さて、久々の「熱風!韓国LEGENDS」第45回ですが、今回はイ・ソンハン導演、イム・ジュ二ル&虎牙光揮主演の韓国ヤクザアクション映画『SPARE』(08)でいきましょう。
まず特筆すべきはこの『SPARE』には日本から小沢仁志&和義兄弟や虎牙光揮を初めとする日本人俳優が多数出演しているんですが、だからと言って本作が単なる日本×韓国による凡百的なヤクザ映画に終始していない点なんですね。映画は日本のヤクザ組織の柳沢会長(川地民夫)が組を裏切った木村(小沢和義)に刺され重傷を負います。
会長は何とか一命を取り留めますが、即急に傷ついた臓器の移植手術を迫られます。ところが会長の血液型が特殊だった事もあり、臓器移植のドナー確保は困難を極めますが、やっと探していた会長と同じ血液型のドナーが韓国はソウルで見つかったとの知らせに、会長の右腕で空手の達人の佐藤誠一(虎牙光揮)は直ぐに自らソウルに飛びます。
で、そのドナーの韓国人青年こそが脅威的な身体能力を持ちながらも借金で首が回らなくなっている主人公キム・グァンテ(イム・ジュ二ル)なんですが、グァンテは執拗に借金の返済を迫るサラ金屋のミョンスー(キム・スーヒュン)に追い詰められ、とうとう親友のイ・ギルド(チョン・ウ)に相談を持ちかけます。
ギルドはグァンテに日本で臓器移植に応じる事で借金を返済できると持ちかけますが、実際にはギルドは佐藤からグァンテの臓器移植手術の代金として受け取った3億円(!)を全て自分のギャンブルで作った借金の返済に使い、アッサリとグァンテを裏切り見捨てます(ってオイオイ?)。
こうして、韓国ヤクザのミョンスー一味に追われるグァンテ、そのグァンテを一刻も早く日本に連れて行き会長の命を救いたい日本ヤクザの佐藤、そしてグァンテを裏切りながら、それでもまだ自分だけ生き残ろう(苦笑)とするギルド、という3つのシチュエーションが同時に進行していく事となります。
そしてこの『SPARE』の劇中で幾度と無く繰り広げられる乱闘シーンでは、グァンテに扮したイム・ジュ二ルが見せる見事な跳躍力から繰り出すトリッキーなアクロバティック・アクション、佐藤役の虎牙の正確かつシャープな突きや蹴りなどのジャパニーズ・アクションが随所で展開されるんですが、龍熱的には折角主役に抜擢されながらイム・ジュ二ルの繰り出すパンチやキックが全体的にちょっと軽いと言うか、インパクトに欠けているのが勿体無いなぁ・・と感じてしまいました。(ちなみに本作のアクション監督はユー・サンサブ)
逆に映画のもう1人の主役である日本人ヤクザ佐藤を演じた虎牙光揮は、劇中では終始悲壮感バリバリの佇まいで一度も笑みを見せないんですが、それでも佐藤が最初は見知らぬ韓国のチンピラ青年グァンテを疎んじながら・・やがては2人が奇妙な信頼関係で結ばれていく様子を実に巧みに演じていて、龍熱は今回の虎牙さんに若き日の、そう!あの『皇家戦士』に主演していた頃の真田広之の面影を観てしまいましたねー!(拍手!)。
で、映画のクライマックスでは駐車場のトンネル内を舞台に、グァンテ&佐藤vsミョンスーが雇った双子のテコンドー使い(ソ・ジオ&カン・ヨンモク。その1人が病的なほど潔癖症の設定なのが爆笑)の2対2の“ダブル・バウト決闘”が延々と展開されるんですが、ここでも虎牙さんが私たちリーさん信者、いや『ドラゴンへの道』ファンが観たら思わず画面に向かって大拍手してしまう事必至の“ドラゴン・アクション”を見せてくれます!
それにしても、日本から小沢仁志(今回の小沢アニキはちょっと顔見せ程度の出番ですが・・まさかの続編ではもしかして!?)や虎牙さんなどが出演していながら、また日本人と韓国人がお互いの国を超えた信頼を築きながら共に協力し闘うという何とも爽快な物語に仕上がっていながら、何故にこの『SPARE』が国内で殆ど注目されずに終わってしまったのか・・・本当に残念でなりません。
ちなみにこちらが虎牙光揮さんのオフィシャル・ブログ「TIGERーSTYLE」のアドレスです→http://ameblo.jp/kogamitsuki/
まず特筆すべきはこの『SPARE』には日本から小沢仁志&和義兄弟や虎牙光揮を初めとする日本人俳優が多数出演しているんですが、だからと言って本作が単なる日本×韓国による凡百的なヤクザ映画に終始していない点なんですね。映画は日本のヤクザ組織の柳沢会長(川地民夫)が組を裏切った木村(小沢和義)に刺され重傷を負います。
会長は何とか一命を取り留めますが、即急に傷ついた臓器の移植手術を迫られます。ところが会長の血液型が特殊だった事もあり、臓器移植のドナー確保は困難を極めますが、やっと探していた会長と同じ血液型のドナーが韓国はソウルで見つかったとの知らせに、会長の右腕で空手の達人の佐藤誠一(虎牙光揮)は直ぐに自らソウルに飛びます。
で、そのドナーの韓国人青年こそが脅威的な身体能力を持ちながらも借金で首が回らなくなっている主人公キム・グァンテ(イム・ジュ二ル)なんですが、グァンテは執拗に借金の返済を迫るサラ金屋のミョンスー(キム・スーヒュン)に追い詰められ、とうとう親友のイ・ギルド(チョン・ウ)に相談を持ちかけます。
ギルドはグァンテに日本で臓器移植に応じる事で借金を返済できると持ちかけますが、実際にはギルドは佐藤からグァンテの臓器移植手術の代金として受け取った3億円(!)を全て自分のギャンブルで作った借金の返済に使い、アッサリとグァンテを裏切り見捨てます(ってオイオイ?)。
こうして、韓国ヤクザのミョンスー一味に追われるグァンテ、そのグァンテを一刻も早く日本に連れて行き会長の命を救いたい日本ヤクザの佐藤、そしてグァンテを裏切りながら、それでもまだ自分だけ生き残ろう(苦笑)とするギルド、という3つのシチュエーションが同時に進行していく事となります。
そしてこの『SPARE』の劇中で幾度と無く繰り広げられる乱闘シーンでは、グァンテに扮したイム・ジュ二ルが見せる見事な跳躍力から繰り出すトリッキーなアクロバティック・アクション、佐藤役の虎牙の正確かつシャープな突きや蹴りなどのジャパニーズ・アクションが随所で展開されるんですが、龍熱的には折角主役に抜擢されながらイム・ジュ二ルの繰り出すパンチやキックが全体的にちょっと軽いと言うか、インパクトに欠けているのが勿体無いなぁ・・と感じてしまいました。(ちなみに本作のアクション監督はユー・サンサブ)
逆に映画のもう1人の主役である日本人ヤクザ佐藤を演じた虎牙光揮は、劇中では終始悲壮感バリバリの佇まいで一度も笑みを見せないんですが、それでも佐藤が最初は見知らぬ韓国のチンピラ青年グァンテを疎んじながら・・やがては2人が奇妙な信頼関係で結ばれていく様子を実に巧みに演じていて、龍熱は今回の虎牙さんに若き日の、そう!あの『皇家戦士』に主演していた頃の真田広之の面影を観てしまいましたねー!(拍手!)。
で、映画のクライマックスでは駐車場のトンネル内を舞台に、グァンテ&佐藤vsミョンスーが雇った双子のテコンドー使い(ソ・ジオ&カン・ヨンモク。その1人が病的なほど潔癖症の設定なのが爆笑)の2対2の“ダブル・バウト決闘”が延々と展開されるんですが、ここでも虎牙さんが私たちリーさん信者、いや『ドラゴンへの道』ファンが観たら思わず画面に向かって大拍手してしまう事必至の“ドラゴン・アクション”を見せてくれます!
それにしても、日本から小沢仁志(今回の小沢アニキはちょっと顔見せ程度の出番ですが・・まさかの続編ではもしかして!?)や虎牙さんなどが出演していながら、また日本人と韓国人がお互いの国を超えた信頼を築きながら共に協力し闘うという何とも爽快な物語に仕上がっていながら、何故にこの『SPARE』が国内で殆ど注目されずに終わってしまったのか・・・本当に残念でなりません。
ちなみにこちらが虎牙光揮さんのオフィシャル・ブログ「TIGERーSTYLE」のアドレスです→http://ameblo.jp/kogamitsuki/
安心して見れますが、私は昔見た、秘録ブル-スリ-物語がトラウマとなり、韓国映画には抵抗が・・・・・でも昔の香港映画には役者も監督も韓国人が多かったんですよね
日本にも素晴らしいアクションができる方が多いのに、特撮ドラマ中心にしか、仕事がないっていうのは寂しい思いです
TVドラマも70年代のようなアクションが全くといっていいほどなくなりましたし
もっと光りを当てて欲しいって思います
キングボクサ-に関しては
私的にロ-リエが拒否反応の原因だと思います
主役がジミ-さんだったら絶対はまったはず
こんにちわ!
仰るように、近年の韓国映画の
ボルテージは香港映画を凌駕す
るほどですよね。
羅烈は若い頃は二枚目的な役の
ほうが多かった人なんですが、
やはり王羽のほうが日本のファン
には馴染み易いかも知れません
ね。
いきなりのコメント失礼します。
SPAREという作品を拝見したくてネットサーフィンしていたら辿りつきましたっ(>_<)
日本では出ていないという情報しか見当たらなかったのですがどちらでご覧になったのでしょうか?教えて頂けると有り難いです。(;_;)
こんにちわ!
ご返信が遅れてしまい失礼しました。
『SPARE』は国内のファンの間では、
まだ余り評価されていない作品かも
知れませんが、私は大変お気に入り
の作品ですし、是非何らかの形で
公開して欲しいですね。