミリくらいかな?(笑)
なんせ、寒くて目が覚めた次第です。

こんな状況でふと思い出したジャケット写真が、本日のこれ。
Steely Dan(スティーリー・ダン)の3rd作“Pretzel Logic(プレッツェル・ロジック)”です。
まるで“買うてや、兄ちゃん!”と言いたげなオッちゃんの写真が妙に寒々しくて好きなんです。

この作品は、ダンにとってある意味マイルストーン的な存在なんですよね。
オリジナルドラマーのJim Hodder(ジム・ホッダー)が制作途中で抜け、バンドとしての体裁を整えるためか、一時的にVictor Feldman(ヴィクター・フェルドマン)がメンバーとしてジャケ裏の写真に加わってます。
しかしながら、Denny Dias(デニー・ディアス)、Jeff"Skunk"Baxter(ジェフ・バクスター)共に存在感も薄れ、メンバー外のスタジオ・ミュージシャン達が本格的に起用され始めた作品でした。

程なくこの二人も抜けてしまい、ダンは遂にDonald Fagen(ドナルド・フェイゲン)と、Walter Becker(ウォルター・ベッカー)の二人だけになってしまう訳です。
フェルドマンはこの後も腐れ縁的にバンドに追従することとなります。


【Steely Dan LtoR:Baxter,Dias,Fagen,Feldman,Becker】

personnel:
Donald Fagen(vo,kb)
Walter Becker(b,g,vo)
official lineups(additional):
Denny Dias(g)
Jeff"Skunk"Baxter(g,pedalsteel-g)
Victor Feldman(per,vibes)
guests:
Jim Hodder(d)
Dean Parks(g)
Jim Gordon(d)
Michael Omartian(kb)
Jeff Porcaro(d)
David Paich(kb)
Chuck Rainey(b)
Timothy B.Schmidt(b,vo)
Wilton Felder(b)
and others

手元のCDには詳しいクレジットがないので、上記の起用分担などは全然分りません。
とにかく、今思えば豪華な面子ですね、ほんと。

tracks:
1.Rikki Don't Lose The Number ”リキの電話番号”
2.Night By Night ”ナイト・バイ・ナイト(夜ごと歩きまわるのさ)”
3.Any Major Dude Will Tell You ”気どりや”
4.Barrytown ”バリータウンから来た男”
5.East St.Louis Toodle-Oo ”イースト・セントルイス・トゥードゥル・オー”
6.Parker's Band ”パーカーズ・バンド”
7.Through With Buzz ”いけ好かない奴”
8.Pretzel Logic ”プレッツェル・ロジック”
9.With A Gun ”銃さえあればね”
10.Charlie Freak ”チャーリー・フリーク”
11.Monkey In Your Soul ”君のいたずら”

Duke Ellington(デューク・エリントン)やCharlie Parker(チャーリー・パーカー)をトリビュートした#5,6なんてジャジーな曲が混じってるのも聴き所だと思います。
しかしながら、これらはジャズへの傾倒というよりも、幼い頃からのショウビズへの憧憬みたいなものが込められた、ある意味パロディだったんじゃないかなって気もするんですよね。
全篇に渡り流れる楽しげな展開なんかが、そう感じさせるのかもしれません。

1stや2ndで主流だったブルーズ色も、そういえば本作ではタイトルトラックとなる#8くらいかな。
#9なんかはウエスタン調だったり・・でも違和感がないのもまた事実。

ま、細かいところはどうでも良くて、遊園地的世界に浸りながら楽しく聴けるのが、本作の魅力じゃないでしょうか。

特に#1“リキの電話番号”は秀逸ですね。
・・てか、これがカッチョ良すぎて、他の曲の印象が薄いってのもまた事実なんですがね。


ジャケどおり、こんな寒い日にはピッタリの作品だと思います。


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6 コメント

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いいものはいつ聴いても・・・ (FUSION)
2008-12-27 21:00:31
お邪魔します。
久々に取り出して聴いてみましたが・・・やはりいいアルバムですネ。仰るようにマイルストーン的な作品だと私も思います。このアルバム以降、その完成度が増していきましたし、これを機にドナルド・フェイゲンと、ウォルター・ベッカーも自分のサウンドに妥協を許せなくなったのは明白かと存じます。
「リキの電話番号」・・・名曲ですネ!
FUSION様 (elmar35)
2008-12-27 22:11:35
コメントありがとう御座います。
久々にソフトネタで行ってみました。(笑)
普段#1~3あたりしか聞かないので、通しでちゃんと聴いたのは、ほんまに久しぶりです。
やっぱ、ダンはカッチョエエですね。

しかし、冷えます。
こっちがコンだけ寒いてことは、そちらはさぞかし厳しいんでしょうね。
ご自愛下さい。(笑)
素晴らしい作品集 (240)
2008-12-28 21:43:14
こんばんは。
初期の素晴らしい作品集って感じですね。まだバンドサウンド的というか。
全曲好きなのですが、特に③④⑥あたりなんかいいですね。
後期のクール感より、ほどほどの熱さのある初期もいいですね。
240様 (elmar35)
2008-12-28 22:42:35
コメントありがとう御座います。
ご無沙汰しております。
そうですね、初期のストレート感がかなり抑えられ始めた作品じゃないかと思います。
実験的ながらかろうじてバンド的な部分を残してるのも、印象が薄く感じられる原因だったのかもしれませんね。
・・ジャケの寒さ加減が色んな意味で今の時期にピッタシですね。(笑)
こんにちは♪ (こでまり)
2009-01-04 12:11:54
これは死ぬほど聴きました(笑)
ドラムを始めて、本格的にコピーしたのが、これのタイトル・トラックで、
Rikkiももちろんやりました^^ゞ
ジェフは#2、#6でプレイしていて、#6はジム・ゴードンとのツイン・ドラムです。
スティーリー・ダンのアルバムとしてはこの辺りの音がやはり好きですね。

以前にNYに行った時、こんなオジサンの屋台でホットドックを買って食べて、
ジョン・レノンのファンの友のために、ダコタハウスの写真を撮って帰りました^^
こでまり様 (elmar35)
2009-01-04 16:22:45
コメントありがとうございます。
・・やっぱり?
なるほど、#2,6がそうでしたか。
ご教授感謝します。

いいっすね、私もいつかNY行ってみたいです。