また逢う日まで・・・・・

まるで何年も前に読んだ本を読み返したときのような感覚だ。12年ぶりのインド訪問は、ぼくに様々な気付きをもたらしてくれた。一番の気付きは「許容」だ。インド人は我欲をむき出しにしてくる。我欲を満たすためなら人を欺くことに何の躊躇もない。多くの人は、この類の人間に対し嫌悪感を示すことだろう。しかし、人間はみな我欲を持っている。もちろん、ぼく自身も同じだ。誰しも自分の心のネガティブな部分を直視したくない。 . . . 本文を読む

たまにはインド人の鼻を明かす

着痩せするタイプである。ボディビルを始めてから、その傾向は一層強くなった。体重が90kgあると言うと驚かれることが多い。インド人「お前にはこの服が似合うから着てみろ」Dr.S「いや、服には興味ない。そもそもそのサイズでは入らない」インド人「これは、お前のサイズだ。着てみろ」... サイズを確認してみた。Lサイズだ。アメリカンサイズのLで少しきつい位だから、Lがフィットするはずがない。その後、入る、 . . . 本文を読む

筋肉でコミュニケーション

どうもインドでは、筋肉質な男が受けるらしい。今回のインド訪問では、どこへ行っても、「オー、マッスルマン！」と言いながら、ぼくの上腕を触ってくるインド人が後を絶たない。中には「一緒に写真を撮っていいか？」と聞いてくる熱烈なインド人もいる。... こういう場面では、ビルダーとしてのサービス精神を大いに発揮。当然のように得意のポージングで決めることにしている。すると、インド人も大喜びというわけだ。日 . . . 本文を読む

インドの元日

外は相変わらずリクシャのクラクションが鳴り響き、客引きが誰彼ともなく声を掛け、野良牛は炉端に溢れているゴミを漁り、街中はスパイスと汚物とお香が一体となった芳ばしい臭いで充満している。年が明けたからと言って、何も特別なことはなく、いつもと変わらぬインドがある。日本のイベント盛りだくさんの年末年始も好きだが、こちらのメリハリのない淡々とした感じも中々のものだ。今年の抱負は特にない。与えられた機会を取捨 . . . 本文を読む

よいお年を！

今日のニューデリーは朝から比較的気温が低く、今は5，6℃程度。そんな寒空の下、裸足で道端に座っている子供たちがいる。しかも薄着だ。心なしか体を震わせているようにも見える。眼前でこのような光景を目の当たりにした時、現実の生々しさ、厳しさを痛感する。ぼくは運命論者だが、運命と一言で片づけてしまうには、あまりにも酷すぎる。きっと、この子達はそれなりに生き抜いていくのだろう。もしかしたら、不幸に見えるだけ . . . 本文を読む

騙し騙され・・・・

インド人ほど信用ならない人種はいない。どんなに親切だと思われるインド人でも最後にどんでん返しが待ちかまえていると思った方がいい。つい先ほど、軍資金が少なくなってきたので両替(ドル→ルピー)をしてきた。1ドル=54.7ルピーが今日のレート。宿のロビーで1ドル=53ルピーと言われたが、壁には1ドル=54ルピーとある。聞くと、これは昨日のレートだと言う(『うそつけ！』)。少し粘っていると、もう . . . 本文を読む

幸か不幸か・・・・・

ニューデリーへ到着したとき、ぼくの眼前に現れたのは、12年前と同じインドだった。街中に漂う香辛料の臭い、リキシャと言われる貧相な三輪バイクの群、やせ細った野良犬たち・・・全てが12年前と全く同じだ。インドは、ぼくの淡い期待に見事に応えてくれたのだった。この雑多な人々と街並みの中をぶらぶらしているだけで、日本での全ての細々としたことが、いかに下らないことであるかを改めて思い知らせてくれる。インド人の . . . 本文を読む

瞳の輝き

12年前ムンバイ近郊の列車の中で、ボロボロの身なりの5，6歳の女の子が膝を付いて床を雑巾がけしていた。夜10時を回っていたので、その車両にいたのは、ぼくと若いインド人のカップルだけ。最初は何をしているのかわからなかったが、すぐにその女の子がホームレスで、雑巾がけをすることでお金を恵んでもらおうとしていることに気づいた。その子は、インド人カップルの座っているところへ行き、両膝を付いたまま必死に雑巾が . . . 本文を読む

ストリートチルドレン

インドに滞在していたころ、街中どこへ行っても「ストリートチルドレン」を見ました。彼らには、人間が生きていく上でもっとも重要な「衣食住」が全て満たされていません。そんな境遇にも関わらず、彼らの眼は輝いているんですよね。生き生きしてるんです！これは本当に救いでしたね。いろいろなことを勉強させてもらいました。今日、知り合いからメールをもらいました。そのメールの中にはリンクが貼られています。ある動画へのリ . . . 本文を読む

あぁ、インド

今朝、元生徒だった人からのメールでインドのことが書かれてあった。 インドには5年ほど前、3ヶ月間滞在していたことがありました。 どういうわけか、最近インドを再訪したい気持ちが強い。 アメリカという極度な物質社会に身を置いていると、その対極にあるインドの精神社会を欲するようになるのかもしれない。 精神的に枯渇気味なんだと思う。 アメリカには通算10年くらいいるが、その10年以上にインドでの . . . 本文を読む