D9の響き

Guitarを肴につらつらと・・

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Big Game('89) / White Lion

2007-04-30 17:18:28 | band
折角のGWも今年は暦どおりです。
ハードついでに、前から気になってたバンドをチョイスしてみました。

White Lion(ホワイト・ライオン)は、いまや伝説と化したメロディアス・ハードの先駆者といってよいかもしれません。
'83年にニューヨークで結成され'92年に解散するまでに4枚のスタジオ作と数枚のベスト等を残してます。
この4枚がそれぞれ“起”“承”“転”“結”に当たるような内容となっており、本日は“転”に当たる3rd作“Big Game('89)”をネタにしてみます。

1st作“Fight To Survive('84;onJP)”リリース後、ドラムとベースがチェンジしたあと、解散前まで同じ面子で頑張ってましたが、最後の最後で再度チェンジがあったようですネ。
では、メンバーさんです。



まず、メインソングライターでギタリストのVito Bratta(ビト・ブラッタ)は'61年7月1日ニューヨーク近郊のスタテン島出身。
White Lionの共同設立者で、バンド解散後“CPR”というグループ(?)のプロデュースを手がけ、'94年以降、何らかの原因で音楽業界から完全に足を洗ってしまったようです。
理由や現況に関して色んな説がありますが、実際のところよく分かりません。
MySpaceの彼のトリビュートサイトに少し現況とかが載ってますので、興味のある方はご覧下さい。

次に、ヴォーカルのMike Tramp(マイク・トランプ)は'61年1月14日生まれのデンマーク人で、アメリカでの成功を夢見て渡米。
ニューヨークで出会ったギターのVitoと意気投合し、White Lion結成に至りました。
このバンドで成功した後、ソロ等で活動し、現在“Tramp's White Lion”名義でレコードリリース準備中とのことです。(他メンバーは全員別人)



そしてベースのJames LoMenzo(ジェームス・ロメンツオ)は'59年1月13日ニューヨークのブルックリン出身。
おそらく、彼が一番大成したのではないでしょうかね。
このバンドには前任者Dave Spitz(AnthraxのDanSpitzの兄弟)に替わり加入。
バンド解散前に脱退し、Zakk Wyldeと行動を共にし、Pride&GloryやBlackLabelSocietyを経て、OzzyやSlash's Snakepit等でライヴ活動を続け、現在Megadethで活躍中。

最後にドラムのGreg D'Angelo(グレッグ・ダンジェロ)は'63年12月18日生まれ・・出自は不明です。
Anthrax脱退後このバンドに参加。
彼も解散を待たずLoMenzoと共に脱退し、Ace Frehleyのバンド“Blackthrone”への参加や、LoMenzoとのZakkのツアーなどを経て、現在“AntiProduct”というバンドで活躍中。

この作品発表の当時は、バンドとしても絶好調な時期だったようです。
Atlanticへの移籍後出した2nd作“Pride('87)”のツアーや、ビッグネームの前座、MTVでの露出などが功を奏し、世間にもある程度認知され彼ら自身としてもピークを迎えつつあった頃だったのかもしれませんネ。
その辺の状況の変化が、前作とサウンド面で大きく変化する要因となったことは、おそらく間違いないでしょう。
作品としての完成度は、次の4th“Mane Attraction('91)”の方がずっと上だとは思いますが、私はこの3rd作の生々しさを愛します。

1.Goin' Home Tonight
このギターが絶品です・・実に美しい。
Mark Knopfler(マーク・ノップラー:Dire Straits)をかなりハードにした感じと言えば分かりよいかも。
ヴォーカルに寄り添うように、まさにギターが歌ってるんです。
バッキングだけでなく、生々しいソロも白眉・・痺れます、一押し!

2.Dirty Woman
トーンの切り替えだけでこうも表情が変るんか、という好例でしょう。
弾き手の気持ちというか機微が、実によく音に込められているような気がしますネ。
ピッキングハーモニクスの使い方も、時代を考えればパイオニア的に凄いと思います。

3.Little Fighter
リフ主体でガンガン行くタイプの曲ですが、色んな小技を織り交ぜ、単調にさせないバッキングが実にナイスです。
前2作でよく使ってたパターンかもしれません。

4.Broken Home
エレアコが主体のアレンジですが、まるでピアノみたいな音使いがすばらしいですね。
まさに寄り添うようなギターです。

5.Baby Be Mine
ライヴで再現するのが難しそう・・ちょっとQueenを彷彿させます。



6.Living On The Edge
フリーウエイをどんどん南に下ってゆくイメージ・・さしずめハーレーに乗ってかな。
・・空はピーカンですが、パームツリーは見えてきません・・やはり東海岸のイメージですネ。
実に爽快な曲です。

7.Let's Get Crazy
Van Halenの影響が実に濃い一曲・・“Hot For Teacher”とかそんな感じかな。
面白いことに、Steve Vaiの影響が度々垣間見れるんですよね・・音使いなんかでね。
興味深い逸品ですネ。

8.Don't Stay It's Over
このアルペジオ気味のバッキングのキラキラ感が美しいです。
単調な曲ですが、#3同様流れるように躍動的なギターですネ。

9.If My Mind Is Evil
Vitoは、コードの使い方というかセンスが実に先進的だったのではないでしょうか。
ドゥームな雰囲気も嫌味無く表現しきってますネ。

10.Radar Love
唯一メンバー外のペンによる古い曲・・カバーのようです。
・・Van Halenぽさ満載ですね。

11.Cry For Freedom
静謐感を上手く出したアレンジですね。
リプライズ気味のソロが、少々短すぎかも・・美しい鐘の音でクロージングですか。

私が初めて彼らのことを知ったのは、丁度2nd作から“Tell Me”がシングルカットされMTVで流れてた頃だったようです。
当時、前身黒尽くめでラージヘッドの真っ白なストラトを弾いてたVitoを観て“Ritchie Blackmoreの若い頃ってこんな感じやったんかなあ・・”と思いましたね。
プレイも、今から思えばたまたまだったんでしょうが、タッピングなどはせず始終オルタネイトなスタイルで通してたと思います。
巷では“不細工”という称号を授かってるようですが、私的にはカワイイ系ちゃうかなと思ってましたがね・・男なんでどうでもいいけど。

彼のプレイに関しても、多くの方が指摘されてるように、Van Halenからの影響が濃く感じられますね。
ただ、多くのフォロワーがタッピング一辺倒なのに対して、彼はトーンとかフレージングがエディぽいというのが大きく異なってると思います。
確かにブルースに裏打ちされたスケールを多用しながらも、Eddieのように非ブルージーで無機質な印象を同じように感じるんです。



それから、この作品あたりからSteinbarger・・ツノ付きの黒いやつとか・・を使い始めてるようですね。
調べれば調べる程に、彼に対するイメージが変わって行くのに驚かされます。
先述した最近の動向として、ニューヨークでとある方のライヴでギターを弾いたとのこと。
・・真偽はともかく、なんらかの形での彼の復帰を、私は願って止みません。
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4 コメント

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来ましたね~ (sorapapa)
2007-05-01 12:08:45
ヴィト・ブラッタ・・・好きでしたね~。確かに基本はエディなんだけど、リズムよりもメロに比重を置いてる感じですかね。スタインバーガーもHR系では新鮮だったし(笑)
偶然ですけど、つい先週何年ぶりかに「プライド」と「メイン・アトラクション」聴いてました(笑)
sorapapa様 (elmar35)
2007-05-01 21:18:00
コメントありがとうございます。
・・来ましたよ。(笑)
すばらしいギタリストなのに、ほんと勿体無いですね。
この半年位かけて全作品を聴いてみたのですが、どんどん進化して行ってるのが手に獲るように分りました。
・・空パパさんが絶対好きだろなってこともね!(笑)
Unknown (tommyちゃん)
2008-01-07 07:41:21
TB並びにコメントありがとうございます。

やっぱ、ここのギターさん良いですよね!
色々なバンドに色々なタイプのギターさんが
いるけど、私は、強烈でした、彼のギター。

ここに、評価してくれてる人がいて
かなり、嬉しいです。

今は、音楽業界から足を洗ったみたいですけど
勿体なさすぎます…。これだけの腕持ちながら。

なにらかの、かたちで戻って来て欲しいですね。
tommyちゃん (elmar35)
2008-01-07 21:35:31
コメント&TBお返しありがとうございます。
ヴィトいいっすよね・・実に惜しい。
4枚目も是非お聴き下さい。
なお、新生Tramp's Whitelionは完璧別モノと思って戴いて間違いありません。
それなりに良いかもです。

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BIG GAME/WHITELION '89 (With Latimer!)
随分前に、ブロガーさんに「Tommyさんに是非、WHITELIONを聴いて欲しいです」 と言われ、その言葉が、ずっと生きてて、白いジャケのを探してたんだけど、 たまたま、TSUTAYAで、このアルバムを投売りしてた。大晦日に