カイロプラクターとして患者さんを診始めてから、15年以上の歳月が経過しました。この間、いろいろな症状の患者さんを診させていただきました。全ての方の症状が改善することが理想ですが、なかなか難しいケースもあります。
三年ほど前に腰の椎間板ヘルニアで来られた方がいらっしゃいました。ヘルニアはカイロプラクティックが大いに効力を発揮する症状です。その方の年齢が若かったということもあり(20代前半)、内心「これは簡単なケースだ」と思ったのですが、治療を開始すると思うように症状改善が認められません。様々な仮説を立て、いろいろとやってみるのですが、中々うまくいかなかったのです。最終的に、その方は手術を選ばれました。
最近、来院された患者さんで、椎間板ヘルニアの方がいらっしゃいます。年齢、症状の現れ方等、三年前のケースと酷似しています。そして、同じように現在、治療に苦戦している状況です。
しかし、三年前の自分と現在の自分は違うという自負があります。また、三年前と同じ轍は踏まないという気概もあります。さらに、自分自身のカイロプラクターとしての成長を確認したいという思いもあります。
その患者さんの笑顔を見られるよう、今できること、やるべきことに全身全霊をささげる。ただそれだけですね。